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【甲斐の国の守り人】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる
これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。
戦いの模様はこちらから
澤田屋:甲斐の国の守り人(山梨県)
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今回のミルクまんじゅうは、noteを通じてやり取りをさせていただいている山梨在住のnatuさんが召し上がっていたミルクまんじゅう、その名も甲斐の国の守り人。
精霊の守り人が大好きだったので、名前からファンタジーなイメージを勝手に抱いていましたが取り寄せてみると、名前の由来は武田信玄配下の猛将24名から。
これを取り寄せた当時は大河ドラマの『どうする家康』に夢中だったので、由来を知って大興奮でした。
専用の紙袋にも、武田信玄が軍旗に書いて掲げていた”風林火山”の文字があります。
澤田屋さん、パッケージ周りのデザインがどれもおしゃれなのですが、付いている冊子もかっこいいのです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1707624488055-2rsKym1cLQ.jpg?width=1200)
中には名将24名の家紋が載っており、簡単なプロフィールを知ることができます。これは捨てられないやつ。
甲斐が生んだ名将、武田信玄は現代でも地元山梨では親しまれている存在で、この24名が守り築き上げた歴史の上に山梨の方々の今の幸せもある……ということで生まれたのがこのお菓子というわけです。
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どうですかこの、堂々とした佇まい。
開けてみると洋酒のような、チョコレートのような香りが漂います。
ですがカカオ成分は入っていなかったので、これはなんの香りなんだろう。
見た目はおまんじゅうというよりケーキのよう。
実食!
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見た目でまず驚かされたのはその厚さ。
中には新鮮なバターと卵を贅沢に使用したミルクあんがたっぷり!
生地もやはりおまんじゅうというよりケーキっぽい歯切れと甘さです。
何かに似てる……と思い出していましたら、
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ロッテのカスタードケーキに近いふわっとした食感です!
あんもミルク感はあまり感じず、豆感も少ないこの甲斐の国の守り人、これまで食べてきたミルクまんじゅうとは全く異なります。
なんというか、いわゆる”おまんじゅう”とは全く違うのです。
使っている材料や製法は他のミルクまんじゅうと変わらないはずなのに、どうしてお店によって成果物がこんなに変わるんでしょうか。
この企画を始めてから、各地のミルクまんじゅうを食べるたびにその解釈の自由さに新鮮に驚かされますが、今回の驚きはかなりのものでした。
びっくり!ということばかり書いていますが、この甲斐の国の守り人、かなりおいしかったです。
おいしすぎて興奮のあまり写真が残っていませんでしたが、一緒に入っていた黒糖の方も絶品でした!
餡のミルキー度…★★★
香り…★★★★★
全体の口溶け…★★★★★
皮との一体感…★★★★
食べたときの衝撃…★★★★★
おまけ
今回の甲斐の国の守り人を販売している澤田屋さんは、他にも有名な和菓子を作っているのですが、中でも有名なのがこのくろ玉。
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ガンツ……!?
このツヤの正体はなんと、羊羹。
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くろ玉の中身は青えんどう豆で作られたうぐいす餡。
鮮やかなグリーンが黒糖羊羹の黒によく映えていますね。
下の方に溜まった羊羹の厚いところが嬉しい。
くろ玉は黒糖羊羹を丸めた餡にかけたシンプルなお菓子なのですが、甲斐の国の守り人に負けず劣らずなんともおいしかったです。
1929年の誕生から変わらぬ製法で作られており、季節ごとに栗やレモン、抹茶、いちごなど、様々な餡で目と舌を楽しませてくれます。
冬季限定のショコラ餡のくろ玉が気になりますね……!
まとめ
はるか戦国時代から、今もなお変わらず地元・山梨で親しまれている最強の武将、武田信玄。
その強さ、彼らが守った甲斐の国を誇る気持ちからその名を冠された今回の『甲斐の国の守り人』は、丁寧な手仕事が光るまさに”最強”のミルクまんじゅうでした。
他にも澤田屋さんには、黄身あんに刻んだ栗を混ぜ、生地の上からホワイトチョコレートでコーティングした『ごるふまん』(冬季限定)や、一枚一枚手焼きで焼いた生地で餡を包んだ『銅鑼焼』など、おいしそうなお菓子がたくさん。
果物王国と呼ばれるほど豊かに実るフルーツや、わたしの好きなミュージシャンの出生地でもあることから、個人的に行ってみたい県No.1の山梨県。
実際に山梨に行ったときには上記のスポット巡りに加えて、この甲斐の国の守り人を探し求めるのも目的の一つになりました!
それではまた次回🌕