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吐露2

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個人的な書き物です。
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2016年11月の記事一覧

一日中外出しない老父が私に挨拶する
「外は暑いでしょう」
私も笑顔で答える
「ええ暑いですよ」

肌寒い季節になっても同じ挨拶のまま

二階にある自室から
一階にある固定電話まで

一日中往復する

例えば
電話機をひたすら眺めるだけだったり
電話機の前にある回転椅子に座るだけ
受話器を握るだけだったり
ボタンを一つ押してみたり
ボタンを一つ押すと別室のベルが鳴る
ワンコールだけ確

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回想

辛いという感情は複雑だ
ただ悔しいだけとも限らない
ただこうして終わってしまうのかと
物悲しい思いで胸が詰まり苦しいのである

今まで難なくこなせた事のひとつひとつが
いま、とても面倒で動けない
いま、前に進む気力が果てた

一つずつ
気になる事をこなす事も
少しずつ
コツコツ毎日頑張る事も

今の私にはとても難しい

いまを誤魔化す事ばかり
自分を直視しない時間ばかり求めて
全て

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サルのカルマ

猿までが力ずくで自己主張

もちろん僕だって自己主張

井の中の蛙の僕が大海原へ大冒険

良い出会いがあったりなかったり
流れに逆らう事なんてしなかった
だから結局もみくちゃにされて
ほらまた井戸端会議が始まった

やっぱり僕は井の中へ帰るね

自己主張する事と主役を奪い合う事は違う
そうやって逃げ回る僕を見つけた

優しくない言葉は聞きたくない
優しくない顔は見たくないん

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私は私の手でないと塞げない穴を探していた
穴は大抵人間にあり背骨中央部にあいている

小さな子供達の穴だけは頭のてっぺんにあり
相手構わず触れる人の愛や優しさを受け取る

色々な人の背中に触れ手を当ててみるが
どの穴も小さかったり大き過ぎたりする

ある日私は
一人で長時間立ち尽くしている人を眺めていた

ひと押しして欲しそうなその背中に触れてみた
その穴の形は私の手にぴったりだっ

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いらない

愛投げる
優しさ投げる
思い切り投げる

水面深く沈んでいく

愛もらう
優しさもらう
思い切り捨てる

水面深く沈めていく

そぉっと投げたつもり
そぉっと捨てたつもり

なぜ石のように固くて重くなるの

そう水面をアメンボが歩くように

そぉっと投げる
そぉっと捨てる

一人で意味のない練習を繰り返す