食事でポジティブになれる?
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病院で教えてくれないこと
うつ病になって心療内科を受診すると、話を聞いてもらって薬が処方されます。
病院で言われるアドバイスで多いのは『ゆっくり休む事』と『ストレスの原因から距離を取る事』ではないでしょうか。
もちろん、これらは大切な事です。
ですが、大事であるにもかかわらずアドバイスされる事が少ないものがあるのをご存じでしょうか?
それは、食事習慣の改善です。
もしあなたが受診している病院でこれに関するアドバイスがされていたなら、その先生は『当たり』ですね。
「いやいや、食事でうつ病が改善できるなら苦労しないよ」
と仰る方もいるでしょう。
実は人間っていうのは不思議なもので、誰でも簡単にできる事は効果が少なくて、専門家にお金をかけてやってもらう事は効果があると思い込みやすいんです。
実際に病院によっては食事習慣の改善についてアドバイスする医師もいますので、無下にはできない話です。
ということで、今回は食事習慣を変えるとメンタルにどんな影響があるのか考えます。
①糖質の摂取
②タンパク質をしっかり摂る
③ベジプロファースト
普段の食生活と是非比較してみてくださいね。
※ ※ ※ ※ ※
糖質の摂り過ぎ
最近の研究では、現代人は炭水化物を摂り過ぎだと言われています。
特に糖質は『マイルドドラッグ』とも呼ばれています。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
食べた瞬間は満足するのですが、急に血糖値が上がってからの急降下でイライラしやすくなるようです。
いわゆる『低血糖』状態です。
その症状を落ち着かせるには糖分を摂る必要があり、また血糖値が上がって……と、糖分を多く摂る人はどんどん摂取量が多くなる可能性があります。
この点を特に気を付けたいのが、うつ病の症状で『過食症』が見られる人です。
過食症になると、手っ取り早く満足感を得ようとするために食事内容が炭水化物中心になることが多いです。
単純に食べる量が多いという点だけを考えても、食費がかさむのを何とかしようとすると比較的低価格な炭水化物が多くなってしまうのはありがちですね。
さらには、私の友人が服用していたので知ったのですが、薬の副作用で『過食になりやすい』というものもあったりします。
うつ病を発症して、その後さらに糖尿病になったりしては目も当てられません。
医療費がどんどんと積み上がる前に食い止めましょう。
タンパク質をしっかりと
さて、糖質を抑えただけでは問題は解決しません。
なぜなら、食事の絶対量が減るからです。
そもそもの話なのですが、現代人は炭水化物を多く食べますがビタミンやミネラル、タンパク質など他の栄養素は不足しがちです。
これらの栄養素の中で特に重要なのが『タンパク質』だと言われています。
人間の身体は、ビタミンを吸収するのにミネラルが使われ、ミネラルを吸収するのにタンパク質が使われます。
つまり、どういうことでしょうか?
「タンパク質が栄養素の土台・基礎」である、ということです。
また、うつ病患者にもタンパク質はとても重要です。
タンパク質を摂取すると、セロトニンというホルモンが分泌されます。
このセロトニンはストレスホルモン『コルチゾール』を減らす効果があります。
体内のセロトニンを増やしてうつ病を改善させるためにも、タンパク質は必要不可欠なんです。
さらに、これもセロトニンの効果ですが、タンパク質を摂取すると脳がしっかりした満足感を得られるようになります。
つまり、つまりです。
「もっと、もっと」と炭水化物を求める過食を抑えることができるようになるのです。
栄養学の面で考えると、1日に50〜60gは摂取するように心掛けたいところです。
肉・魚・豆類などをバランスよく、積極的に食べるようにしましょう。
どうしても不足しがちな場合はプロテインを飲むのも効果的です。
私も朝食にプロテイン系グラノーラを食べてタンパク質を朝からたっぷり食べています。
ベジプロファースト
『ベジファースト』という言葉があります。
血糖値の上昇を抑えるため、食べ過ぎを防ぐために野菜を最初に食べましょう、というあれです。
とても理にかなっている良い食べ方です。
なのですが、うつ病患者にとってこれは一つだけ難点があります。
野菜→タンパク質→炭水化物
の順番では、タンパク質の吸収が遅くなってしまうんですね。
先程、うつ病の改善にタンパク質が超重要であることを学びました。
そこで、順番をちょっとだけ変えましょう。
野菜+タンパク質→炭水化物
炭水化物だけを後回しにして、必須栄養素を効率よく吸収させるようにしましょう。
こうすれば、タンパク質もしっかり摂取できるでしょう。
言うなれば、ベジプロファーストですかね。
※ ※ ※ ※ ※
まとめ
今回は日々の食事を見直す必要について考えることができました。
①糖質を抑える
②タンパク質を摂取する
③ベジプロファースト
ここで一つだけ注意点です。
食事習慣を急に変化させると、身体が慣れるまで時間が掛かる上に体調を崩すこともあります。
大きく変化させたいと思っても、徐々に理想に近づけていきましょう。
ご家族のサポートも大切になります。
タンパク質系メインにすると食費が少し上がりがちだからです。
上手な家計のやり繰りが大切になってきますので、家族一丸となって対処しましょう。
ご家族の皆様も辛いと感じることがあるでしょうが、どうか焦らず辛抱して回復の手助けをしてくださいね。
今回は、取り敢えずプロテインは最強っていうお話でした。
この記事が、読んでくださった方の助けになりますように。
それでは、また。
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