UCI Lab.

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UCI Lab.は、企業の商品企画開発や研究開発を、生活者起点と対話的協働でサポートする「イノベーション・エージェント」です。http://www.ucilab.co.jp【お問合せ】contact@ucilab.co.jp

マガジン

  • 「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト

    UCI Lab.と京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系 櫛研究室の産学連携活動。プロセスや最新動向を公開。https://ucilab.co.jp/shelter-project/

  • Field Notes「ジャカルタDiary」

    2018年にUCI Lab.が人類学者の比嘉夏子さんと自主調査で訪れたインドネシアの旅の記録です。 共感リサーチャー大石の目線描かれた日記形式となっています。

  • 「地道に取り組むイノベーション」 本のライナー・ノーツ

    著者らによる解説やイベントのお知らせなど

  • ポストコロナで生活者の何が変わるのか?

    13名のオンラインデプスインタビューから考察したUCI Lab.自主調査レポートです。

  • 「つくる」をわかるプロジェクト

    京都工芸繊維大学/櫛研究室とUCI Lab.の産学共同プロジェクト

最近の記事

「机上の空論ではダメ」 避難生活のにおい問題に挑む製品づくりで、学生たちが気づいたこと

【学生インタビュー/後編】 プロジェクトに参加して気づいた、現場の声からしか生まれないデザイン いよいよ最終フェーズに入った、「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト。 このプロジェクトでは、自然災害に見舞われた被災地において、命を奪いはしないものの実は深刻な「におい」の問題に焦点をあて、避難生活のストレスを少しでも軽減できるようなプロダクトの開発に取り組んできました。 これまで、noteの中でその過程をお見せしてきましたが、今回はプロジェクトに携わった京都工芸繊維大学

    • 「被災者って誰なんだろう?」 避難生活の「におい」問題に挑んだ学生たちが考えたこと

      【学生インタビュー/前編】 避難所と日常をつなぐ「ものづくり」で見えてきたもの いよいよ最終フェーズに入った、「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト。 このプロジェクトでは、自然災害に見舞われた被災地において、命を奪いはしないものの実は深刻な「におい」の問題に焦点をあて、避難生活のストレスを少しでも軽減できるようなプロダクトの開発に取り組んできました。 先日公開した活動リポートでは、実用化に向けた実証実験の様子とプロトタイプの磨き上げの工程をご紹介。被災地の声をもとに

      • より使いやすく、壊れにくく。避難生活のにおい問題に挑む試作品を磨き上げる

        自然災害の発生した被災地で、人の命こそ奪わないものの、実は大きなストレス源となっている「におい」。 私たちUCI Lab. と京都工芸繊維大学、パナソニックの3者は今、この被災地で感じる「におい」問題の解決を目指して、パナソニックの「ナノイーX」を活用したプロダクトの開発に挑戦しています。 2023年秋から、開発はいよいよ最終フェーズに突入。12月には豪雨災害で被災した福岡県八女郡広川町で実証実験を行い、プロトタイプが実際に被災した品々に対しても高い消臭効果を発揮できるこ

        • 驚くほどの効果を得られた実証実験。「避難所の衛生ストレス」解決プロジェクト、最終フェーズへ

          正直、こんなに効果が表れるとは思いませんでした。 被災地で実は深刻な「におい」問題の解決に挑む製品のプロトタイプの話です。 2023年12月、私たちUCI Lab.と京都工芸繊維大学の教員・学生、パナソニックの3者で取り組んでいる「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトは、いよいよ開発の最終フェーズに入り、プロトタイプの実証実験を行いました。2023年7月の豪雨災害で被災した福岡県八女郡広川町の社会福祉協議会(以下、広川町社協)の方々にお願いし、実際に水害の被害を受けた

        「机上の空論ではダメ」 避難生活のにおい問題に挑む製品づくりで、学生たちが気づいたこと

        • 「被災者って誰なんだろう?」 避難生活の「におい」問題に挑んだ学生たちが考えたこと

        • より使いやすく、壊れにくく。避難生活のにおい問題に挑む試作品を磨き上げる

        • 驚くほどの効果を得られた実証実験。「避難所の衛生ストレス」解決プロジェクト、最終フェーズへ

        マガジン

        • 「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト
          32本
        • Field Notes「ジャカルタDiary」
          10本
        • 「地道に取り組むイノベーション」 本のライナー・ノーツ
          6本
        • ポストコロナで生活者の何が変わるのか?
          4本
        • 「つくる」をわかるプロジェクト
          11本
        • リアクションカード《オンライン授業・Zoom会議》
          4本

        記事

          User Centeredと大学の学修者本位との交差点

          プレスリリースのお知らせ私たちUCI Lab.が参加している大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部での「OIU・OIC教学ビジョン2030」作成に向けたプロジェクトにおいて、2月14日に教職員が参加するワークショップが実施され、その様子が同大学からプレスリリースされました。 学びの旅を可視化する「LJM」とは?このプロジェクトでは、大学IR室が掲げる「『学修(習)者本位』の教育』に向けたデータや想いの循環の具現化」に向けて、約1年前から大小様々な規模のワークショップを実施して

          User Centeredと大学の学修者本位との交差点

          私たちがつくった「就業規則」を(ほぼ)全文公開します

          「オープン就業規則」の試み 【はじめに】  未来の「私たち」へ そして、対話・協働する皆さまへ  この「働き方の手引き」は2022年11月から2023年12月までの1年間にわたる、UCI Lab.メンバーの粘り強い対話を通じて生まれました。法人組織としての要件を満たしつつ、私たちらしい、私たち自身に使いやすい内容と構造と文体の就業規則・社内制度づくりを目指した社内プロジェクト。メンバーが、対等に率直に自身の考えをひらき、また相手の考えを受け止める場をつくり進めるために、フ

          私たちがつくった「就業規則」を(ほぼ)全文公開します

          2023年アニュアルレポートを公開しました

          こんにちは、UCI Lab.です。いろいろあった一年も、いよいよ残すところあと1週間ですね。 今年も無事に、私たちの1年間の活動を振り返るアニュアルレポートが完成しました。「UCI Lab.ってどんな会社?」とか「そういえばあの人たち最近何してるんだろう?」という方にご覧いただければ幸いです。 ちなみに、内容は以下のようになっています。 このnoteでは、冒頭のご挨拶だけ転載しています。 本編(PDF)はこちらからご覧いただけますので、年末年始のお供に(?)是非ご一読くだ

          2023年アニュアルレポートを公開しました

          未来の「私たち」へ そして、対話・協働する皆さまへ

          はじめに  この「働き方の手引き」は2022年11月から2023年12月までの1年間にわたる、UCI Lab.メンバーの粘り強い対話を通じて生まれました。法人組織としての要件を満たしつつ、私たちらしい、私たち自身に使いやすい内容と構造と文体の就業規則・社内制度づくりを目指した社内プロジェクト。メンバーが、対等に率直に自身の考えをひらき、また相手の考えを受け止める場をつくり進めるために、ファシリテーションとコンサルティングを第三者に依頼して取り組みました。  プロジェクトの直

          未来の「私たち」へ そして、対話・協働する皆さまへ

          4人の会社で「就業規則」を作ろうと対話を重ねた1年間の話

          みなさんは自分の会社の「就業規則」をどの程度知っていますか? 出張規定や手当についてなど、必要な時に確認したことのある方は多いかもしれません。かくいう私も新卒で入社した会社の就業規則は手続き上必要な時に確認するものとして捉えていました。一方、それらがどういう意図を持ってどのように決定されたかまで理解されている方はあまりいないのではないでしょうか? UCI Lab.合同会社(以下UCI)は、2021年に設立したメンバー4人の小さな会社です。 UCIでは日頃から「対話」を大切に

          4人の会社で「就業規則」を作ろうと対話を重ねた1年間の話

          最終フェーズに向かう「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト 技術の人(パナソニック担当者)と防災の人(被災地支援者)に聴く今後の期待

          先日公開した、「避難所の衛生ストレス問題解決」プロジェクトに関する2つの記事。 これらの記事では、プロジェクトの中で開発した、被災地で活用可能な消臭機能のあるプロダクトの試作品に関して、被災経験者のフィードバックの内容や開発にかける想いを紹介してきました。 実は今回、「避難所の衛生ストレス問題解決」プロジェクトについて、防災にまつわる活動を手がける「つなぎteおおむた」の彌永恵理(いやなが・えり)様と商品開発で必要不可欠なナノイーXをはじめ産学連携を行っているパナソニ

          最終フェーズに向かう「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト 技術の人(パナソニック担当者)と防災の人(被災地支援者)に聴く今後の期待

          防災と日常をつなぎ、本当に使える製品を。「避難所の衛生ストレス」解決に挑むプロジェクトはいよいよ最終章へ

          日頃から当たり前のように行っている、歯磨きや入浴、手洗いなどの衛生行動。 しかし、自然災害に見舞われた被災地の避難所や避難生活では、こうした身の回りの清潔さを保つための行動をなかなか実現することができず、「衛生ストレス」となってしまいます。 こうした問題をデザインと技術の力で解決しようと立ち上がった「避難所の衛生ストレス問題解決」プロジェクト。本プロジェクトでは現在、被災地で実は深刻な「におい」の問題に焦点を当て、パナソニックの「ナノイーX」の技術を用いながら、京都工芸繊

          防災と日常をつなぎ、本当に使える製品を。「避難所の衛生ストレス」解決に挑むプロジェクトはいよいよ最終章へ

          実は深刻な避難生活の「におい」問題。解決を目指すプロダクトを、被災経験者はどう見た?

          「口が裂けても『くさい』なんて言えない」 「くさいとか、もう関係ないんです。全員くさいし。そんなこと言ってる場合じゃない」 これは、東日本大震災の被災地を経験した方がおっしゃっていた言葉です。 あまり話題になることはありませんが、地震や豪雨などの自然災害に見舞われた被災地では、実は「におい」が、避難生活で感じるストレスの一つの要因になっていることをご存知でしょうか。 水害の発生した地域であれば、汚泥の持つ独特のにおいが鼻を突き、津波などで魚が打ち上げられてしまったエリア

          実は深刻な避難生活の「におい」問題。解決を目指すプロダクトを、被災経験者はどう見た?

          大阪国際大学で学生ワークショップを実施

          プレスリリースのお知らせ UCI Lab.合同会社では、今年度から大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部における「学生にとって望ましい学びの場」についてのビジョン作成を支援しています。その一環として、9月23日(土)に各学部の学生14名に協力いただいてのワークショップを行いました。 その時の様子が、同大学からプレスリリースされています。 学びのCJM = LJM(Learner Journey Mapping)づくり ワークショップは10時から16時30分までかけた丁寧な

          大阪国際大学で学生ワークショップを実施

          泥だらけの一日:災害ボランティアと洗濯物の物語

          ※ 9月10日、ChatGPTに原稿を見せて考えてもらったタイトルに変更してみました。 はじめて災害ボランティアをしてきた日のこと 8月下旬、仕事の出張の合間に久留米市で1日だけ災害ボランティアに参加してきました。その時に感じたことを、書いておこうと思います。 いつもではない日の、いつもの洗濯物 「なんとか、ここまでは終わったーー!」 その日の作業を終えた後、みんなでトタン屋根の陰に逃げ込み座り込んだ。お家の方からいただいたペットボトルのお茶を砂漠な身体に供給する。今

          泥だらけの一日:災害ボランティアと洗濯物の物語

          「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト最終年度がスタートしました!

          こんにちは。 イノベーション・エージェント UCI Lab. の渡辺隆史です。 2023年も6月の台風2号や7月の記録的大雨、お盆休みを襲った台風7号など各地で大規模な水害が発生し続けています。被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。 あらためて「誰もが自然災害に常に備えておく必要がある」ことを意識しながら、私たちが取り組む産学連携プロジェクトが今年度もスタートしています。 このnoteでは、まず「避難所の衛生ストレス解決プロジェクト」(以下、避難所プロジェクト

          「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト最終年度がスタートしました!

          大阪国際大学で 現場自らビジョンをクラフトするプロジェクトが始動しています

          プレスリリースのお知らせ UCI Lab.合同会社では、今年度から大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部における「学生にとって望ましい学びの場」についてのビジョン策定を支援しています。その一環として、5月17日に教職員の皆さん20名以上が参加するワークショップを実施しました。その時の様子が、同大学よりプレスリリースされています。 このワークショップにおいて、私たちUCI Lab.はプログラムデザインとファシリテーションを担当しました。 様々な制度や分業に基づいて運営される大

          大阪国際大学で 現場自らビジョンをクラフトするプロジェクトが始動しています