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古代史は知的冒険

個人的な古事記ブームからその棚にある本に手を伸ばしているが、この本は古事記ではなく、古代史。なのでメインは古事記ではなく日本書紀。この本の違いは前の本に載っていたが、著者は学者ではなく、歴史作家だそうな。なので、学者の活動は蛸壺化していて横断的な意見がないなどの論が書かれている。

歴史はタイムマシンが出てこない限り誰にも正解はわからない。それを遺跡、古文書、伝承などさまざまな資料を組み合わせて辻褄が合うように並べてゆく。全員が同じ資料を見ているとも限らず、時代によって新しいものが見つかり、過去の鑑定結果から新たな事実が見つかることもある。また、文字とした書かれたものであっても、今とは違う文法で書かれ、どう読むかでも意見が分かれる。また、書いてあることが必ずしもその通りあったこととも限らない。「歴史は勝者が作る」とはよく言われることだが、誰しも自分の都合の悪いことは残したくないし、自分と意見が異なるからこそ敵対するのであって、それを公平に書き残すことはない。そう考えると、文書は意思が入るがゆえに直接的だが、それを常に意識して読む必要がある。

最近流行りのAIには DeepResearchといった思考推敲型が出てきているが、こうしたツールは、文章を文字に分割し、その出現間隔から文字の関係を情報として持っている。しかし勝者が書いた歴史書で学習させたAIではその裏であった出来事を生成することはできない

人は「知りたい」という好奇心を持っているが故に、誰も正解を持たない問いに挑戦するのだろう。
これはこれで深い沼だな・・・

#読書 #古代史 #日本書紀  

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らんさぶ
街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな