虹が出るとき
土砂降りの雨が急にやんで光が射す
照らされた空にうっすらと虹が現れて
やがて濃くなりはっきりと弧を描く
虹の根もとには何かが埋まってるんだって
ある人は幸せと言い、ある人は宝物と言った
虹の根もとは七色の光で包まれてるんだ
会いたい人がそこで待ってるかもしれないよ
約束、してないかな
今度会う時は虹の根もとでねって
思い出してみて
いつか来世で会えるってそんなロマンチックなことを言ったりもするけれど
僕たちはきっと都合良く来世で会えたりはしない
誰も知らない来世には
そんな保証なんてどこにも無いんだ
だからね
会いたいと思ったら会った方が良い
たくさん声を聞いて
あなたが何を思って何を考えているか
どんなことが苦しくてどんなことが幸せなのか
あなたの声であなたの心を伝えて
あなたの温もりを、本当の温もりを肌で感じて
今しかできないことを
当たり前のように明日が来るわけじゃない
明けない夜も
止まない雨も
あるんだよ
早く捕まえないと消えてしまう虹のように
曖昧で頼りない僕たちは
何の約束も頼りにはならないんだ
虹を見ると思い出す
虹が出ると伝えたくなる
キミは
虹の根もとに
なにが埋まっていると思う?