規則正しい生活の実践(詭弁論理的生活習慣理論)
「規則正しい生活をしましょう」とよく言われます。
社会人になって間もないころから、僕は、相当に「規則正しい生活」をしてきたと自負しています。
つまり、
① 朝食は「抜く」
② 昼食は「天玉そば」
③ 夕食は「仕事が終わらず食べられない」
④ 深夜に帰宅後「暴飲暴食(からあげ等)」
これらを規則正しく実践してきました。
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ここで言う「規則正しい」とは、「ある行動様式が、一定のパターンで、変化せずに、繰り返されること」であると理解しています。
したがいまして、たまに朝食を抜いたり、たまに暴飲暴食したりするのが問題であって、いつも朝食を抜き、いつも暴飲暴食をしていれば、規則正しさは保たれることになります。
しかも、朝食を食べませんから、深夜にからあげだろうが、カツカレーだろうが、担々麺だろうが、1500カロリー程度の夜食では、1日の摂取カロリーをトータルで考えれば太らない計算になります。
以上が、僕の詭弁論理的生活習慣理論です。
実際に数年間、その生活を続けてきましたが、体重に変化はなく、体型も維持できています。
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ある時、この最新の理論について、職場のチャラい先輩に熱弁をふるったところ、
「おまえバカか、やめた方がいいぞ。」
と、一蹴されました。
なんでもその先輩も、若いころは僕も同じような生活習慣だったらしいのですが、加齢とともに体にガタがきて見直したらしいのです。先輩は、見た目と違い、自分の身体と真摯に向き合っていました。
でも、天邪鬼の僕は、せっかくの先輩のアドバイスも馬耳東風です。価値観や習慣というものは、チャラい先輩の一言で、そんなにすぐに変えられるものではないんです。
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ところが、その後、僕は、行動変容を起こすきっかけに出くわします。
自己紹介の記事にも書きましたが、初めての人間ドックです。
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人間ドックでは、事前に生活習慣についてのアンケートがありました。内容の正確さに欠きますが、概ね以下のような項目を回答しなければなりませんでした。
1.生活習慣を既に見直している。
2.生活習慣を見直すつもりだ。
3.生活習慣を見直すつもりはない。
なんなのでしょう・・・。生活習慣が悪いこと前提で、なぜだが、反省を促されている感じがします。
「1.生活習慣を既に見直している。」は、事実に反します。ウソはつけません。
また、「3.生活習慣を見直すつもりはない。」を、病院で選ぶ勇気は、チキンの僕にはありません。
仕方がないので、僕は「2.生活習慣を見直すつもりだ。」に丸をつけました。
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人間ドックの検査が一通り終わると、最後はお医者さんとの面談でした。
お医者さんは、さすがです。
僕の生活習慣なんて、すべてお見通しです。
「原井さん、脂っこい食事は控えてくださいね。」と言われ、このままでは胆のうがやばいことになるぞと、僕は、理路整然とおどされました。
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事前に書いたアンケートは、今、目の前のお医者さんが見ています。
「生活習慣を見直すつもりなんだね?いつやるの?」
というお医者さんの無言の圧力に、
(今でしょ・・・)と、僕は、心の中でつぶやかざるを得ませんでした。
権威には、素直に従うことにしたいと思います。
僕は、そういう人間です。
規則正しい「不健康な」生活は、見直す「つもり」です。
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