僕は凄い(ショートショート)【音声と文章】
山田ゆり
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自分は凄い。
理由はうまく説明できないけれど。
僕はおばちゃんっ子だった。
おばあちゃんはいつも僕に言ってた。
「リョウ君は凄いんだ。何でもできる。何にでもなれるんだよ。」
僕は指しゃぶりをしながら頬っぺたを赤くして
おひさまのようなおばあちゃんの目をみつめながら話を聞いていた。
「でもね、凄いの意味を勘違いしないでね。
リョウ君が上手に歯磨きできたから凄いとか
お父さんやお母さんの言いつけを守っているから偉いとかじゃないのよ。
何かができたから偉いとか凄いんじゃないの。
リョウ君がこうして生きていることが素晴らしいのよ。」
僕はおばあちゃんが言おうとしていることがはっきりとは分からなかったけれど、
とにかく僕は凄いんだと感じていた。
何かをしようとする時に、おばあちゃんの「リョウ君は凄いんだ」の言葉が
僕の耳元で聞こえてくる。
すると胃の辺りからじわ~っと温かいものが湧いてきて
もう一人の僕が自分の背中を押してくれるような感覚があった。
そばにはニコニコ微笑んでいるおばあちゃんの姿を感じていた。
僕を信じてくれる人がいる。
そして僕は僕を何となく信じている。
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理由はうまく説明できないけれど。
僕はおばちゃんっ子だった。
おばあちゃんはいつも僕に言ってた。
「リョウ君は凄いんだ。何でもできる。何にでもなれるんだよ。」
僕は指しゃぶりをしながら頬っぺたを赤くして
おひさまのようなおばあちゃんの目をみつめながら話を聞いていた。
「でもね、凄いの意味を勘違いしないでね。
リョウ君が上手に歯磨きできたから凄いとか
お父さんやお母さんの言いつけを守っているから偉いとかじゃないのよ。
何かができたから偉いとか凄いんじゃないの。
リョウ君がこうして生きていることが素晴らしいのよ。」
僕はおばあちゃんが言おうとしていることがはっきりとは分からなかったけれど、
とにかく僕は凄いんだと感じていた。
何かをしようとする時に、おばあちゃんの「リョウ君は凄いんだ」の言葉が
僕の耳元で聞こえてくる。
すると胃の辺りからじわ~っと温かいものが湧いてきて
もう一人の僕が自分の背中を押してくれるような感覚があった。
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僕を信じてくれる人がいる。
そして僕は僕を何となく信じている。
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