『言葉』にさらわれる。そして『言葉』に守られる。
気持ちを完全に持っていかれ、迷子になりそうな一日。
これまで、いろいろと苦しいことを経験してきた私だけど
当然ながら「緊急事態宣言」なんて経験したことはない。
経験したことのない未知の世界は、やっぱり怖い。
今のところ、すぐに生活への大きな影響がありそうではない。
そうわかっていても、不思議なほどに気持ちがざわざわする。
隣の息子の部屋から聞こえてくるテレビのニュース。
どうしても耳に入る。気持ちがそっちに持っていかれる。
流されずにいるって、ホントに難しい。
言葉って…重い…つくづくそう思う。
あまり不安に陥らないように、
敢えて世の中のニュースをブロックする時間を作る。
今の私が落ち着くのは、けっきょく『言葉』の中。
本を読む。日記を書く。手紙を書く。文章を書く。
全部が『言葉』によってしか成立しない世界。
自分のツールをいくつか持っているので、
そんなに苦労せず、どこかに逃げ込める。
SNSもそうだけど、『言葉』を使う作業が
自分にとってのルーティンになっている。
コツコツ続けてきたことで、
わりとたやすく逃げ込める。
逃げ込める場所って、とても大事。
逃げ込める場所があると思えることで、気持ちが救われる。
自分を守るために、気持ちが萎えそうなときに
フェンスの中に素早く逃げ込む。
完全に遮断してしまうのではなく、緩い『壁』。
いつでも逃げ込めて、いつでも出て来られる。
完全に孤立するのではなく、壁の中にいても外の様子を覗ける。
『言葉』は雪崩のように気持ちを呑み込んでしまうけど、
一方では効果的な壁になってくれる。
『言葉』の壁に守られて、『言葉』の池の中に浸かってホッと息をする。
いつもと同じように言葉を綴ろう。
いつもと同じ。それが一番落ち着く。
TwitterでもInstagramでもnoteでも
いつもと同じように言葉を放ってくださっている皆さんがいて、
その「いつもと同じ」にホッとする私。
『言葉』に感謝して、大事に扱わなくちゃね。