絵とエッセイ⑯「不幸探し」を卒業する為に
「今の行動は10段階で5かな・・4かな」
手帳を片手に日々の自分の行動に点数を付けていく。
5点を付ける行動があまり出来ていない。
出来ていないというか、5点と思えないかもしれない。
【楽しいと思った事】【達成感を覚えたもの】
起床から食事や外出、動画を見ていた事まで、細かく10段階で採点する。
今のところ、【達成感】は5を超える事があるが【楽しい】は0の時がある。
「楽しいと感じた部分は無かったかな」
点数を付けた行動にもう一度思い出して確認する。
こうして自分の行動を可視化すると自分の考えが良く分かる。
やはり、【達成感】は些細な数字でも感じているようだが【楽しい】の数が少ない。
何をやっているかと言うと「活動日記」を付けている。
現在、セルフで認知行動療法の真っただ中。
なかなか手間だが、始めてから三日目。
行動にいちいち点数を付けなくてはいけないので面倒になる事、この上ない。しかし、自分で採点してみないと、自分が行動にどんな思いで取り組んでいるか分からない。
この数日で何となく実感した。
「面倒だが頑張る」
そして、また手帳に書きこむ。
なぜなら、【自分の自己評価を低くする】考え方の癖を卒業したいからだ。
「何をやっても満足できない」
「自分の行動に納得が出来た事が今までない」
当たり前だと思っていた思い。けれど、違う事に気が付いた。
その考え方の理由が分かったのは、2023年の12月ごろ。
色彩心理で自分を掘り下げた時だった。
どんな日々を過ごしてきたのか、【楽しい事】が感覚的に分からなかった。そして、何をすれば自分は満たされるのか?その基準自体、分かっていなかった。
「感情的に欠けている事が多く、自分の気持ちが良く分からない」
だいぶショックな結果だが、認めて受け入れから約1年が過ぎた。
生活も制作も【現在の自分を認識】してからいろいろ変わった。
少し健康になったし、制作では色彩を使って描けるようになった。
「これが、「価値観の変化」と言うのか!」
喜ぶのもつかの間、戸惑う事も多くなってきた。漫画やドラマのように過程を吹っ飛ばし、急に変化の実感を得るのは難しいようだ。
きっかけは突然に、慣れるにはやはり時間が掛かるモノ。
戸惑いに気付いたきっかけは自分のとある考え方の癖だった。
例えばつい先日の事である。
今年は免許の更新でオンラインで講習できるようになったようだが、私の場合は機種が合わなくって少し遠い免許更新センターに行かなくてはいけない。
まず考えるのは、天気である。
雨が降ると体調が悪くなる。気圧も関係しているが、バスに乗った時の込み具合などを想像して、行ってもいない前から具合が悪くなる。
そして、さらに悪い想像が膨らむ。
上手く手順通りに受付が出来るか?視力検査に引っかからないか?証明写真は上手くとれるのか?
その都度【できない場合】を考えてしまう。
自分が具合が悪くなったらどうしよう。
受付が上手くできなかったらどうしよう。
写真が上手く撮れなかったらどうしよう。
自分が【出来ない】と仮定して、それを回避するための行動を考えてしまう。
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