実は小ネタ満載「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」描かれなかった彼らの自粛生活を想像
「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」。
主要キャスト5名の変わらない声に感動。お馴染みのGet Wildから「CITY HUNTER The Final Chapter Begins.」の大文字が表示された時の鳥肌で最終章突入を実感。公開から日が経ったのでネタバレを含めた感想を。
①IMAX初体験
行けた回がたまたま人生初のIMAX。スクリーンに合わせて座席が揺れるとは聞いていたが冴羽獠の風呂覗きで席が揺れるとは思わなかった。勿論、100tハンマーでも揺れる。これがジョン・ウィックなら酔ってた。一番揺れたのは香の運転するミニクーパーでのカーチェイス。
②クロスオーバーで見た可能性
前作は顔見せ程度。今回はストーリーにがっつり絡むキャッツ・アイ3姉妹。獠と海坊主が助っ人としてレオタード姿で登場し、2人を見たセキュリティが「筋肉マッチョの変態がいる」と、まさかのコマンドーリスペクト。確かにメイトリックスよりも今回の海ちゃんの方が職質レベル。多分、断れなかったんだろうな。お疲れ様でした。
更にルパンに次元大介も登場。今年配信の「ルパン三世VSキャッツ・アイ」で獠も一瞬出ていて、香とルパンは面識があるらしい。
これでコナンも出てきたら日テレ・シネマティック・ユニバース完成だ。MCUならぬNCU。やろうと思えば実現できそうな。。
あとお台場でガンダムで獠が簀巻きにされて吊るされるとこは配給がサンライズだから出来たのだろうか。「うちのタマ知りませんか?」も懐かしい。1994年だから30年前か。年取る訳だ。
③描かれなかった自粛生活
原作は80年代でも令和の街と文化を忠実に再現。東口に3Dの広告が出来て、登場人物漏れなくスマホにタブレットを使う。
衝撃は獠がマッチングアプリをやっていた事。どうやらナンパよりも効率の良い方法を覚えたらしい。新宿・歌舞伎町はマッチングアプリによるぼったくり被害が横行しているらしく、あの調子だと彼も2,3回は被害に遭っているのだろう。香に滅茶苦茶怒られてるのが想像つく。
マッチングアプリが流行ったのはコロナ禍における外出自粛が要因の一つ。獠は緊急事態宣言下でモッコリできてたのだろうか?。モッコリは濃厚接触の最高レベルですからね。ナンパも出来ない、誘えないで流石の獠も精神的に堪えたのではないだろうか。
「喫茶 キャッツ・アイ」で美樹が大量のスイーツを振る舞っていたのはインスタ映えと集客の為に涙ながらに特訓したのが伺えるし、冴子も自警団に闇バイト等の新しい揉め事や犯罪の対応に追われてるのかもしれない。
意外とコロナ禍での生活を描いた作品はそんなに多くない印象があるので、彼らの日常をあれこれ想像する。
④さらば。お台場の楽園
最後に。どうしてもツッコミたい事が。
お台場の温泉施設。どう見ても大江戸温泉の女子更衣室に獠がドリルで穴を開けている所に香のハンマーが炸裂。壁がぶっ壊れるのだが、実在のお台場大江戸温泉は2022年9月に閉園。
現実で閉園してるところにトドメのオーバーキルを放つ無自覚の無慈悲。
スイーパーとしての殺意は一切なく、ただ欲の赴くままの顛末という可笑しさと悲しみを感じる場面だった。