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PdM

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#PM

なぜモダンなプロダクトチームによるリーンなプロダクト開発が必要なのか

はじめにメルカリUK版の立ち上げを終え2018年3月に帰国しました@tsumujikazeです。今は東京でメルペイのProduct Managerをしています。 イギリスではいわゆるモダンなプロダクトチームでのLeanなプロダクト開発を経験しました。得るものが多かったので、なるべく多くの人に知ってもらいたいと思いこのポストを書きました。 PMF →リーンプロダクトのプロセス →モダンなプロダクトチーム(組織論)という流れになっています。 はじめに 本編 ・何のためにプロ

note急成長のカギ、「グロースモデル」徹底解剖

note急成長の秘訣、それは「ひとつのKPIではなく、”グロースモデル” で、バランスよく施策をまわしたこと」かもしれません。 この「グロースモデル」とは一体なんなのか。noteの開発を語るうえで必須用語であるものの、全体像が語られることはありませんでした。 そこでnoteのプロダクトマネージャー(PdM)である石坂さんが、グロースモデル発案者でCXOの深津さん、グロースモデルに沿った開発と運営を先導してきたCEOの加藤さんに話を聞きました。 Amazon創業者ジェフ・

プロジェクト管理のプロが実践するWBSの作り方

事業やプロジェクトなどチームで動くものには、タスク管理とスケジュール管理が欠かせません。 2〜3人の少数であればチャットなどのテキストコミュニケーションで把握することも可能ですが、関わるメンバーが多くなってくると、それぞれのタスクやスケジュールをテキストで把握しきることは不可能です。 そのため、 --------------------------------------------- ①プロジェクト完成までに必要なすべてのタスク ②各タスクの担当者 ③各タスクの期限 ④

BtoBではPMFの前段階にOperation Market Fitが存在する、という話。

こんにちは、プロダクトマネージャーのたけまさです。 今回はPMFの前段階に、PMFの質を決める「Operation Market Fit (OMF)」が存在する、という話です。プロダクトの開発タイミングがOMFを達成前後かで、プロダクトの投資対効果は大きく変わります。 PMF達成のための3段階VPとPMFはセットで説明されますが、個人的にはその間に飛躍があるなと感じていたため、OperationによるMarket Fitを設置して整理してみました。 なぜOperatio

ECサイト構築フローをPM観点で整理してみた(中編)

ECサイト構築プロジェクト:いよいよ始動! 前編では受注までのフローでしたが、中編ではECサイト構築プロジェクト受注後の「キックオフ」〜「リリース」までを整理してみます。前編がまだ方はこちらから。 5:キックオフECサイト構築を正式に発注いただいた後、まずキックオフミーティングを社内、クライアントと2回に分けて行います。 ●1回目:社内キックオフミーティング ■過去のEC構築プロジェクトの振り返り ■プロジェクトの共通理解(目的・目標・体制・スケジュールなど) クライア

専門性で分ける4種類のプロダクトマネージャーとそれぞれの役割を解説してみた

プロダクトマネージャー(以下、PM)と呼ばれるポジションの仕事内容は滝に渡ります。最も有名なのがプロダクトマネジメント・トライアングルですが、このスキルを1人で全て身に付けている人はほとんど存在しないでしょう。私自身、せいぜい3つのうち2つくらいだろうという自覚もあります しかし、アメリカではプロダクトマネージャーには専門性ごとに違いがあり、呼称も区別されているのが一般的になっていています。これは日本ではあまり知られていないのですが、PMは万能選手ではなく専門性ごとに分ける

2020年にしたプロダクト系図解まとめ

1年間プロダクトマネジメントの体系化を頑張ろうとおもい、2020年はいろいろな記事を書きました。我ながら、今年いい感じにできたと思っている図解を振り返ります。普段は一回書いた話を何度も書かないポリシーなのですが、年末なので許してください🙏 1. 仮説のミルフィーユ プロダクトの仮説を4階層に分けて、高い所にある仮説に変更があるときには低い階層もきちんと見直しましょう、の図です。仮説以外でもプロダクトを捉えるときに、この4階層に分けておくと何かと便利です。 ちなみに、20

多機能すぎるプロダクトはなぜダメなのかをプロダクトマネージャーが考えてみた

プロダクトがPMF(プロダクト・マーケット・フィット)し、成長してくるとつい機能を盛り込みたくなるのが人間の性というもの。しかしプロダクトの品質を任されているプロダクトマネージャーにとってこれは大敵です。 つい先日こんなツイートをしたところ、色々な方からご意見をいただきました。賛否両論いろいろありつつ、そもそも「機能」の認識が違っていそうだなと思ったので、今回より具体的に解説してみます。 多機能すぎるプロダクトはなぜダメなのかまず、そもそも「機能」とは何でしょうか。プロダ

全PMが知るべき「本当の課題」を知るユーザーヒアリング手順と失敗例まとめ

先日こちらのツイートをしたところ、大きな反響がありました。私が顧問をしている企業だけでもユーザーヒアリングで大きな間違いをしていて、せっかくやったのに良い情報が得られず時間を浪費してしまうのは超あるあるです。 ユーザーヒアリングとは歴史・手法ともに奥深く、突き詰めようとするとどこまでもやれてしまいます。 しかし、手法はあくまで目的達成のための手段です。今回は難しいフレームワークなどは使わず、プロダクト作りに関わるプロダクトマネージャー、事業開発者がやるべき「実践的なユーザ

PMによる仕様書では補えない運用フェーズに強いドキュメント作り

メルペイでプロダクトマネージャをしてます、さとじゅんです。 メルペイでto B向けプロダクトの開発をしてます。なので、主にto B向けプロダクトについての話になります。 たまに思うこと 突然ですがPMは新しい機能を作る時は仕様書を書くことが多いですよね。 PRD(プロダクト要求仕様書)とかですね。 「Why」とか「What」とか「How」とか書きますよね。 それでリリースして運用していくと思うのですが、運用中にいろんな課題をこなしていくうちにひとつの事に気づきます。

プロダクトマネージャーがSTEPNを本気で分析してみた

注意 このnoteは、決してSTEPNの”歩くだけで稼げる”という金銭的なインセンティブだけを示し、アプリの利用を勧誘するものではありません。あくまでもプロダクトの魅力そのものを解説したものです。ゲームそのものの攻略や仕組みを説明するものでもありません。現在ベータ版ですので、今後突然のアプリのクローズや価格の下落など予期せぬことが起きる可能性が十分にあります。DYORをご理解の上お読みください 2022/4/3 追記 それでは本題へどうぞ! こんにちは、米国のSaaS企

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プロダクトマネージャーの最低限の3つの業務【業務フォーマット付き】

はじめに昨今ではプロダクトマネジメントの教科書といえるような本や記事が増えています。しかし、そういった記事にいいねを推しつつも、こんな事を思ったことありませんか? 「プロダクトマネージャーの仕事多すぎる。。。」 そう感じられているプロダクトマネージャーの方は多いのではないでしょうか。(もちろん自分もその1人です。) そして、プロダクトマネージャーの採用活動を進めるとこの事実にも気付きます。 「教科書通りのプロダクトマネジメントを実践している人はいない。」 「面接でここ

プロPMが見る「プロジェクトマネージャー」と「プロダクトマネージャー」の違い

プロダクトマネージャーをやっていると必ず一度は耳にするこの質問。 「PMってプロダクトマネージャーですか?プロジェクトマネージャーですか?」 この質問が後をたたないのは、まだ採用市場においてプロダクトマネージャーの認知があいまいであることの現れです。会社によってもプロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーを一緒に扱ったり、違うものとして暑かったりと差があるのが実情です。 そこで一般的にプロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーは本来何が違うのか?について1つ

肉厚なバリュープロポジションキャンバスを書くには - ニーズに合った価値を提案する

フレームワークの説明記事は多くあるのに、それを使ってどう思考しているのかを語る記事が少ないと思い、前回リーンキャンバスの記事を書いたところたくさんスキを頂いたので、調子に乗って続編を書きます。 今日は私が好きなバリュープロポジションキャンバス編です。以下、バリュープロポジションキャンバスをVPCと略します。 30秒で分かるVPC(VPCを知ってる人はスキップ👇)私はVPCはプロダクト開発の三種の神器だと思っているのですが、知名度が少し低めでもあるので、そもそもVPCとは?