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光る君へ

総集編の放送も終わり、とうとう1年が終わってしまった。

振り返ってみると、毎週なんなら正座して待つぐらいの勢いで見た大河は初な気がする。見た後は、ここにきて感想を読む、ポッドキャストを聴く。これはかつて前日の夜に見たTV番組についてワイワイ言うのと同じ構図。
いろいろな意見があり、そもそも国史に詳しい人、国文学に詳しい人、恋愛ドラマとして見ている人、などさまざまで、バックボーンの補完になったり、そう言う見方もあるのかとか、あれはそう言う意味だったのか、などなど感心しきり。詳しい人になればなるほど長文で、なんなら源氏物語が1次創作ならば、TVは2次創作、そこから広がる3次創作とどんどん広がっていく世界。たとえば 
 めぐりあいてみしやそれともわかぬまに雲隠れにし夜半の月かな
これはずっと さわさん との思い出かと思っていたが、道長との関係であると言う解釈を聞いてびっくり。

バックボーンをしっかり知っている人の解釈を読むと、あれの「オマージュ」だったり、あれの「映像化」だったり、あの漢詩の元はあそこからきている、といったものがどんどん出てくる。自分は大河を見始めてから、枕草子関連を色々読んだ(原文までは辿り着けず・・)ので、枕草子にまつわる部分にはグッときた。清少納言との関係についても、紫式部日記の一文を取り上げて、「仲が悪い」と出てくるところが多いが、人生何十年とあるうちの一瞬の関係がずっとあったとは考えにくいのではなかろうか。そう言う意味で、ドラマの最後に縁側(?)で「私たち、大したことをしたと思いません?」と言う描写があったのは良かった。

毎回45分、全48回と言う中に、何を入れて、何を簡略化するか、何を伏線として入れておき、いつ回収するかなども難しいと思う。
そして配役。そもそも「藤原」姓だらけで、誰が誰やらになりかねないところを、役者さん達がしっかり見せてくたので、今なら、家系図をみると「あ、あの人」となったのも良いところ。まあ、印象が強すぎて、今後更新できるか不安ですが。

舞台も衣装も良かった。十二単の美しさ、裳を引いて歩く姿も良かった。まひろの家は、本当に壁がなかったし、寝殿造りでの局を天井からずっと映してゆくのもわかりやすくて良かった。

総じて個人的には大変楽しめた大河ドラマでした。次作は江戸時代。果たして見るか?どうしよう・・・

#大河ドラマ #光る君へ #紫式部 #清少納言 #源氏物語 #枕草子


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らんさぶ
街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな