二十四節気 小満
あらゆる生命が 天地に満ちてくるころ
草木も花々も鳥も虫も獣も人も
日を浴びて かがやく季節
小満は、ほっとひと安心、の時季。
気温も上がってきて、気候も安定し、活動がしやすい。麦の穂も実りはじめ、植物の成長も感じられて、少し満足。
太陽の日差し、温度、環境というのは、私たち自身の安定にもつながるんですね。
小満
「今日は夏日になります」
朝の天気予報を見ているとそんな言葉がきこえてくるようになりました。
そして、
「この暑さ、いつまで続く?」とスーパーが出ている。
これからどんどん暑くなる季節に向かっているのに、いつまで続く?っておかしいよなぁと思うのです。
この快晴いつまで続く?なら、天気予報のニーズに応えている。
気温の高低があるにしても、季節は大きな波で一定の方向に進んでいることを感じていれば、「この暑さ、いつまで続く?」という言葉が、しっくりくる時がわかるんじゃないかなぁ、なんて考えたりしました。
自分の内側と言葉、自分の外側と自分の内から湧き出る言葉。
この差異を少なくしていきたいな。
旬
Just Now
今、まさに
一年中、売り場に並んでいる野菜もありますが、それでも今しか食べられないものがあります。
新玉ねぎ、新じゃが、春キャベツ…
今にしかない美味しさがありますよね。
いろんな調理法があります。
中華みたいに、火加減を強めで、ザザッ!シャキッ!!と作る方法とか。
私がおすすめするのは、じっくりゆっくり火を入れてあげる方法です。
陰性の食べ物、陽性の食べ物、身体を冷やす、温める…と分類は様々あるのですが、「火」の力は、「陽」の力でもあります。
時短料理!のレシピもたくさんありますが、その真逆を行きます。
例えば、お味噌汁を作るとき。
中に入れた野菜からも出汁を取りたい。余すことなくいただきたい。
私は、そういう時、ぐつぐつ煮立たせずに、表面が揺れるくらいで火を通していきます。
例えるなら、お風呂に浸かってもらって、緩んでもらうイメージ。
そうすると、お出汁を取らなくても、美味しいお味噌汁が出来るような気がします。
ザっと火を通してギュッと縮こまる良さも、ゆっくりコトコトする良さもあるな、と思っています。
栄養学的なことは分からないので、専門家の方の見解をお調べください…
ご飯を作ることは毎日のことなので、全部全部、丁寧にやってられない~!!ということ(だらけ)もあると思います。
そういう時は、何か一つ、何か一工程だけ丁寧にしてみるといい、と教わったことがあります。
お米を研ぐ。塩をふる。かきまぜる。
食材が別の食材と出会うときを丁寧に扱うだけでも。
初めての方に会う時、「ねぇねぇねぇねぇ!元気?」っていかないですよね。
こんにちは、初めまして。って、出会う。人も同じということです。
暮らしは全部つながっているので、「あれ」と「これ」を切り離しすぎない想像力を持っていたいなと、私も精進します。
七十二候
初候 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ
蚕が桑の葉を盛んに食べて育つころ
次候 紅花栄 べにばなさかう
はじめ橙色をしていた紅花の花は 火が経つにつれ濃い紅に変わる
末候 麦秋至 ばくしゅういたる
麦が実りたわわに黄金色の穂をつけるころ 麦にとっての秋
秋というのは、季節の秋ではなく、実りの季節を例えています。
麦の収穫時期、麦にとっては秋なんだな~と想いを馳せた人が見ていた風景が浮かぶようです。
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