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ぼくのきおくの書

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忘れてしまわないように。
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2025年1月の記事一覧

書けない

原稿依頼があってつい嬉しくて受たけど、やっぱり書くことのストレスが大き過ぎる。うまく書けなくて、他に何も手につかない。

沈まないために

娘の機嫌か良いのでわたしも機嫌が良い。妻は誰よりも精神が安定しているから、いつも助かっている。

この家で一番気分の波が激しいのは、間違いなくわたしだ。自己嫌悪と人間不信に囚われがちで、沈みだすと、浮上するまで時間がかる。

不機嫌なことを悟られないように振る舞うので、まわりからは気づかれにくいが、そのぶん疲労度は蓄積されていく。

この頃は倫理観の壊れたニュースばかりで気分が滅入ってしまう。身の

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いつかきっと

娘の入試のため普段とは違う時間に起床する。マイペースで予定時間よりも遅れ気味に行動する娘。無事に試験会場まで辿り着けるのかと、わたしがヤキモキする。

わたしが心配性なのは父譲りだから、どうしようもない。仕事をしていても気もそぞろだが、こんな日に限ってトラブル対応で細かく作業が発生。この年になっても電話が苦手なままなので、疲弊してしまう。

娘はわたしより先に帰宅していた。試験の手応えは教えてくれ

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どこかで間違えた

フジテレビや兵庫県知事のニュースをみていると怒りと無力感に襲われて心が散り散りになってしまう。

いつからこんな国になってしまったかと言えば犯罪行為をなし崩しに押し潰し続けた安倍政権から。頭が腐ればすべてが腐る。もうどうしようもない所まで来てしまった。

今日は仕事も私事も思うように運ばない1日だった。ひとつボタンをかけちがえると、すべてが噛み合わなくなる。わたしはどこで間違えたのだろう。

もっ

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買い物カートを押し続けたい

何もしたくないので妻の買い物についていく。買い物カートを押して妻の後ろを歩いていると何も考えなくていい。並んでいる総菜や肉魚、野菜をぼんやりとみる。

仕事をするには疲れていた。積んである本を読んだり、お気に入りのドラマの続きをみる見る気力もない。眠るには早すぎる。こういう時は目を閉じて横になり、音楽を聴くことが多いけれど、ここ数日は音楽を聴き倒していたので少し飽きていた。

カゴの中に商品が増え

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SNSの投稿はそうではない

SNSに投稿してから、すぐに消してしまう。わたしのフォロワーは友人知人ばかりなので、傷つく姿を想像するから。

娘についての記念日を書き残す。
子どもが欲しくても出来なかった夫婦のくやしさを考える。

人生は先が長いからのんびり行こうと気構えを示す。
闘病している知人の悲しみを思いやる。

何かに対する怒りをぶち撒ける。平穏さを愛する友人の心をそっとしておきたくなる。

名前を出すのは憚られるので

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書くこので思いつく

何かを書き始めることで、新たな言葉が発見される。今まで気づかなかったこと。うまく言語化でになかったこと。

自分の言葉を呼び水にして、考えが深まり、見えていた景色の解像度が上がる。

見知らぬ町

この町に引っ越してきて数年が過ぎた頃に、ふと思い立って近所を歩いてみた。いつもの道の交差点をいつもは曲がらない方へと足を向ける。知らない景色が続く。自宅から5分なのに、知らない町だった。

大きな池。鉄塔。人気のない病院。消えてしまって読めない看板。植物に浸食された民家。オリジナルイラストの飛び出し坊や。見晴らしの良い坂道。吠える飼い犬。

あれから何度か歩く機会があり、いくつかは見慣れたものにな

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飛び上がり続ける高校生たち

こんな夢をみた。わたしはどこかの学校の教室にいる。生徒たちは高校生の男女。今は夏らしく、白いワイシャツ姿だ。

わたしは今の年齢のままスーツを着て、前方入口近くに置かれたパイプ椅子に座っている。

教室に机はない。椅子をぐるりと円形に並べて生徒たちはそこに座っている。授業中なので、誰もが静かにしている。

わたしはひとりの男子生徒に話しかける。生徒は立ち上がり落ち着いて受け答えをする。すぐに話が終

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老人への道

年も明けて気分を一新するためにnoteの名前を変えた。もうすぐ50歳になるので、気持ちを切り替えなくてはいけない。

20代の頃は学生気分が抜けず、30代は20代の若者気分で過ごし、40代になってやっと30代あたりの落ち着きを身につけた。

50代となると、還暦へのカウントダウンが始まる老境への準備期間。体力気力ともに衰えを感じていて、老後に着実に歩み始めているものの、気分はまだ40代。20代や3

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やまない雪

わたしの町に雪が降っていた。真っ白な小さなものが空から降ってくる。このあたりでは、年に数回しか目撃しないので、50年生きても100回しか出会わない。雪が降ってくると心はかすかに踊る。

予報ではすぐにやむとあったが、低く垂れ込めた雨雲はまちのうえに居座り、雪は降ったりやんだりを繰り返していた。

「すぐにやむから」とわたしが言ったので、娘は傘も持たずに前髪を守りながら駅へと駆け込んで行った。あの後

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何を着るかはすでに決まっている

何を着るかを決めるのは私であって私ではない。

服屋でその服を手に取り、私が着たところをイメージする。しっくりこないと感じるのは私が、それは私のなかに似合う服を着ている私のイメージがすでにあるからだ。

どれだけ自分に似合っていても、違和感を感じる服がある。それは私のイメージに合わないからだ。

だから、私は服を選ぶ時には論理的に考えるのではなく、感情的に選ぶのではない。私のイメージに合いそうな服

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2024年の振り返りー予測不能な人生ー

大掃除や蔵書の整理、読了本のメモなど慌ただしくしているうちに、年が明けた。

2025年。今が西暦何年か忘れがちだけど、2025は覚えてやすそうだ。

インフルエンザにかかったから、いつもの年末よりもさらに忙しくて時間もなく、2024年の振り返りができなかった。ここで多少なりとも記憶を掘り起こしておきたい。

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