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制作日記:詩画集制作②
そんな事を思った頃もありました
詩画集の仮タイトルが決まり作品の選定と新たに浮かんだ絵のイメージを
水彩画で制作して気に入る作品も増えてきた。
「水彩画が上手く描けるようになってきたな」
そう、思ってしまう事だろう・・
色彩の制作を始めて半年以上
掴んできた水彩画での自身のスタイル
きっと技量も良くなってきている
そう、思えてくる時期間も知れない・・
今は懐かしく振り返る
「そんなことを思った事もありました」
止まってしまった作品を見つめながら深く反省する。
自身のおごり。
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なのに、挫折。
新たに構成と思案中。
上手く作品が仕上がった慢心。
「もっと精進しなさい」との戒めなのか、制作中からもう駄目だった。
「顔の角度が違う」
「歪んでるんじゃないか」
「そもそもその花を選んでよかったのか」
「色が弱すぎるのではないのか」
制作を開始してから否定ばかり。
下書きは納得して清書したはず!
意味合いを感じてその花を選んだのに・・
浮かんだ色を忘れないようにメモして取り組んだのに・・・
ダメ出しが止まらずに、最終的には手を止めました。
「駄目だな、これは・・」
「詩画集の掲載・・無理そうかな・・」
掲載も諦めるほど落ち込み、今までの好調が嘘のよう。
登山で例えれば「きっと最初の山場を越えただけ」
自分を褒めるのは良いが【慢心はいかんな】と心に刻んだ時間。
きっとまだ良い構図が頭の中にあるはずだと信じて、「再検討」「再制作」を決めました。
独り制作の日々は誰が褒めてくれるわけでもなく、共通した正解もないので最後は「自身の判断」になるんですよね。
昔はしばらく落ち込んでそのテーマも諦めていたのですが
「もっと良いものがあるはず」
と解決策を探せるようになったので少し強くなったかなと思います。
墓参りの小休止
すこし、水彩の制作から離れようと外出。
切り替えが良い方ではないのでインターバルが必要。
「盆に墓参りをして故人を偲ぶ」
人混みが苦手な私はお盆を避けて墓参りに行きます。
管理会社がしっかりしてくれているのか、20年以上経っているのに墓石が苔も生えず綺麗なままで残っているので感謝しかありません。
思い返すと毎月欠かさず父は墓参りに行っていたのでそのお陰もあるかもしれないですね。
そんな父が旅立って数年、父ほどではないですが掃除をちゃんとしようと年数回は墓参りに行くことにしています。
墓参りは故人との思い出がよみがえるもの。
不意に当時では気付けなかった事が解決する時もあるものです。
昨年の夏がそうでした。
今までの制作の記事や詩画集でも書いていますが、親に対して後悔など複雑な感情を長い間かかえていました。
分かり合えない日々、愛されてはいなかったのだろうなとの思い込み。
それが制作の原動力になっていたのですが、個人としては複雑です。
しかし、意識せずに思ったことがとても重要な意味を持つことがある。
長年のすれ違いが、その一瞬の言葉を汲み取る事で氷解する事もある。
その日は父が亡くなった日のように泣いた日になりました。
悲しさではない、悔しさに近い気持ち。
「どうして、こんな簡単な事に気付かなかったのだろう」
その時は、自身の物わかりの悪さに涙が止まりませんでした。
【気付くべくして気付いた】
今年の自分はそう思えるようになりました。
その気付きがきっかけで、自分自身でも知らない事があるのでは?
という疑問を抱き、振り返る決心がついた。
そして、色彩心理を学んで自身の忘れていた事や認められなかった事などに目を向ける事が出来た。
思いもよらず数年ぶりに、色彩で制作できるようになりました。
きっと同じ言葉を耳にしても、数年前の私では聞き流していたかもしれない。どんなにいろいろな知識を集めても、理解しようという意識がないと理解できないように去年がその〈気付く時期〉だったのかもしれませんね。
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かたくなな自身の気持ちを冬にたとえ、
気持ちがほどけていく様を表現した作品。
詩画集「カンパネルラ~鐘~」掲載
墓参りの日はちょうど梅雨明け。
価値観が変わるきっかけの兆しを思い出せたので少し元気になった気がします。
今回の詩画集の大枠を「リスタートと今」に定める事を思いつき少しずつ形も見えてきました。
今の自分を振り返り、昔に思いを馳せた日。
良い小休止になったと思います。
また手を止めてしまった作品と向き合い進めようと思う事が出来ました。
詩画集「カンパネルラ~鐘~」
*ウェブショップにてデジタルコンテンツ版あり
「追憶」草稿
追憶
愛されたいと乞い続け、その人から背を向けた
嫌われたくないと怯え、声を聴く事を忘れてしまった
どう愛されたいかも分からずに、愛だけを乞い続け
その人の姿を見失う
「失ってはじめて気づく事がある」
もういない事を受け入れ、その姿を辿り幻影の先に目を向けて思いがけない問いに出会う。
「自分は愛していただろうか、その人を」
水彩画「追憶」の草稿から一部抜粋して載せました。
自身の孤独を表現し続けた頃の文章に近いですが、一歩前に進めたかなと思える作品と文章になりました。
例えるなら「日陰から一歩踏み出せたかな」そんな文章です。
草稿なので変化するかもしれませんが、日向のイメージを忘れずに詰めていきたいと思います。
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夏バテになりました
少し調子が良くなってから書いています。
気温35度
体感気温38度
扇風機の風が苦手でクーラーも苦手
逃げ場所のない酷暑の夏
体調管理の為、しっかりと食事を採っていたのですが自然には勝てません。
疲れもあって思考が回っていなかったのか、気がついたら体調不良。
一日休んで横になるしかありません。
制作も強制停止。
「8月上旬までには詩画集を掲載したい」
そんな意志のもと制作をして絵を選んで草稿も書いてきました。
でも、無理をして完成が早まるわけではないし・・
回らない頭で文を考える事も出来ないし・・
とにかく休むことに集中して、後ろめたい気持ちを抱えつつ横になることにしました。
酷暑の体調不良は気力も不良になってしまう。
こんな時は前向きに考える事にして
「頭を空っぽにして過ごすと、翌日には何かが思いつくモノ」
そんな思いで気力と体力を立て直す努力の日々。
少しずつ食事もとれるようになり、制作もできるようになりました。
「無理をしないという事」は、大事な事ですね。
皆様もお気を付けください。
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掲載日を決めました
夏バテ体調不良の時間を考え予定を組みなおして、掲載日を決めました。
2024年8月9日(金)20時ごろ
noteとウェブショップgallery卯月同時掲載(デジタルコンテンツ:PDF)
掲載作品も順次、ショップに掲載しようと思っています。
ちょうどお盆前になりますね。
精神的に迷う時は、目的を作りそれを目指すのが最短かと思います。
前々からお盆前には掲載したいと予定を組んでいたので、数字にする事で目標への道がはっきりします。
あと二週間ほどですが、作品も編集も一校目としてまとまり形になりました。知らずに制作を加速してしまいがちなので、身体に気を付けて慎重に制作と編集をしたいです。
制作日記
詩画集
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