User Centeredと大学の学修者本位との交差点
プレスリリースのお知らせ
私たちUCI Lab.が参加している大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部での「OIU・OIC教学ビジョン2030」作成に向けたプロジェクトにおいて、2月14日に教職員が参加するワークショップが実施され、その様子が同大学からプレスリリースされました。
学びの旅を可視化する「LJM」とは?
このプロジェクトでは、大学IR室が掲げる「『学修(習)者本位』の教育』に向けたデータや想いの循環の具現化」に向けて、約1年前から大小様々な規模のワークショップを実施してきており、今回もその一環です。
このプロジェクトの軸になっているLJMとは、Learner Journey Mapping の略で、「CJM(Customer Journey Mapping)」というUXリサーチ/デザインで一般的なフレームワークを、私たちが「C」を「L」に置き換えて名付けたもの。UCI Lab.が生活者起点のために長く用いてきたプロセスを、学習者本位の教学マネジメント実現のために、大学IR室とともにアレンジして活用しています。
大学全体のLJM(暫定版)をビジュアル化
今回の ”大学全体のLJMを可視化する” 統合分析プロセスでは、9月に学生に作成してもらったひとりひとりの個人LJMを、分析のためにむやみに切り捨てたり整えたりすることなく、語りを丁寧に重ね合わせ織り込みながら時間をかけてまとめていきました。
具体的なマップの制作プロセスでは、UCI Lab.メンバーの「まとめる人」「共感する人」「絵で話す人」という、それぞれの技能がフルに発揮された協働が行われています。
結果、LJMを通じて同大学ならではの「学び」が旅として(質的データとして)可視化されたと自負しています。ワークショップでは、教職員の皆さんの現場で熱く活動されている前向きな振り返りと対話の場づくりに早速LJMが活躍してくれました。
「語り出したくなるデータ」づくりを
このように、LJMは単なる調査結果ではなく、見た人たちが「語り出したくなるデータ」(早川公 IR室長)として、ここから教職員による様々な応答につながっていくような、プロジェクトの共通基盤になることを意図しています。
大阪国際大学IR室と教職員の皆さんには、UCI型プロジェクトの可能性を事業会社以外にも拡げる機会をいただき、大変感謝しています。
まだまだ3ヵ年計画のプロジェクトの1年目、ここから自然な速度での対話と取り組みを、大学に関わる多様な皆さんとともに、引き続き続けていきます。
学びを対話できるLJMの可能性
また、やってみてわかったことですが、LJMを軸にした取り組みは、教学マネジメントのみならず、学生にとっての振り返りや対話の機会として、大変パワフルなツールのようです。この取り組みが様々な大学(学校)へ拡がっていけば、大きなうねりにつながる予感がします。
今後、このプロジェクトについて詳しくご紹介する機会がいくつかある予定ですので、関心を持たれた方はぜひこのnoteをフォローしてお待ちください。
また、大学だけでなく企業の「組織変革」「対話型組織開発」に生活者起点でじっくり取り組みたいという方も、ぜひお気軽にお問い合わせご相談ください。
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