【詩】卵
ボウルに割った卵が銀河系に見えた
あるいは、見えた、のではなく、
そう、なのかもしれない
少なくともミクロの微生物にとっては
大昔、神様か仏様が、銀河系の殻を割って、
それを無辺のフライパンへ落とした、として
ビッグバンに熱された宇宙の油で、
今もまだ目玉焼きを焼いている最中、として
彼らも彼らなりの調味料を持っている、として
それでも、ぼくが醤油派であることに変わりはないし、
気になるのは、銀河系の黄身の濃さだけ
ボウルに割った卵が銀河系に見えた
あるいは、見えた、のではなく、
そう、なのかもしれない
少なくともミクロの微生物にとっては
大昔、神様か仏様が、銀河系の殻を割って、
それを無辺のフライパンへ落とした、として
ビッグバンに熱された宇宙の油で、
今もまだ目玉焼きを焼いている最中、として
彼らも彼らなりの調味料を持っている、として
それでも、ぼくが醤油派であることに変わりはないし、
気になるのは、銀河系の黄身の濃さだけ