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ウズベキスタン日記 その2
本文についての感想が書けなかったので、その2。
旅行は 日本からの直行便がないため、韓国を経由して、タシケント、キジルウム砂漠を超えて、ヒヴァ、プハラ、サマルカンド、ダルバン村、サマルカンド、タシケントを回る。大陸性気候のため、日中は35度から40度にもなる。直射日光だけでなく、地面からの照り返しもすごいので、布を顔に巻着付けるのだそう。そんなに暑いのに、車の移動ではクーラーをつけてもらえないこともあるのがすごい。
そんな暑さの中だからか、食事はナッツ、きゅうり、トマト、玉ねぎが基本出てくる。それにナン、肉の入ったスープなどがついてくる。また、シルクロードが通っていたこともあり、お茶がよく飲まれるようだ。
旅はかつてを思い出させるような遺跡巡りではない。「犬が星見た」という作品に沿って各土地を巡っている。遺跡・博物館も訪ねているようだが、それは、この作品に情景描写として出ているからのよう。
他の観光客の話も出てくるが、ドイツからの人、韓国からの人が多いように書かれている。日本からの旅行者は珍しいとあるが、現地の人からするとどのように映るのだろう。元々、遊牧民が多かったこと、戦争で国の名前が変わったことから分かるように、さまざまな人種が集まり、混じり合った国で複雑さを感じる。言葉も、英語、ロシア語、ウズベキ語などさまざま。日本ではあまり遭遇しないが、こうした人たちが一緒に暮らす街ではコミュニケーションはどうやっているのだろう。それぞれでグループを作ってその中で完結しているのか、言葉など関係なく日々を暮らしているのか。
出てくる人たちの生活はのどかで、子供たちは家の手伝いを当たり前のようにし、それでも好奇心はいっぱい。街に座る人たちもおおらかで、と乙嫁語りに出てくる人たちと印象が変わらない。インターネットや、SNSといったものも、都会にはあるが、そこをはなられると、電波のカバー率はおそらく低いのだろうと、推測するが、果たしてそれが必要なのだろうかと思ってしまう。
空と二分する砂色の街。レンガをつみあげ、タイルで装飾を施した古からある建物。車に乗ると、砂漠と干からびた川が白く伸びている。ポツリと現れるは、オアシスにできた集落。
19世紀の「乙嫁語り」、20世紀の「犬が星見た」、21世紀のこの作品。300年あっても、この風景はあまり変わらないのかもしれないと思った。
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