あなたのお子さんへの愛情は正しいでしょうか?
1.あなたが正しいと思っている褒め方が間違っている可能性がある
これはテレビドラマの『俺の家の話』を観た事をベースに話しますので、ネタバレはあります。
それにこれはある一人の心理学者の意見だけを参考に話しますので、必ずしも正しいとは限りませんので、その辺もご容赦ください。
2.専門家の先生が「歪んだ愛情」について解説してくださりました
一応、加藤諦三先生の本を読んだ中から紹介しますが、子どもへの愛情にも「正しい」愛情と「間違った」愛情があるそうです。
一番皆さんが気になるのは「間違った」愛情のことだと思いますので、その辺を紹介したいと思います。
例えばお子さんがテストで良い点を取ったから褒めただとか、家事をちょっと手伝ってくれたから褒める場合があります。
その際、本当にお子さんが自発的にその行為を行なって褒めてもらったのか、あるいは親に褒めてもらうためにそういう行為をしたかでは全然違うそうです。
お子さんは親御さんに褒めて欲しいという気持ちがあります。
しかし自分で行ったことを褒めてもらえなかった、そのことは子どもにとってはとてもショックな出来事なようです。
そうすると子どもは「どうやったら親に褒めてもらえるんだろう?」と、自分で親の考えに合わせて褒めてもらえる行動に移ってしまうそうです。
結果、親の要求に合わせた行動に沿って行動するようになり、親から見たら「とても良い子だ」と思われるかもしれませんが、その子にとっては非常に精神(脳)に深いダメージを負ってしまうそうです。
それは親がただ愛情を与えるのではなく、親からの歪んだ要求から生まれた愛情によるものだからであり、その結果、子どもは知らず知らずのうちに精神と脳にダメージを負い、将来的にうつ病や神経性の病気になる傾向があるそうです。
例え精神の病を患わなくても、子ども時代は親の望む通りの「良い子」を演じていれば良かったかもしれませんが、社会に出たら自発的に行動することができなくて、社会で「使えない奴」だというレッテルを貼られてしまうそうです。
なのでお子さんが「良い子」だからと素直に喜べないという事実と、自分が親としてちゃんとした愛情を与えているのかを一回見直してみる必要はあると思います。
特にあなたが子ども時代に「良い子」だったという場合は要注意です。
あなたも親からの歪んだ愛情で育てられた可能性があり、その事を自分の子どもにも押し付けている可能性があるそうです。
3.これは親だけのせいではない
後は親だけの責任ではありませんが、加藤諦三先生は日本社会も子どもに対してとても評価する制度が少ないと仰っています。
公立の中学校だったら内申点という「良い子でなければ評価(点数)がもらえない」という仕組みだったり、受験から始まる偏差値として自身を評価さる制度、数値で自分の価値を判断され、勉強ができない子どもがまるで間違った子のように扱われている事実、そして大学までいき、自己分析をした上で就活に望んだらことごとく落とされ、まるで自分が能無しで価値が全くないように扱われるような仕組みでは、子どもが自分に自信を持てなくて当然だと加藤諦三先生は仰っています。
そういうのが日本人の若年層の自殺率が世界一という事実につながっているのかなと私は感じました。
4.虐待は連鎖する可能性がある
私も子ども時代は「良い子」でしたし、親に聞いたら親も子ども時代は「良い子」だったそうです。
でもこの歳で親のことなんか今更恨みませんし、私も親が悪かったとは思っていません。
ただその連鎖、ある意味精神的虐待に近いようなものは防ぐ必要があると思いますし、その事はこの投稿を読んだ皆さんに知って欲しいというのが私の願いであります。
5.最後に
この『俺の家の話』というドラマは、それがメインの話ではありません。
認知症の親の介護であったり、遺産をめぐる問題であったり、障害を持った子どもについてだったり、今の世の中の色んな問題を沢山詰め込んだドラマでいいドラマだと思いますし、脚本家が宮藤官九郎さんなので笑いながらそういう問題を垣間見ることができるいいドラマだと思います。
世の中の人が直視したがらない問題を笑いを加えて描き出す、宮藤官九郎さんも社会についてフィクションとしてそういう現実を洗い出す方向に向かっているなとは以前から感じ始めていましたが、このドラマもその流れの中にある作品だと思います。
良かったらTVerだったら一週間の間無料で見られると思いますので、良かったらご覧ください。
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