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鎌倉殿の13人第24回感想/蒲殿も大姫も蝉の鳴き声と共に
役者さんたちの演技が光った第24回
なぜだろう。
今回は43分という時間がやけに長く感じた。
第24回は
例えば義経が平家との戦で活躍した回のように
高揚感が沸き上がって来るような話の派手さは
まったくなかった。
どちらかといえば地味の話がたんたんと続く回だったし
寂しい気持ちになる話が8割だったろう。
挙兵時の功労者、岡崎義実(演:たかお鷹)が鎌倉を去り
頼朝(演:大泉洋)の長女・大姫(演:南沙良)が亡くなり
そして頼朝の弟・蒲殿(源範頼、演:迫田孝也)が
頼朝の命によって殺された。
オープニングに善児(演:梶原善)の名が連なってる時点で
こういう不穏な回になることは明白だったのだけど
そんな重苦しい空気感が
時間経過を遅く感じさせる原因だったのかもしれない。
でも43分の中に詰め込まれたいくつもの小さな話にも
過去回の伏線回収があったり
今後の動向が気になる微妙なワンシーンがあったり。
そんなわけで個人的には
第24回を神回に入れたいぐらい面白く見れた。
それは三谷幸喜さんの脚本の妙もさることながら
役者さんたちの演技が
上手く『鎌倉殿』の世界に溶け込んでいるせいもあると思う。
迫田孝也さんこそが蒲殿
第24回で特に演技の素晴らしさを感じたのは
蒲殿を演じた迫田孝也さん。
比企の館を訪れた際
比企能員(演:佐藤二朗)の妻・道(演:堀内敬子)から
『夫は夕べより風邪で伏せってる』
と言われた時に発した
『えっ?』
の言い方と表情が最高すぎた。
さらに頼朝に謀反の事実がないことを証明せよと迫られた際の
『もう結構でございます』
の演技も絶妙だった。
そして梶原景時(演:中村獅童)によって遣わされた善児に
蒲殿が殺されるシーン。
兄弟の中でも人が好く、真面目で一生懸命なタイプの蒲殿を
迫田孝也さんは見事に演じきったなと感じる最期だったと思う。
ちなみに例によって蒲殿も生きていた伝承があるそうで。
詳しいことは少し前にブログで以下の記事にまとめているので
興味がある方は目を通してみてほしい。
大姫と巴との会話、そして蝉の鳴き声
結局のところ、大姫の気持ちに答えを出せたのは
自分の経験談を語った巴(演:秋元才加)だけだった。
身内は気を使い過ぎることが仇となって
うまく諭せなかったりもするもの。
自分に置き換えても少し心当たりがあったりもするw
でもそれも少し遅かったのか、大姫は亡くなってしまった。
頼朝みたいなズル賢さはないし
政子(演:小池栄子)ほどの気の強さもなくて
2人の子にしてはちょっと優しすぎる性格な気がする。
それも全ては、冠者殿(木曽義高、演:市川染五郎)の死が
影響しているんだろうと思わざるを得ない。
大姫が息を引き取ろうかという時に
蝉の鳴き声がしていたのは
冠者殿が迎えに来たことを暗に示していたのか。
ところで和田義盛(演:横田栄司)と巴は
だいぶ気心知れた関係になってきているようで
もしかして巴は、まだしばらく登場機会があるのかなと思ったりもする。
和田殿と共に戦う日が来ることも、先々にはあるのかもしれない。
和田合戦どうなる!?(まだ先の話)
三浦義村は密かに動く
実は(?)『鎌倉殿の13人で』で個人的にイチオシなのは
三浦義村(演:山本耕史)。
元々山本耕史さんが俳優として好きな上に
永井路子さんの短編『執念の家譜』を読んだことで
三浦義村を始めとした三浦一族に興味が沸いた。
『執念の家譜』はAmazonのKindle Unlimited会員なら無料で読めるので
会員の方はちらっと覗いて見て欲しい。
鎌倉時代の北条と三浦の関係が
戦国時代の北条早雲と三浦道寸にまで繋がるのが面白い。
その三浦義村は、要所要所ではカッコイイセリフを残したりして
存在感をしっかりと植え付けてはいるんだけど
本当のところは何を考えているのか謎めいたところもある。
小四郎との会話も全てが本心なのかどうか、ちょっと怪しい。
そういう傾向は初回からあった。
頼朝を北条の館で匿っている事を小四郎に打ち明けられると
爺様(伊藤祐親、演:浅野和之)に話した方がいいと
すぐに父・三浦義澄(演:佐藤B作)にバラしたあたりとか。
今回は今回で
頼朝側近の北条氏より遅れをとっている事に不満を持っているそぶりを
父・義澄に見せていた。
でもそれも、三浦義村があえて頼朝に近づいていないからであって
もっと頼朝と密な関係を築こうと動いていたら
状況は違ったんじゃないかとも。
そう考えると父に対して漏らした不満も
本当は何を考えての事なのか
ちょっと図り切れないところがある。
大姫に対して投げかけた優し気な言葉の数々も
実は裏があるんじゃないか、とか考えてしまう。
三谷さんは三浦義村を、今後どう動かす?(了)
付録的なもの
【視聴メモ】
無いことを証明するのは難しい……それが気持ちだとなおさら
蒲殿、すまん
蒲殿の『えっ?』が最高過ぎた、そしてその後の返答も
全ては鎌倉を守るため
人の本心
源と名乗ってよいのは鎌倉殿とそのご子息のみ
もう結構にございます
安達盛長の奥さんは比企出身の話がここで出てきた
疑われるようなことをしただけで罪
観音様は捨て申した、ここでフラグ回収
おばば様のビンタ痛そうw
修善寺、源氏の血筋は粗末に扱えないという鎌倉殿のお計らい…?
岡崎吉実、真っ先に挙兵に駆け付けた、そういう事もあった
起請文の書き方にはくれぐれも気を付けろw
早く唾つけとかねぇととられちまうぞw
金剛君の読んでる『貞観政要』が気になる!
俺さ、隠居しようと思うんだ
裏切ったり裏切られたり、いい加減飽きた
いつも俺の一歩先を…本気じゃないだろう?
わからんぜw
私にはれきっとした許嫁が
頼朝が叩いた柱、軽そうな音がしたwww
安達遠元の声の響きがなんとなく好き
全成殿の新しい術、大丈夫かw
字幕に(義高のまねで)って書いてあるのがウケるwww
お餅うまかった!wwww大姫に謀られてる事気づけ~ww
まさかまだ巴が出てくる機会があるとは思わなかった
大姫と話す巴を見守る和田殿がいいw
あと3つはありました…さては食ったな!?
大姫は、もっと早くに巴と話せてたら良かったのかも
建久6年頼朝2度目の上洛
中納言土御門通親、関さん声がかっこよすぎるw
陳和卿
万寿改め源頼家になってた、そういえばそんな時期だった
ねらいか、ねらいなのか?
あなたはただの東夷
丹後局の言う覚悟は、本当に大事なことなのだろう
ガイソーソフだぞw
三浦義村は、北条と立場に差がついたことを懸念しているっぽい
姫の生きたいように生きるべき、人は己の幸せのために生きる
好きに生きるということは、好きに死ぬということ?
蝉が鳴いている
時政号泣やん……
わしは諦めぬぞ、と頼朝が言った時の時政の顔
頼朝が悪巧みを考える時にいつも傍にいるのは大江広元、そしてその実行役が梶原景時か
マクワウリなんかがいいなぁ
善児に殺されず生かされた女の子
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