【遺跡レポ】石舞台古墳:日本最大級の横穴式石室。遺跡巡りの面白さ再発見!
【約2,100文字、写真約25枚】
奈良県高市郡明日香村にある「石舞台古墳」に行きました。その感想を書きます。
【この投稿で伝えたいこと】
❶たまの遺跡巡りは楽しい!、❷石舞台古墳は謎も多く、少し興味をそそられる、❸人もまばらで、1日のんびりゆったり過ごせた、❹奈良観光にもおすすめのスポットです。
▶︎訪問のきっかけ
親族の家が、石舞台古墳に車で行ける比較的近い場所にあります。そのため「休日を過ごす選択肢で"古墳"ってほぼないけど、行ったら意外と面白いかもしれん」と思い、行ってみました。
▶︎アクセス
この日、私は車で行きました。飛鳥寺駅や岡寺駅にはレンタサイクルがあります。それぞれの駅から石舞台古墳へは約15分のようです。明日香村周辺は古墳などが多いため、レンタサイクルで周るのは楽しそうです。
住所:〒634-0112 奈良県高市郡明日香村島庄254
▶︎石舞台古墳とは
石舞台古墳のキャッチフレーズは「日本最大級の横穴式石室」。日本最大"級"とあるため「日本最大」ではないようです。もしくは、今は「日本最大」だけど、今後、新しい古墳が出た場合を想定して「最大級」と謙遜しているのでしょうか🤔
✔️なぜ「石舞台」と呼ぶ?
「石舞台」の名前の由来は、天井石の上面が広く平らで、まるで舞台のように見える説が有力です(そのまんま)。そのほか、狐が女性に化けて石の上で舞を踊った説もあるらしいです。
✔️なぜ石がむき出し?
「横"穴"式石室」と書かれているため、石室が埋まっているとイメージする人も多いと思います。しかし実際は、墳丘の盛土が全く残っておらず、大きな石がデーン!とテトリスのように重なって置かれています。石棺がないことから、後世の人が盛土を削った説、もともと盛土がなかった説など様々ありますが、原因は不明のようです。
✔️いつ、どうやって造られた?
築造は7世紀初めごろと推定されています。1933年、1935年の調査で、岩の数は約30個、総重量は約2,300トン(=ジャンボジェット機が6.5台分!)と判りました。エジプトのピラミッドと同様、丸太をコロコロ使って岩を運んだと言われています。
✔️誰のお墓?
受験勉強で日本史を選択した人なら「石舞台古墳」は聞いたことがあるのではないでしょうか。それなりに有名な古墳だと思いますが、誰が埋葬されたのか分かっていないそうです(この地域で政権を握っていた蘇我馬子の墓という説あり)。
▶︎感想
行く前「石舞台古墳」という名前だけは頭の片隅にありました。しかし、いつ造られたのか、誰の墓なのかなどの知識は一切抜け落ちていました。そのため、実際の場所を訪れることで記憶が確かなものになって良かったです。
また、巨大は石には単純に圧倒されました。「なんでこんなでかい石で造る必要あったんやろ?実際、どうやって運んで、どこからそんなモチベーションが湧いたんかなぁ、今でもこんなん造るん大変やし、相当えらい人のお墓なんやな」と、過去に石を運んだ人たちの気持ちに想いを馳せていました。
なお、歴史に全く興味がない人なら「ふーん」と、周りを5分歩いて終わる内容だと思います😅
加えて、正直「これで300円取るの?」と感じました。と言うのも、岩が置かれているだけなんです。改めて、noteに投稿するにあたって情報を整理したことで、300円分の価値は捻出できたかな、と思います。少しでもお金を取ることで、周辺がメチャクチャになることを防いでいるのでしょうか。
また、敷地内のあちこちに似たような解説の看板が複数立っていて少し困惑しました。一つの看板に集約するとか、パンフレットを作って、そこに全部まとめてもらえるとありがたいです。
▶︎まとめ
いかがだったでしょうか?休日の選択肢に「遺跡巡り」がある人は少ないのではないでしょうか。たまに、ゆったりのんびり遺跡を見るのも、運動的にも知識的にも楽しかったです。石舞台古墳から足を伸ばせば、キトラ古墳や高松塚古墳などもあるため、1日緩く過ごせるためおすすめです。
アートの展覧会と同様に、振り返って整理することで、知識が固まっていくと感じました。歴史が好きな人は、こういう作業を繰り返しているのでしょうか…🤔