鎌倉殿の13人第25回感想/小四郎には聞こえなかった鈴の音の意味
ようやく序盤が終了
『鎌倉殿の13人』もようやく序盤が終了といったところか。
この”序盤”というのは脚本家の三谷幸喜さんが
放送開始前から言っていたことで(記憶がたしかならw)
総集編で頼朝(演:大泉洋)のシーンはカットしてもいいぐらい
なんてコメントも残していたような気がする。
さすがに頼朝のシーン全カットは冗談なんだろうけど
主役が小四郎(北条義時、演:小栗旬)である以上は
三谷さんにとっての『鎌倉殿の13人』本番は
頼朝がいなくなってからの世界である
次回第26回からが本番ということなのだろう。
つまり『鎌倉殿の13人』の真の面白さはここから始まるはずだ。
頼朝の死因
源頼朝の死因についてはいくつか説がある。
Wikipediaをのぞいてみても以下の7説が記載されていた。
|落馬《らくば》説
|糖尿病《とうにょうびょう》説
|尿崩症《にょうかいしょう》説
|亡霊《ぼうれい》説
|溺死《できし》説
|暗殺《あんさつ》説
|誤認殺傷《ごにんさっしょう》説
それぞれの細かい説明についてはここで書くつもりはないので
詳細を知りたい場合はWikipediaの源頼朝#死因説を参照するか
他のサイト、または書籍等で確認を。
『鎌倉殿の13人』では1の落馬説が採用されたようだ。
この説は『吾妻鏡』にもそれとなく書いてある話だし
三谷さんは『吾妻鏡』を原作と言っているので
素直に落馬説をベースにしたのだと思う。
落馬に至るまでに冒頭で建てたフラグを全て回収させる辺りは
三谷さん流石といったところ。
頼朝もまた諸行無常
それにしても頼朝に関しては
その人間性をどうしても好きになれず
頼朝よりも木曽義仲(演:青木崇高)や源義経(演:菅田将暉)など
頼朝に敵対した人たちに対して肩入れしてしまう傾向にあった。
ん?義経はそうでもないかな……w
それでもやはり頼朝の最期は物悲しさを感じてしまった。
いわゆる、盛者必衰の理と諸行無常の響きというやつが
頼朝の死においてもふつふつと湧き上がってきた。
そして安達藤九郎(演:野添義弘)が
「鎌倉殿」ではなく最後に「佐殿」と呼んだことは
頼朝と藤九郎の関係性をよくあらわしていて
目頭が熱くなった人も多いんじゃないかと思ったりする。
気になるのは頼朝が最後に藤九郎に言いかけた言葉。
これに続く言葉は一体なんだったのか。
第1回を見返すと何かわかるのかなと思って見返してみたけど
鳥のさえずり、こんなに聞こえたっけかな?
と思うぐらいで自分には何もわからなかった。
悔しいw
小四郎には聞こえなかった鈴の音
頼朝が亡くなった時、鈴の音が響いた。
この音は、政子(演:小池栄子)を始め多くの者に届いたようだけど
なぜか小四郎だけは聞こえていなかったようだ。
これは果たして何を意味するんだろう?
そして鈴の音。
これ字幕だと「鈴(りん)の音」とルビがあって
「なんだこれ、字幕ミスったか?」
と無知な自分は思っていたんだけど
放送後に調べてみたら、「鈴(りん)」とは仏具のことだった。
あのお葬式なんかでお坊さんがチーンと慣らすアレだった。
ということは……どういうこと?w
頭の悪い自分に誰かご教授ください。(了)