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【読書メモ】『麒麟の翼』(著:東野圭吾)

石丸伸二氏は、これまでに訴訟を2回起こされ、いずれも敗訴している。

石丸氏が起こしたトラブルの中で最も深刻なのが、前編記事でも言及した「恫喝でっち上げ事件」だ。被害の大きさと故意性において、その悪質さは群を抜いている

市長選でポスターを制作してもらった印刷業者からも提訴されている。石丸氏は公費負担分の約35万円を代金とする合意があったと言い張っていたが、結局こちらも約73万円の残金を踏み倒した事実が認められ、敗訴した(二審も敗訴して上告中)。

石丸氏の発言を見ていて感じるのは、おかしな表現だが、一貫した支離滅裂さである。本人はことあるごとに「すべて計算づくです」と自らの計算高さをアピールするが、計算でやっているとしたら計算違いばかりということになる。

出典:『都知事選に出馬表明した安芸高田市・石丸伸二市長は
「恫喝裁判」「73万円踏み倒し裁判」で相次ぎ敗訴…!
それでもSNSで大絶賛される若きエリートの「実像」』
(「現代ビジネス」2024年6月6日)

己の過ちと向き合えない人の典型だなぁ、結果、嘘に嘘を重ねていって破綻していく、ややもすると、某カミツキガメさんより酷いかもしれない、、間違っても公の場に出してはいけないヤカラでしょう(安芸高田市さんには申し訳ないけど)、なんて感じながら思い出したのが『麒麟の翼』という一冊。

こちら、映画を見てから手に取った覚えがあります。若干のアレンジは加えられているものの丁寧に映像化されていたなと、、以降、加賀さんは阿部さんでしか再生されなくなりました。あと、ガッキーはいつの時代もただただ可愛い。

さて、物語は日本橋(東京)での行きずりの殺人から始まります。犯人と目された人物は事故で意識不明。そのまま収束をはかりたい警察上層部の意向を気にもせず、加賀の粘り強い捜査は、一枚、また一枚と真相を剝いでいきます。

題名でもある“麒麟の翼”に込められた想いは、なんて。

人は誰でも過ちを犯す。大事なことは、そのこととどう向き合うかだ。逃げたり目をそらしたりしていては、また同じ間違いをする

出典:『麒麟の翼』

過ちと向き合えずに逃げ続けた結果、ややもすると同等以上の過ちを重ねてしまい取り返しのつかない状況になってしまったのでしょうか。

いのちに対する様々な答えを喚起させるラストが印象的で、教え育むことの責任の重さをあらためて実感です。小説は時代を映す鏡とは、よく言ったものだなぁ、なんて感じたのを思い出しました。

なんて、東京での居住実績があってもせいぜい半年程度であろう、とある候補者さんには到底理解できないかもしれませんが、、こちらの言葉もおくっておこう。

(出典:『鬼滅の刃(14巻)』より)

なお「恫喝でっち上げ事件」の経緯はこんな感じだそうで、、わかりやすくまとまってます。地裁、高裁と同じ判決が出ているようですね、最高裁への上告はしてるのかな、どうなるんだろ。

前回(2020年)の都知事選も宇都宮○子やらどこぞの極右団体やらが出しゃばってきてましたが、今回はそれに輪をかけて酷いですね。石原さんの後継者を見出さなかった我々都民が悪いと言われればそれまでなのですが、、とほほ。

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