HSP(Highly Sensitive Person)が提唱されたプロセスを深く知る機会。 2021.04.03 千葉県浦安市HSP上映会レポート
こんにちは。HSP/HSSナビゲーターの宇賀神です。
この投稿では、先日行われたHSP上映会&質問会の様子をお届けします。
HSP上映会の経緯
新緑を感じ、清々しい晴天の中始まった今回のイベント。僕が所属しているHSP専門家集団「HSP未来ラボ」の皆さんで企画運営したものです。(HSP未来ラボについては下記参照)
元々は2月に開催予定でしたが、緊急事態宣言再発令の影響で延期となりました。
今回の場所は、千葉県JR京葉線新浦安駅近くにある「浦安市民プラザWave101」さんです。駅からのアクセスもよく、ゆったりと落ち着ける場所でした。
イベントの企画・主催のうめもとかおりさん
あべるみさん
のお二人が、浦安周辺にいらっしゃり、HSCちゃんのお母さんでもあります。
かおりさんとは、以前茨城で行われたHSP上映会でご一緒しており、その際「自分の住んでいるところでも上映会をやりたい!」という強い思いを聞いていました。(2020年10月に行われた茨城の会は下記でご覧いただけます)
半年の期間を経て、浦安の地でHSP上映会が実現したのです!
HSPドキュメンタリー映画『Sensitive 〜The Untold Story〜』について
僕が初めてHSP上映会に参加したのは、2020年8月のこと。HSPのことを深く知ったことによって、今までずっと肩の上に乗っていた重荷が下りたように、すごく楽になったんです。(なぜHSPを知って楽になったのか?については、下記に詳しくまとめていますのでご覧ください。)
HSPを提唱したエイレン・N・アーロン博士が出ているドキュメンタリー映画「Sensitive 〜The Untold Story〜」。
HSPが提唱されたのが、1996年です。それまでに20年もの年月をかけ、「とても敏感な人」の特性について研究されています。脳神経学・発達心理学・生物学などの研究者や大学教授の各視点をぎゅっとまとめられています。
歌手のアラニス・モリセットさんや、アーロン博士の旦那さまなども出演されています。研究内容だけではなく、HSP特性を持つ方の視点や変化についても描写されています。これが「ドキュメンタリー」の良さだなと思います。
HSP映画についてまとめたページがあるので紹介します。
・Facebookページ
・Sensitive The Morieのサイト
https://sensitivethemovie.com/
・宇賀神の上映会所感について話した動画
HSP上映会で改めて感じたこと
今回は、300名定員のホールに100名での動員となりました。おかげさまで満員御礼❗️たくさんの方がHSPに対する関心があると分かった瞬間でした。
僕は会場設営と照明のスタッフとして現場に入っていました。こんなにも大人数の会に参加するのは久々ということもあり、緊張していたと思います。でも、そんな緊張がほぐれるくらい、リアルでHSP未来ラボのみんなに会えたこと、ご参加の皆さまが楽しみにしてくださっていたことが嬉しく、気持ちがワクワクしていました。
オンラインやメッセージではやりとりしたことがある方もいらっしゃって、「宇賀ちゃんですよね?」とお声をかけていただいた瞬間、一気に打ち解けたような。心の距離感が一気に縮まったような、そんな気持ちになりました。
100名の前で司会進行する、かおりさんとるみさん。上映中の皆さまの真剣な眼差しと雰囲気。安心安全な空間になるように奮闘するスタッフ。それぞれの姿をみられたから。空間全体の雰囲気がすごく心地良く感じました。
映画自体は60分強の内容ですが、あっという間に時間が過ぎていきました。
初めて映画を見たときには、ある「パパ」の描写部分に一番意識の焦点が当たりました(詳しくは上記僕の動画をご覧ください)。今回は、HSPが提唱されるに至った細かい研究内容(脳神経学)に焦点が当たりました。情報量が多いので、何度も見返したいと思っていたところだったので、さらに理解が深まりました。
同じ出来事や情報であっても、その時によって受け取るものは変わる。改めて感じました。HSPは、あくまでも特性・気質の部分であるので、自分がどう捉えるかによって、どう自分を扱うのかも変わってくると思います。
HSPを提唱した張本人の方のスタンスや経緯について知ることは、『どう捉えたらしっくりくるのか?を知る=自分を知る』につながると思います。
質問会(皆川公美子さんと迎えて)
上映会の後は、HSP未来ラボ主宰・皆川公美子さんを迎えて、HSP/HSCについても質問会でした。(公美子さんのプロフィールとブログはこちらです🔽)
極力会話を避ける観点から、事前にご質問内容を伺って、それに回答していくスタイルとなりました。
公美子さんは、2016年よりHSP/HSCプロデューサーとして活動を始め、キャリアコンサルタントとしてご活躍です。3000名以上のHSPさんと対話をした上で、得られた経験。そして公美子さん自身お二人のHSCちゃんを育てたお母さん。そこから出てくるお言葉には、想いと熱さが伝わってきます。
「HSPさんが強みを発揮して輝く。そんな社会にすることが、死ぬまでの目標」
多少記憶違いのところがあると思いますが、こんなようなことを公美子さんがおっしゃっていた時。僕自身が公美子さんと出会ったことでHSPを深く学ぶようになった経緯が思い出されました。(その時の記事はこちら🔽)
「だって、HSPは才能だから」
敏感であること。繊細な一面を抱くこと。それらは男性は持っていてはいけない。男は強くあるべき。繊細・敏感であることは弱いこと。そう思っていたから。僕は最初、HSPに対して拒否反応を示していました。でも、公美子さんのお言葉「HSPは才能だから」に背中を押してもらって、HSPメッセンジャー講座を受けることになりました。
・・・
そんなことを頭の中で思い返しながら、公美子さんのお話を聞いていました。
あっという間の30分。ご参加者の皆さまが大きく頷く様子。ぎゅっと手を握りしめる様子。口角がゆるむ様子。深く考えている様子。いろんな感情や想いがそこにはあるんだなを思いました。
僕自身が過去の自分の旅に出ていたように。ご参加の皆さまも、それぞれの旅に出ていたのかなと思いました。それぞれが「HSP」という言葉を通して、心の交流ができたあったかい空間でした。
こうしてスタッフとしてこの会に携わることができたこと。心から嬉しかったです。
最後に、HSP未来ラボのメンバーと写真撮影。(この時だけマスクを外しています。)
最後に
今回の上映会&質問会を通して、教えてくれたことがあります。
それは「リアルに勝るものはない」ということ。
『リアル=real:実在するもの、本当の、心からの』という意味合いでこの言葉を使用しています。
SNSやオンラインで関わることが、当たり前になっている現在。確かに、情報を得るには効率がいいし、生産性が高いと思います。
それでも、時間とお金を使ってでも、「実際に会って話すこと」が、一番得られるものが多い。言葉だけではない、雰囲気・空気感・ちょっとした表情・機器では拾わない声や音の重厚感。それらはリアルで関わらなければ、感じることができないもの。
僕は、そんなリアルでしか感じられない部分を大切にしていんだと、改めて感じました。だから、カウンセラー・セラピストとして直接人と話す仕事をしているし、ディジュリドゥという楽器を通して表現しているのだと思います。
これからも、リアルの関わりを大切に、今を生きていこう。
そんな気持ちにされてくれた機会でした。
関わってくださった皆さま、ありがとうございました!
また書きます。
宇賀神