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1人 部屋で紅をさす

新しい紅を買った日は

ついつい浮かれて帰宅す

鏡の前で封をとき 唇に当て

少しくすぐったい感触に笑む

誰に会うこともないけれど

己を映す鏡の前で1人笑む

なんのしがらみもない

ただ己のためだけの紅

流れる時間を優しく彩る魔法となりて

我を愛で満たす物となる


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