多分、心の拠り所だった
2023年9月30日、午前8時51分
5年前に亡くなった父がLINEから退出していた
天国に行ってから1度も返信はなかったけれど時々近況報告したり写真を送っていたトークルームはいつでも連絡が出来るようにとピン留めしていたのですぐに分かった
このアカウント、もう父が使っている訳でもないし携帯なんてとっくに解約してるんだから退出なんてLINE本部が使ってないって判断すればそりゃあ当たり前だろうと思うでしょ、その通りなんです
でも、多分心の拠り所だったみたい
最近卒論を作成中のこともあって亡くなった人が残していったいわゆる「遺品」についての論文を読んだ、突然に亡くなってしまった父に代わって残り続けていたLINEのトークはそれだけで意味があったと思う
文明の力がもたらした遺品だったんだと
あとは必ず1日に1度は開くLINEのお陰で父と毎日顔を合わせているような気になっていたのかもしれない、お仏壇に手を合わせるというよりも「おはよー」みたいな今っぽいラフな感じで
この退出が次の一歩を踏み出すきっかけになるといいなと思いながら、LINEのピン留めは外しておいた
大切なことはちゃんと遺っているから