第1466号 2024/3/23〜4/3の歴史ニュース
1、新年度になりました!
なんかぬるっと始まりましたが、いまいちペースが掴めずイライラしがちな4月です。
どうも歯車がうまく噛み合わないこと多いし。
こんな時には何をして気分転換しましょうね。
さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①滋賀県近江八幡市で川の中洲から前方後円墳を発見 R18
②奈良市の富雄丸山古墳で現地説明を開催 R6
③群馬県みどり市の岩宿遺跡で相澤忠洋収集資料が国の登録有形文化財に R17
④静岡県沼津市の興国寺城跡で現地説明会を開催 R3
⑤富山市の富山城跡の発掘調査で外堀跡の一部を確認 R3
⑥福井市の郷土歴史博物館で「越前百万石ものがたり~福井藩祖 結城秀康~」を開催。5月6日まで R22
⑦大阪歴史博物館で特集展示「再発見!秀吉の大坂城」を開催。5月6日まで R10
⑧東京都三鷹市で作家吉村昭の書斎を公開 R3
⑨青森県鯵ヶ沢町で大雨被害の文化財レスキュー R15
⑩滋賀県は安土山屏風の捜索にバチカン市国へ協力要請 R8
3、人の息遣いを感じる
いかがだったでしょうか。
みなさまの気になる話題もありましたでしょうか。
個人的にはまずは③の話題。
相澤忠洋といえば岩宿遺跡。
日本列島には旧石器時代に人がいなかったのではないか
という人も多かった時代。
まさに時代を切り拓いた先駆者が、アカデミックな世界での立ち位置で不遇だったと知ると、どうしても顕彰したくなりますよね。
誤解を恐れずにいえば旧石器時代はアマチュアが切り開いて
アマチュアが危機をもたらした(例の捏造事件)。
色々考えさせられますね。
続いては④のお城の話題。
石垣の積み方や加工の仕方で年代が絞り込めるというもの。
石垣の基礎部分まで掘り下げて調査した事例は少ないということ。
北条早雲の城として名高い興国寺城は諸勢力の争奪の場ともなり
いつの時代の遺構か確証を得るのは非常に重要なことです。
今後も調査は続くとのことで期待が膨らみますね。
最後にご紹介したいのは作家吉村昭の書斎。
実は私、吉村昭の『長英逃亡』という作品が好きで
大河ドラマ化してほしいと思うほどなんですが
その綿密な取材に基づく資料が溢れた書斎、見てみたいんですよね。
文筆に関わるものの端くれとして、憧れの作家の生きた場所を感じてみたいものです。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。