由起山賛太

由起山賛太

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脱出口はあなたの目の前にあります

「浮気した夫と別れたい」 「子供がぐれた」 「親が自分を認めてくれない」 「隣人がいやがらせをしてくる」 「上司が無能すぎる」 「自分よりモテる友人が憎い」 このようなトラブルが 3千年以上昔からありました こういった人間関係の あーしたこーしたという問題は 現代だろうが中世だろうが古代だろうが 内容はほとんど変わりません 3千年前から解決法を 先人たちが試行錯誤して その結果をまとめた本がたくさん書かれて その成果が小説戯曲にも取り入れられ それを読んだ人がまた試行し検

    • 高速で前進してるとは毎秒毎秒薬を飲むようなもの

      誰かから言われた言葉が心に響いたことはありますか? 「なぜこの人にこんなことを言われるのだろう?  ・・・・そうか!私の中に原因があるんだ!  これは私への処方箋なんだ!!!」 それは正解であり 間違ってはいないのですが 残念ながら あなたのその反応は かなり遅すぎます 鈍すぎます 鈍感すぎます 今あなたが感じている感覚と感情 そのすべてに意味があります それはいわば毎秒毎秒あなたの症状に合わせて 処方される薬のようなものです その薬の有効期限は一秒で 次の一秒には違う

      • 人を助けるということ

        泥沼にはまっている人がいます どうしたら抜け出せるかわからないようです あなたは親切心で義侠心でヒーロー精神で 隣人愛で優しさでリーダーシップで その人を助けようとします そして気が付けばあなたも 泥沼の真ん中で悲惨な状態になっています 人を呪わば穴二つといいますが 実は人を助けるのも穴二つです 自ら悲惨な状況にはまり 二人そろって身動きできなくなります もう少し上手な助け方があります 自分は泥沼に入らず 「落ち着いて そこは足が付きます  ゆっくりとこちらに歩いてきて

        • 肩の力を抜く

          本当に必要なことは教えられないし 教わることができません これを「肩の力を抜くこと」で説明します 肩に必要以上の力が入っている状態は 疲れや病気にもつながります しかし「肩の力を抜こう」と がんばるのは逆効果です 「肩に力が入りすぎていないか?」と 「もっと肩の力を抜かなくては」と 肩の力を抜こう肩の力を抜こうと 四六時中頭をいっぱいにしている人がいます その姿勢こそが「肩に力を入れすぎ」なんです 本当に「肩に余計な力を全く入れていない人」は 自分の肩の力を抜こうなん

        脱出口はあなたの目の前にあります

          学校について

          あなたは走っています 風は気持ちがいいし 小鳥の声も聞こえます あなたはとても楽しく走っています 前に大きな木が見えたので あなたはその木陰で休もうとします しかしあなたがいる “がっこう”という世界では そこで“せんせい”という 謎の大人がやってきます 「だめです  こんなところで止まってはいけません  あなたが目指すゴールは  まだまだ先です  あきらめないで  頑張りましょう」 あなたは訳がわからないまま走り続け 息もたえだえに ゴールといわれた場所にたどり着きます

          学校について

          レッテルを貼らないこと

          誰も彼もが人にレッテルを貼ることに夢中です 「この人は理想主義者だ」 「この人は皮肉屋だ」 「権利論者」「嫉み屋」「嘘つき」「悪党」 レッテルを貼ればその人のすべてが明白になります その人がこれから何を言うかもすべて予想できます 貼るレッテルの種類が極端に少ない人がいます 「自分に役に立つ人間」「役に立たない人間」 たったこの2種類だったり すべての異性を 「美形」「美形以外」だけで分ける人もいます そんな極端な分類をしていると 他人からバレバレですので 馬鹿にされたり

          レッテルを貼らないこと

          ギアはニュートラルに

          苦しくなるほど食べ過ぎたり 必要のない無駄な買い物を 大量にしたことはないですか? それは前回の食事や買い物をした時から あなたの心のギアが ニュートラルに戻っていなかったことが原因です マニュアルの自動車にあるようなギアが 心の中にあると想像してください ギアを「歩く」に入れる あなたは歩き出します  ギアから手を離せば ギアは勝手にニュートラル(何もしていない状態) に戻ります 手を放すだけでギアは勝手に自然に戻ります 力まかせにギアを操作すると ギアはニュートラルに

          ギアはニュートラルに

          世界を塗り替える方法

          7月に入ったばかりだというのに ものすごい猛暑 Aさんは考えます この夏はすごい暑さになる なんとかして過ごしやすい夏にできないか 自分のためにも みんなのためにも Aさんはあることをひらめきます 太陽を背にして立ち 右足と左足を交互に前に出す これがAさんの発見した 世界を涼しくする方法でした まず1日かけてやってみる 暑さは全く変わりません でもAさんはあきらめません 2日3日4日やはり変化なし 7日8日9日・・・・ひたすらに続けます 20日30日少し気温

          世界を塗り替える方法

          そっちはゴールではありません

          見事な作品を作ったアーティスト 素晴らしい曲を作ったミュージシャン すごい業績を残したスポーツ選手、冒険家 革新的な発見をした研究家、発明家 その中にたまにこんな事を言う人がいたりします 「私がやったというより  誰かにやらされていました」 「自分ではない何かに助けてもらいました」 「ただ頭にすーと浮かびました」 「最初から完成形が見えていたので  肉付けしていっただけです」 「苦労して自分が作り上げたというより  どこかからひょいと借りてきた感じです」 しかしインタビュ

          そっちはゴールではありません

          トイレの中で考える~教え魔さんたちとのつきあい方

          すみませんがかなり尾籠な話になります 排便のやり方についての話をします 非常にすばらしいことに トイレの中には「知ったかぶり」も「教えたがり」もいません これはなかなかレアな状況です 両親があなたをおまるに座らせ 「しーしーよ しーしー そうそう つぎはうんうん  はい よくできました」 ぐらいはあったでしょう でも状況と状態に応じた具体的で詳細な排便の方法は すべてあなた自身が発見し習得してきたはずです トイレに行きべきタイミングとか 力む強さと持続時間とか 1発

          トイレの中で考える~教え魔さんたちとのつきあい方

          脱 不眠症

          「眠る」は無意識の行動です なので必要なのは 「眠くなったら寝る」 たったこれだけ それ以外のありとあらゆる 「眠るためにこれをしなさい」は すべて邪魔です すべて妨害です 「これを飲めば眠れます」とか 「究極の安眠枕」とか 「睡眠導入ベッド」とか 温めるアイマスクとか 音楽とかアロマとか もちろんそれらは 全く効果がないわけではありません 脱力する方法の1つに 「まず精一杯力を込める」があります そのあとに反動として力が抜ける そういう理屈なのですが 長い目で見れ

          引き寄せなくていい その4

          思いが何でも現実になる世界 それは近未来の最新型宇宙服を着て 宇宙空間に浮かんでいるような状態です あなたの全身には数百個の超小型推進装置がついていて すべてあなたの視線とフルオートで連動しています 「あそこに土星が……」 もうあなたは土星方向に超高速で飛んでいます 「あれは木星かな」 あなたは木星めがけて突進しています それを見ただけで あなたはもう圧倒的スピードで すっ飛んでいるんです 引き寄せたりする必要もありません 引き寄せる暇もありません ただし土星も木星も

          引き寄せなくていい その4

          引き寄せなくていい その3

          「私は自分の願いを  引き寄せの法則で絶対現実化する」 こんな力みかたがいけません だってあなたの願いは1つだけじゃないでしょ マラソンの給水所を思い出してください 一流のランナーは ほとんど前を向いたまま 全くペースを落とさず ひょいとつまむように自分のドリンクを取ります これが三流ランナーの場合は 給水所が目に入ると 「あのドリンクを絶対取らなければ」 もう走り方がおかしくなる 歩幅もスピードもコース取りもガッタガタ 呼吸もフォームも乱れまくり そして目的のドリンク

          引き寄せなくていい その3

          引き寄せなくていい その2

          「願いをかなえる能力」を 「物を見る能力」に置き替えると わかりやすくなります 近視になった原因を 思い切りザックり言うと 「よく見よう」としたことです よく見ようとして 見る対象を凝視しにらみつけ 眼のピント調節筋肉に余計な力を 加え続けたため 異常緊張でピントが合わなくなったのです 私たちの眼は 完全なオートフォーカスです 遠くの景色を見れば自然とピントが合うし 近くを見ればまた瞬時にピントが合います ピントを合わせようとか考えなくていいんです 「よく見よう」という

          引き寄せなくていい その2

          引き寄せなくていい その1

          「引き寄せの法則」は 確かに間違ってはいないのですが 「私は絶対に引き寄せの法則を  マスターして願いをかなえる」 みたいな姿勢はおすすめできません まず考えてほしいのは 「引き寄せ」が誰でも普通にもっている力なら なぜそれをわざわざお金を取って教える人がいるのか? なぜそれをわざわざ本を書いて教えようとする人がいるのか? それなりのコツというか 正しいイメージの浮かべ方とかあるのでしょうけど かなえたい願いなんて 物心のついた子供でも数えきれないほどあります つまり「

          引き寄せなくていい その1

          方向性で考えるリーダー論

          「集団を導く場合  構成メンバーを把握し  統制することに注力する  マネージャーではなく  先頭に立って  とにかく皆をぐいぐい引っ張っていく  リーダーこそが望ましい」 そんなリーダー論があります しかし最も理想的なリーダーは リードなんかしません その人は進むべき方向だけを見て 圧倒的速度で突き進もうとしているだけ その人がガンガン進むあとを 後ろにいる人たちがたどろうとする 自発的にあとについていく それが他者の目からは リーダーが皆を引っ張っているように見える

          方向性で考えるリーダー論