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母に差し入れしてきた小説から、「万人におすすめできそうな小説」リストを作る

母は大河ドラマと朝ドラが好きな60代の主婦。
若いころは赤川次郎や「赤毛のアン」を愛読したとか。
「難しい話はちょっとね~」という母に私から差し入れてきた小説は、もしかしたら「万人におすすめできる小説リスト」になっているかもしれない、と思い、記事にします。
 
・とっつきやすい、中学生以上なら読めそう
・あまり長くない(最大で4分冊)、シリーズ作品ではない
・読む前の自分に戻れなくなるほどの衝撃は与えなさそう(内容が浅いという意味ではない)

 
こんな主観的な基準をなんとなーく設けて、以下の本を母にプレゼントしてきました。
 
「DIVE!!」森絵都(「カラフル」も最高にいい)
「童話物語」向山貴彦(出だしは暗いが、とても勇気づけられる)
「流星ワゴン」重松清(お父さん向けかもしれない)
「有頂天家族」森見登美彦(愉快痛快)
「夜のピクニック」恩田陸(ど定番)
「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎(読み応えある)
「プラネタリウムのふたご」いしいしんじ(切なくも美しくいとしい物語)
「村田エフェンディ滞土録」梨木果歩(夏の課題図書にも選ばれた名作)
「ささらさや」加納朋子(あたたかみがすばらしい)
「失はれる物語」乙一(白乙一)
「蜜蜂と遠雷」恩田陸(分量を感じさせない驚異のリーダビリティ)
「船に乗れ!」藤谷治(こんなに主人公が憎いと思った小説は初めてだが最後には全員抱きしめたくなる)


他にこのリストに加えられるのはどんな小説だろうか? と自分の読書記録をつらつら眺めたところ、こんな感じです。↓↓↓

「星やどりの声」朝井リョウ(なぜ朝井さんは若い女子の気持ちをこんなにリアルに描けるのか)
「一路」浅田次郎(明るく愉快な浅田次郎)
「県庁おもてなし課」有川浩(「図書館戦争」シリーズはいいけど長いのでこのへんで)
「きょうの日はさようなら」一穂ミチ(80年代前半生まれは必読。タイトルから絶品)
「想像ラジオ」いとうせいこう(震災関連なのでそこだけ注意か。読み口はあたたかい)
「安徳天皇漂海記」宇月原晴明(悲しみをたたえながらこの清々しさはどうだ)
「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子(小川洋子一冊選べと言われたら迷わずこれ)
「これは王国のかぎ」荻原規子(長くてもいい人は「勾玉シリーズ」へ!)
「月の砂漠をさばさばと」北村薫(心が洗われる。「銀河鉄道の夜」好きならぜひ!)
「望むのは」古谷田奈月(動物たちが普通にしゃべる。自由を感じられる世界)
「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹(スピンオフ?の「製鉄天使」もよい)
「解夏」さだまさし(天は氏に二物を与えた)
「サマータイム」佐藤多佳子(表題作の爽やかさは類を見ない)
「キサトア」小路幸也(2度目に読んだら違って見えた名作)
「化け者心中」蝉谷めぐ実(江戸に浸れる。言葉に徹底したこだわりがある)
「草祭」恒川光太郎(不思議な空気感)
「エバーグリーン」豊島ミホ(青春の切なさが目いっぱい詰まっている。82年生まれの自分にドストライクだった)
「円卓」西加奈子(西さん長大な作品多いがこれは手ごろな長さのうえ良い)
「楽園のカンヴァス」原田マハ(「翼をください」と迷った)
「風が強く吹いている」三浦しをん(箱根駅伝が嫌いでない限りおすすめ)
「イオニアの風」光原百合 (↓に単行本のリンク。この表紙が素敵だと思った人は選んで間違いない)
「ぶたぶた」矢崎存美(ぶたが人間界で生活する。あれ?「望むのは」といいそういうの好きなのか私?)
「ぼくは勉強ができない」山田詠美(エロくないので誰にでも堂々とすすめられる)
「本屋さんのダイアナ」柚木麻子(特に若い女性に、てか高校生に読んでほしい)
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田篤弘(滋養にあふれた読むスープ)
 

一作家一作品に限定してみました。
もし、なんか読みたいけどあまりにも衝撃的すぎるものは遠慮したいな、あと手ごろな長さのやつがいいな、という場合はどうぞご参考になさってください。
 

 
 
 

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