ポレポレ

気楽に一所懸命。中学校教員です。

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最近の記事

ほぼってなに?

大腸がんになってからというもの、ほぼ大丈夫という言葉が全く信用できなくなりました。 たぶんステージ0ですよとか、粘液癌は珍しいですよとか、中分化は高分化腺癌よりよくないですよとか、40代でかかる方は少ないですよとか、いろいろ言われますが、どれも数少ない方に入ってきてしまった私。だいたい大腸がんになること自体、女性の13人に1人といわれているのに、そこに入ってしまっている時点で、ほぼじゃない方の人間。 そのうえ、今度は乳がん疑い? 6割の確率で黒ですなんて言われたらもう絶対決定

    • 卒業

      大腸がんになってから5年が経過しました。担当医から前回の検査の説明を受け、卒業と言われました。 診察室を出て、一旦待合室のソファに腰をおろしました。やっと実感が湧いてきて涙が出そうになりました。今日まで長かった。 乳がんのことがあるけれど、大腸がんの心配が一旦終了なら、次は乳がんのことだけ考えればいい。 乳腺外来の先生は大腸がんとは関係ないとはっきりおっしゃった。それに今回の大腸の血液検査やctの検査が白だったということは、かりに癌だったとしてもそんなに進んでいないはず。 目

      • 神様どうか

        大きな病院に行ってきました。 どうも悪性の可能性の方が高いらしい。 前回の先生とほぼ同じ見立て。 まだまだ甘かった。結局覚悟ができていなかった。どこかで大丈夫の可能性を考えていた。 落ち込んでしまった。 神様、どんな困難でも前向きに進むそんな強さと冷静さを私に与えてください。 ただ粛々と生きていきたい。

        • 要精密検査

          またもや…やっとこの9月の検診で問題なければ大腸がんの再発の心配から少しは解放されると思ったのに、今度は乳がん検診で要精密検査となりました。ただ、精密検査ならまだ可能性は低いと思っていたのに、今日再検査に行ったところ、癌の可能性ありということで、大きな病院を紹介されました。これから生検?のようなものがあるらしいです。 不安の波に押しつぶされそうになったり、なったらなったときと開き直ったり、目まぐるしく気持ちが変化しています。 今日からすること。なるべく迷惑をかけないように仕

          母の日

          義理の母に娘の希望で2人から紫陽花のプレゼント。 80歳になった母。義父が脳出血で倒れてから10年。母がデイケアの力を借りながらも、ほぼ一人で介護してきた。本当につつましく生きていて尊敬する。 久しぶりに紫陽花をもって帰ると、いかに体を大事にしているかを話してくれた。筋トレ、難聴を治すための訓練、すべては父のためだという。涙が出る。昔から働き者で、贅沢などいっさいしない。いまだに孫にお小遣いやお祝いをくれる。私の実家の冠婚葬祭にも過分なお金を包んでくださる。なんの親孝行もせず

          久々のnote

          久々に開いてみた。 昔の自分がいた。おもしろかった。 私、私のこと結構好きかも。 本当は去年もいろいろおもしろいこと(大変なこと)あったのに、それを書く暇すらなかったんだなあ。 またたまに自分の記録残していきます。

          がんになった経験

          3年前、大腸癌という診断をうけた。 青天の霹靂だった。 まあ、自分のこれまでの生き方を振り返ると仕方ないなあと思うところもあったけれど。 夏休みに受けた健康診断で再検査の通知。近くの病院で念のためと内視鏡検査。そこでポリープが見つかり、病理検査の結果癌であることが判明。 医者から淡々と説明を受け、詳しいことはきちんと検査してからでないとわからないと言われ、何を質問していいかもわからず、冷静だったのか、茫然としていたのかはわからないけれど、ありがとうございましたとお礼を言って

          がんになった経験

          川のほとりに立つ者は

          寺地はるなさんの新刊。やはりいろいろ考えさせられる。私はいろいろな人と接する職業についている。寄り添って関わってこその仕事だと思っている。寺地さんの本を読むとそんな自分の思い上がりにあらためて気づかされ恥ずかしくなる。 自分でもわかっている。寄り添いますなんて言葉は軽々しく口にする言葉 じゃない。自分一人その気になっているだけ。相手は私のことを押し付けがましい、中途半端なおせっかい人間だと傷ついているかもしれない。 そんな私はやはり「川のほとりに立つ者」だ。うまいこというな、

          川のほとりに立つ者は

          不登校の欠片

          今でも忘れられない思いがある。 うちの息子はあまり笑わない。小さいときはにこにこ笑う優しい男の子だった。 もともと新しい場所や環境が苦手な子だった。 それが小学校2年生で学校に行くのがしんどくなった。はじめての男の先生。うちの子には合わなかった。 毎日泣きながら学校に行く。仕事の関係で朝早く送ることしかできず、その先生しかいない教室に子どもを置いてくる。 私も泣きながら職場までの車をとばす。 好きなものを食べさせようとしたり、好きなゲームを買ってあげようとしたり、行き

          不登校の欠片

          教員の子育て

          夏休みといっても仕事は山積み。やりたいことやらなければならないこといっぱいある。 今がんばっておけば2学期が余裕を持って始められる。 わかってはいるんだけれど… たまには休んでもいいか。 久しぶりに娘と平日のお出かけ。 美味しいものを食べてきた。神社にも行ってきた。 ところで、あたりまえのことだけれど、私は今までたくさんの生徒たちとかかわってきた。おそらく軽く1000人は越す。 それでも残念ながらそれがうちの子の子育てにいかされたことはない。 逆に、病気、行き渋り、不登校

          教員の子育て

          先生になりたい人へ

          先生はブラックな仕事だと言われ、最近は教採の倍率もひどくさがっていると聞きました。 われわれ世代(アラフィフ)は結構な倍率の中、なりたくて先生になった人が多いです。少しのプライドと情熱を頼りに今日までがんばってきました。 私自身は大学生のときに200倍という倍率の中、採用試験を受けるものの不合格で、いったんは先生になることは諦め、別の仕事をしてきた経験があります。 その後、結婚を機にかつての学校の先生になる夢に再チャレンジ。幸いにも採用され今に至ります。 私は学校の先生とい

          先生になりたい人へ

          スクールカウンセラーさん

          今日校内研修があった。 1週間に一度来てくれているカウンセラーさんの研修。CSWさんも一緒に参加しての研修だった。 ここ数ヶ月、私自身が公認心理師試験に向けて勉強をしていたので、カウンセラーさんの話が入る、入る😆  承認欲求やら安全欲求。いじめの話、アタッチメント、アセスメント、チーム学校、包括センター… うちの学校のカウンセラーさんは、常に子供の視点に立って考えてくれる。だからこそ納得できる。うなづける。それに学校の先生に対しても優しい。親に対しても優しい。みんなを暖か

          スクールカウンセラーさん

          健やかな子どもの育成

          これからの地球の未来を担う子どもたち。 未来は明るい、大人になることは楽しいってことを子どもたちに身をもって示したい、伝えたい。 誰かとつながり、誰かの役に立ってありがとうと言われる。こちらも助けてもらってありがとう。 その対象は隣の人であったり、外国の人であったり、動物であったり、地球であったり、なんでも誰でもいい。あなたの存在が誰かの何かの力になるんだよ。世界はつながっているんだよ。 子どもたちは知っている。 戦争や核兵器は間違っている。核兵器による脅威の均衡?正義の

          健やかな子どもの育成

          こんな担任の先生を望む

          とにかく我が子を愛してくれる先生がいい。それ以上は望まない(そりゃ授業力が高くて人権感覚豊かな先生がいいけど欲を出したらきりがない) うちの息子、小学校のとき不登校になりかけた。毎日泣きながら学校に行った。担任の先生が体育会系で、威圧感たっぷり怒ったり、いらだつと「死ね」とか小声で言ったり、舌打ちとかするタイプだった。我が子はいわゆる繊細さん、HSCで悪いことをして先生に怒られるような子ではなかったけど、いつも誰かが怒られているようなそのクラスの雰囲気がしんどかったみたい。そ

          こんな担任の先生を望む

          かしましい朝

          子供の頃、昆虫大好きだった私にとってクマゼミは憧れの存在だった。アブラゼミはいたるところにいたけれど、クマゼミはめったにいない。 でもいつ頃からか、クマゼミがどこにでもいる存在になった。ちょっと調べてみるとやはり地球温暖化の影響もあるみたい。   ただセミ を見ると、ついつい捕まえたくなるのは昔も今も変わらない。 近所の男の子にとってあげたら、おばちゃんすごい!みたいなキラキラした目で見られた。 さあ、この写真の中に何匹クマゼミがいるでしょうか?

          かしましい朝

          カレーの時間

          おととし、寺地さんにはまって著書を全部購入して貪るように読んだ。今でも新刊が出たら必ず購入する。ただ、どうしてだろう。以前ほどページがすすまなくなった。読むのに時間がかかる。 心がぶわっーと暖かくなるというより、ほわーっと暖かくなるそんな素敵なお話なのに。 きっと私の問題だ。おととしの私の心は寺地さんを求めていた。今年の私の心はちょっとちがうのだろう。 ただ、この本にまつわる私の忘れられないエピソードが一つ。 私は食事に行くときなど本を持っていくことが多い。 今回もこの買

          カレーの時間