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いの町滞在記⑧

3/15、いの町滞在9日目!

Washi+さんの主催する「アウトプットを目的としないアーティスト・イン・レジデンス」で、高知県吾川郡いの町に3/7〜3/17の期間で滞在させて頂きます。
https://washiplus.wixsite.com/home/artist-in-residence

本日は晴れ!
暑いくらいの天気の中、朝から午後まで楮畑で草刈りです。

・今日の畑は柳野といつ地区にあり、結構な急斜面で難易度高めの作業でした。
ここは、これまで管理されていた方(一人で!しかも別に本業があります)の手が周りきらず、新たに鹿敷製紙さんが請け負った畑です。
楮畑は色々な地区に沢山ありますが、管理されていた方の高齢化などの事もあり、そういった事情の畑は増えている様です(そしてそれに対しての人手が足りていない状況があります)。

この畑は割と広く、カヤや雑草等も伸び放題。
なかなか手強い草たちでした(生命力を感じました!)
自分は鎌を使って、主に楮の株の周りの草刈りなどの草刈り機で刈りきれない部分を刈りました。
時々、隠れている野薔薇の攻撃(これが痛い!)を受けながら、ガッツリと肉体労働です(他の方は草刈り機で広範囲の草刈りや、楮の枝の剪定などをされていました)。

・お昼休みに谷底の河原まで降りてみました。
ここも水がとても綺麗で、思わず足だけ川に入りました。
勿論まだ冷たいけど、スッキリとしてとても気持ち良いです。
河原の石の上を、裸足で歩くのも心地よく安心感のある感触があります。

・夕方に帰って来て、3/10にみんなで色々と試しながら漉いて干しておいた和紙が、乾いているかどうかを工場へ確認しに行きました。
乾いた和紙を見ると、既に懐かしい感覚があります。
今日はもう3/15です。
来る前はまだまだ先があると思っていた滞在期間も、残り僅かとなりました。

・田中泯さんが「野良が稽古場」という様な事を仰っていますが、確かに自然を相手に身体を使って働いてみる事で初めてわかる事がありました。
ダンステクニックとはまた別の種類の稽古。
身体が本来持ち合わせている"はたらき"との付き合い方を探る時間は、まさに身体を耕す様な感覚です。
正直、言葉だけ聞いて何となく想像できると思っていたのですが、実際に体験してみると明らかな発見が沢山あります。
また、それは今回の滞在か単なる体験学習などでは無く、本気で働かせて貰えるからこその事でもあると思います。

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