幸せのバロメーター
「幸せとは何ぞや」というど真ん中ストレートの本が結構好きだ。
印象に残っているのは、
・「幸福論」バートランド・ラッセル
・「幸福論」ヒルティ
・「幸福について」ショーペン・ハウアー
・「人生の目的」五木寛之
・「生命について」トルストイ
・「老子」
などだ。
それぞれの本において、「幸福」と「幸福のための心がけ」が独自に展開されるわけだが、実は共通していることも多い。
そして、ほぼすべての本で(手を変え、品を変えではあるが)共通している教えがある。それは何か?
人間、足るを知ることが重要、である。
幸福のコツは?と聞かれて、今のところ私が最もそれらしい(真である)と思っているのは、この考え方だ。
本題はここからで、「足るを知る」ためにどうすればよいか、ということになる。色々な方法があるかもしれないが、一つ提案として、幸せのバロメーターを設定する、というのはどうだろう。以下の文章は、私の実践である。かなりいい感じで毎日を過ごせているので、もしかしたら有用なのかもしれない。
〇幸せのバロメーターの条件
設定するうえでの条件は、
1.明確であること
2.毎日測れること
3.無理のないこと
4.「好き」に関連すること
ということした。
当たり前といえば当たり前の条件しか採用していない。
〇バロメーターの内容
毎日、早朝4時から6時まで読書と物書きに時間を使えたら幸せ
ということにした。自分はいつも、本を読み書きする時間を最大化したいなぁ、と考えているからだ。
〇実践の感想
ということで実践してみた。
毎日、この2時間だけ確保して、本を読み書きすれば幸せだ、と決めた。
日中に上司に嫌味を言われようが、急な雨でびしょびしょになろうが、息子の学校から電話があって「お宅の息子さんがイジワルをしてねぇ」というお叱りを受けようが、晩御飯に苦手な納豆を出されようが、嫁とケンカしようが、関係ない。
その日は、6時の時点で勝ち確、なのである。
始めてみると、これは非常に精神衛生上好ましいことがわかってきた。
なぜかはわからないが、なんだか幸福度が増したのである。
よくよく考えると、4時から6時まで読書&執筆するということは、結構色々な条件をクリアしなければならない。
例えば、
早寝早起きをしないといけない
深酒はできない(起きられない)
残業はできない(9時には寝るので)
健康でないといけない(起きられない)
ストレス少な目でないといけない(起きられないし、ストレス過多では本読めないし、書けない)
好奇心がいる(知的作業をする気になれない)
みたいな感じだろうか。
1つのバロメーターのなかに、様々な基礎的な幸福条件が隠れていることになる。こういったバロメーターを設定するのがよいのかもしれない。
〇まとめ
足るを知る、の実践として幸せのバロメーター導入は非常におすすめだ。
これさえやれば(できれば)その時点でその日は幸せ、という分かりやすさは、生活と頭の中をシンプルにしてくれる。
特に、毎日測る、ということが重要だと思っている。
そうすることで、1日のありがたみがわかるし、ダメでも明日にはリセットできる。
ちなみにこれを書いている今現在の時刻は午前5時20分。
起床から1H以上経過したが、なんとまだ極楽時間が40分残っている。
なんと幸せなことか。
この素敵な時間は明日も明後日もあるのだ。
きっと明日も明後日も私は幸せだろう。