映画館の魔法と生きるを問うキャッチコピー「男たちの挽歌」
5月某日。新宿某所ビルにて待ち合わせのこの日、集合時間までだいぶ時間があったので、新宿武蔵野館へ。「男たちの挽歌 35周年リマスター版」
を鑑賞。公開当時「恥じて生きるより、熱く死ね!!」のキャッチコピーが打たれたのも納得の男気と涙のクライマックスに心をビシバシと打たれてきました。
劇場を後にした頃には、背筋と胸がピシッと伸びきり、スーツとグラサン掛ければチョウ・ユンファだという気持ちで本来の目的地へ。
某ビル受付
「○○時で予約しているTYですが。」
「お待ちしておりました。TY様。保険のお申込みですね。」
「恥じて生きるより、熱く死ね!!」と闘魂注入されたのにテメエの命には保険かけんのかという話だが、人は矛盾とともに生きるものであり、映画館は、その空間に入れる魔法の場所。その場所を出たら現実に戻るというある意味、劇場の魔法にかかったような体験でした。
ちなみに、別バージョンのポスターにはこんなキャッチコピーが。「生きろ、死に急ぐな。」
この「死ね」に対して「生きろ」と相反する言葉は、ティ・ロン演じるホーとチョウ・ユンファ演じるマークを表しているように見えます。
下っ端でこき使われるなら死んだ方がマシだ。奴等を見返したい。失ったものを取り戻したいというマーク。
俺も友と共に戦う。だが死ぬわけにはいかない。弟のキット(レスリー・チャン)を守る。そして和解する。一緒に生きて帰ろうというホー。
共通しているのは「ダサい生き方はしない」というか、作品のテーマである友情と兄弟愛をよく表しているキャッチコピーだなと思いました。
次は1作目を超える壮絶バトルの2を大音響で見てみたいです。屋外で。