【読書メモ】『ポルトガルの海(増補版)』(著:フェルナンド・ペソア / 訳:池上ミネ夫)
39歳でも最前線、、NBAのレブロン(40歳)もですが、トップアスリートは凄いなぁ、とか、でも、ポルトガルってあまり馴染みないよなぁ、大航海時代のイメージくらいかぁ、なんて考えながら思い出したのが『ポルトガルの海(増補版)』との一冊。
普段はあまり手にとることがない「詩集」とのジャンルになります、蔵書としても数冊あるかどうかといったところ。これは文章に対しての多少のとっつきにくさを感じても、ストーリーが好みであれば気にしない小説とは異なり、文体から感性から何もかもが真っ直ぐに合致しないとどうにものめり込めない、ってのもあるかもしれません。
で、こちらを手に取ったきっかけは『7月24日通り』という小説で紹介されていたフレーズに感化されて、逆説的にも感じましたがなんとなく共感してしまい、興味を持った覚えがあります。
実際にその「言葉」を追っていくとシンクロできるフレーズも多く、久々にスルっと入ってくるような、言の葉の繁り様でした。ちなみに複数の作者による詩集となっていますが、その実体は全てがペソア氏に帰結します。
そんな彼らはペソア氏本人の「異名者」との位置付けとのことですが、、確かに色合いは異なっているような。個人的には「フェルナンド・ペソア」の名で綴られたものが一番しっくりときましたけども。
リスボンを知らないが故に、遠く蒼み渡る空と輝かしい白亜の壁、そして柔らかな南風に包まれるをイメージできるような、なんて思いながら。
余談ですが、『7月24日通り』は「7月24日通りのクリスマス」との題名で映画化もされているようです。主演が大沢たかおさん、中谷美紀さんとのことでちょっと興味があったりも、、アマプラとかにないかな。。
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