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茶ぶどうの本まわり

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洋書を含む読書記録、本について。英語関係もこちら。(一応英検1級)
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ファンタージエンからの帰還者が語るミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡』

わたしの読書録 高校受験が終わったころから、「読書録」をつけるようになった。大学を卒業す…

対談は かみあわないから おもしろい(川柳)

『宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか』を読んだ。 佐藤優・本村凌二の対談本である。 …

さみしい夜じゃなくてもペンを持ち続ける

古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』を読んだ。 自分を好きになれなくて苦しんでいる人に紹…

森の奥に座す泉、その深みから泡粒がつぶやくように

早稲田の古書店街に足を踏み入れる機会に恵まれたので、いそいそと寄りたい古本屋を調べたのだ…

幼心の君なれば―『銀の匙』再読

今年は再読の年、と決めて半年たった。 わりと順調に再読できている。 梨木香歩の『家守綺譚…

愛を伝える/愛が伝わる回路 は5つあるとか

留学先でお世話になった教会の人・Sally(仮名)が紹介してくれた本。 うちの教会でもセミナー…

『月の砂漠をさばさばと』再読と解説の話

今年はたくさん再読する。 と決めて、もう何冊か読んだ。 やはり再読はよい。内容は忘れていても、自分が「これはいい!」と思った本なので、外れがない。 さらに、初読時より色々な経験(読書上も、実生活上も)を積んでいるため、なんだかより深く印象に残る気がする。   吉祥寺のある素敵な本屋に行ったとき、店主さんもおっしゃっていた。 「とてもたくさん読まれる方も多いんですけどね、冊数は多くなくても何度も繰り返し読むのがいいですよ」というようなことを。 私もこれからそんな風にしていこうか

読書ジャンルの変遷

読書録を割と長い間つけている方ならきっと楽しめる遊び。 自分の読書ジャンルの変遷を追う。 …

夢の大伽藍へ―川野芽生と山尾悠子

「読んでいる本がつながる」現象は、本好きの方なら何度となく経験してきていると思う。今回は…

2024年は「再読」年とする―私の「古典」づくり

今、読みたい本が、人生イチ多い可能性がある。 noteやTwitterで、日々、読書好きの皆さまのお…

本はつながる―『深い河』をあいだにおいて

意図的ではなくても、読んでいる本がつながっていくことはある。   『インド夜想曲』アントニ…

くどうれいん『うたうおばけ』と( )のおはなし

すごく、いい。 最初の1本目から「あ、好きだ」と確信した。 背が低いというのも親近感だし(…

ブックサンタ2023参加記録

最近、ブックサンタなる活動があると知った。 フォローさせていただいている梨の木さんがご紹…

『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』を読んだのでお手紙を書いた

金間大介先生   ご著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい いい子症候群の若者たち』を拝読しました。 読んで考えたことを聞かせてほしい、という内容を真に受けてお手紙差しあげます。きれいにまとめようとすると何年たっても出せないままになってしまうので、乱文ご容赦ください。 (※約4800字。こんなに長いのに本の内容の紹介にはなっていない) 「7歳児と思ってほめるのよ」から15年私は1982年生まれ。2019年に退職するまで中高一貫校で主に高校3年生を受け持つ英語科教員でし