超高速で前進していることを自覚する
地獄と極楽の良く知られた例え話があります
地獄では亡者たちがごちそうを前に
イスに縛られて飢えに苦しんでいる
手には長い箸を持っているのだけど
箸が長すぎるので挟んだごちそうを
自分の口に持ってこれない
極楽では人々が同様にイスに縛られている
しかしみんな笑顔で肥え太っている
なぜならみんなお互いに長い箸を使って
ごちそうを食べさせ合っている
この例え話のおもしろい点は
地獄と極楽が設定はまったくいっしょ
シュチエーションが何から何まで同一
道具立てからそこにいる人間まで
そっくり同じだという事です
想像してください
この話の地獄と極楽の間に
膨大な数の
その中間の世界があります
極楽の少し下には
「食べさせ合ってはいるが
食べさせ方が悪いと
お互いに文句を言っている世界」
地獄の上のほうには
「食べさせ合いをみんな思いついているけど
誰も言い出さない世界」
地獄よりさらに下には
「箸を武器にみんなが殺し合ってる世界」まである
つまりどの世界にも
そこよりちょっとだけ面白くて満ち足りている世界と
そこよりちょっとだけつまらなく不満のある世界が
ピッタリとくっついて存在しています
あなたは
これらの連続した
ピッタリくっついたたくさんの世界を
自由に移動できます
今いる世界からすぐ隣の世界に
ひょいひょいひょいひょいと移れます
いや実際は今この瞬間も
ひょいひょいひょいひょいと移動しています
ひょいひょいひょいひょいと進んでいます
ただし今いる世界と
そのすぐ隣の世界は
何から何までそっくりなんです
周囲を見渡しても
見た目はほとんど変わらない
そこにいるのもまったく同じ人たちです
なので実際は
「なんでも思い通りになる方向」へ
「ワクワクドキドキしかない方向」へ
あなたは超高速でまっしぐらに
突き進んでいるのですが
なかなかそれを体感できないわけです