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今は それでいいんだ 

雨降るまえに 散歩に出かけた。
いつもと変わらぬ川沿いを
テクテク 筋肉フェチのトレーナーと歩く
娘ぐらいの年齢。
色んな話をしている。

スタッフや 看護師さん ドクターと
色々な話を する。
回復期リハビリテーション病棟って
不思議な空気感の所である。
“皆さん 良くしよう”って 気持ちでいる。
気の合う 自転車仲間の口癖は 
“一ミリでも前に“
まさに そのまま ここの空気感である。

普段は 私は部屋に籠っている。
他の患者さんが あんなに普通に歩けるのに
何故居るのって言われるから。
“一メートル移動に車椅子だったのに あんなに歩けるようになったと”言っといてよと呟く

ギランバレーのチケットを手にするか?って
新人のトレーナーに問うと “それも良いかもと。”

ベテランの看護師さんに問うと
“たまたま 歩けてるだけ 車椅子だったか
寝たきりか はたまた 天に召してたか”
と。

この数ヶ月 入院当日からの変化を
ドキュメンタリーにすると
“人って 凄いな〜”って 思うと。

その間 どれだけの人々に手を借りて
支えて 泣いて 笑って 話して

微笑むようになって。

“なら貴方は何してるの?”

いっぱい いっぱい 毎日毎日
“ありがとうございます”しか
言ってない。

今は それでいいんだ。

ギランバレー
回復期リハビリテーション病棟にて 記す

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