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「競馬」と息子 その2


明日、夫と息子が一泊で出かける予定だ。夫の後輩3人も一緒に、新潟競馬場へ行くらしい。


ゲームをきっかけに競馬にハマった小学生…w

私も最初そうだったが、競馬を詳しく知らない大人から見たら「小学生にギャンブル??」と心配になるだろう。

案の定、帰省したとき姉に心配された。
そりゃそうだ。
ギャンブルではない部分の競馬の魅力を説くには時間がかかるし、たぶん伝わらない。

そんな時は「今は競馬場に子どもの遊び場があるんだよ〜」「馬って可愛いの〜」と、ぬいぐるみを見せて安心させておくことにしている。



競馬は、情報を分析して戦略を練り予想する楽しさがあり、更に賭けるパターンも多く面白いんだろうな、と素人ながらに感じる。

そして息子に関しては、その情報や戦略をあーだこーだと夫と言い合うのが楽しいのだ。
間違いないと思う。

つくづく思う。息子と夫の脳ミソは、私とは全く違うタイプだ。



先日、息子の同級生親子と出かけた際、本屋に寄った。同級生は漫画や科学の本を吟味していた。

息子に「何か一冊選んで買う?」と伝えたが、同級生がまわるコーナーにはいまいち興味がない。

これが欲しい!!と選んだ一冊は、2700円する「種牡馬事典」だった。

教科書には全く興味ないが、興味あることの数字には興味があるらしい小学生…w



以前、中山競馬場に私も一緒に行ったことがある。

チューハイを飲みながらレースを見るのは楽しかった。初めてゴルフコースに出たとき同様に、おじさん達の気持ちが理解できた。
そして、近くで見る馬は綺麗でカッコいい。



予想の仕方は人それぞれだ。

夫は競馬場新聞を読み込むタイプで、更に当日の馬体も考慮した上で軸を決めるようだ。

息子は、YouTubeと本から得た膨大な知識と大人たちの会話から吟味しているようだ。産駒と騎手をわりと重視している風だった。

私はというと、牝馬推し、あとは雰囲気だ…w

ちなみに、マークシートの書き方や、三連単と三連複の違いは、息子に教えてもらった。


後半、近くの席にいた酔っ払いおじさんに、塩梅よく息子が絡まれた。未来を背負っていけよ!と言われ、はい!と答えていた。

欲がない方が当たるんだ!と、息子の一着予想に賭けたおじさん。見事的中!!盛り上がった。

周囲の大人たちが盛り上がる中、息子は静かだった。「キタね!凄いじゃん」と言ったら「責任感じてたから、良かった、ホッとした」と。

繊細で真面目だな。
おっさんは覚えてないだろうにな。


もちろん違法だから、息子が直接賭けることはない。でも、あれこれ分析しながら走る馬を見るのは楽しいらしい。
鉄道同様に深い。ハマるのも理解できる。

その日は、勝ったり負けたりトータル赤字だった。

息子は「今日の赤字とぬいぐるみ買った分と入場料とか全部足しても、ディズニーランド行くより安いよね!僕はディズニーより競馬場の方が好き!!」とテンション高めに言った。

なるほど。

同じ時間とお金があるのなら、好きな事に使った方が楽しいのはその通りだ。

以前、「塾やフリースクールにお金を使うなら、特急列車に乗るとかやりたい事に使った方がいいと思う!!」と息子にキッパリ言われた事を思い出した。


ということで、息子は夫に任せて、私は一人家でゆっくり好きな映画を観て、好きな人のトークライブを観て、好きな物を食べて飲むことにする。



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