短歌/ひりだす
すみませんあまり見ないでくださいと目で語る犬ひりだしながら
散歩の途中で用を足しておられたワンちゃんを
つい見てしまったら目が合って気まずくなったことはありませんか?
うるうると上目遣いで見られて、
いやー申し訳ないと思ったときに考えた短歌ですが
「あれ?『ひりだす』って言葉は合ってるのかな?
一般的なのかな?方言かな?」
とふと思いました。
それで辞書をひいてみると
放り出す(ひりだす)
とあり、体の中のものを外に出すこと
とあります。
うんうん、「ひりだす」って言葉はあるんだな。
「放り出す」だと「ほうりだす」と読むと思うけど
「ほうりだす」だと「なげて出す」だから「ひりだす」とは少し違うよな。
「おっぽり出す」とはもっと違うよな。
さてさて「ひりだす」に戻って
その用例を見ると
「虫が卵をひりだす」
「糞をひりだす」
「駄句をひりだす」
!!!!!!!!!
駄句をひりだす!なるほど!!!
ひりだすの意味を辞書ひき学びつつ我は駄作をひりだしており
自分の中にありものを外に出しております。
読んでくださる方に感謝しながら。