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「感情の色めがね」
---人生のレシピ---
人間というものは、
ほとんど常に
感情の色めがねを通して、
世界を見るもので
そのレンズの色しだいで、
外界は暗黒にも、
あるいは深紅色にも
見えるのです。
アンデルセン
------メッセージ-------
私たちはこの現実世界を
何かの「メガネ」をかけて、
見ている。
しかし、そのメガネの存在を
意識することなく、
人や物や状況に「色」を
つけて見ている。
あなたも、もしかすると、
そのメガネかけていないか?
自分やまわりの人に対して、
ある「レッテル」を貼って
いないか。
自分はダメな人間。
あの人は嫌な人。
社員や部下が能力がない。
・・・・・。
その人の悪いところを
事実以上に拡大鏡のレンズの
ようなメガネで見ていないか?
また、自分の人生の出来事も
ちょっとした問題も
その拡大鏡のレンズで、
解決不可能であるかのような
大問題に見えていないか?
人生はストーリー。
あなたが描くその物語に、
あなたがどんなメガネで
ストーリーに色を脚色していくのか。
そう、あなた次第。
人の良い所や人生の素晴らしい点が
ほんの小さな小さなことでも、
しっかり見えるメガネが欲しい
もの。
そして、その先に起こる、
「可能性」という、
見えないものまでが、
見えるような、そんなメガネが。
でも、もう、実はそのメガネを
あなたはかけている。
ただ、当分、何かに感激したり、
感動することを忘れて、
メガネの曇りを洗い流す、
「涙」が流れていないから。
あなたの瞳には、コンタクトレンズ
のように、
その「感情のメガネ」がついて
いる。
涙で洗い流した時、
人生は素晴らしい。
人は可能性で満ち溢れている
ことがはっきりと見えるように
なっている。
心も瞳も一度、洗い流してみよう。
童話作家のアンデルセンは
貧困な家庭に生まれ育った。
家族が暮らす部屋は
たったの一部屋。
日雇いの父は病弱で、
11才の時に死んだ。
彼は少年時代、妄想が激しく、
彼の祖父が精神を病んで
いたので、
周りから精神病という
レッテルを貼られていた。
しかし、少年は
妄想をやめなかった。
自分を主人公として
妄想話を周囲の人たちに
いつも話していた。
そして、その妄想のせいで
いじめられ、
いつも泣いていた。
少年の妄想癖を心配する
母親や周りの大人は
なんとか彼を職人の
仕事に就かせようとするが、
少年は自分ほど才能が
ある人間が職人に
なることは罪である。
私は作家になる。
と自分で決めていた。
少年の空想話は
精神病というレッテルのせいで
その本当の価値を
だれも見抜くことが
できなかった。
彼は旅に出て、孤独な人生を
過ごした。
30才、彼は旅先で
綴った旅行記で有名になる。
そして彼は童話を書いた。
彼の情熱は世界中の子供の
心に響いた。
裸の王様
みにくいアヒルの子
人魚姫
親指姫
マッチ売りの少女
赤い靴
彼の「メガネ」は
誰よりも物事を美しく
見せてくれるものだった。
彼が70才で
亡くなった時、
彼の葬儀には
デンマークの皇太子
や各国の大使、
子供からお年寄り、
浮浪者までもが参列した。
彼は貧しかった
少年時代を振り返り、
「私の少年時代は
一遍の美しい物語
であった。
物は無くても
人は幸せになれる」と言った。
人生はストーリー。
あなたのメガネが映し出す、
感動のストーリー。
今からでも、その脚本は
書き換えられる。
さぁ、古いメガネを外して、
新しい世界を眺めてみよう。