睡眠と自律神経 副交感神経の大切さ そして就寝前の行動
就寝前は、リラックスすることが重要だと言われています。不眠症の人、睡眠の質が悪い人は、普段から交感神経の方が強く働いているため、副交感神経を優位にするまでに時間がかかります。
私も、不眠症の時は、逆に緊張状態が続いていて、1日寝ていないのに「かえって眠れない」ということがよくありました。私の場合は、眠れずにベッドで過ごしていると、「眠らないと」と焦ってイライラして、眠れなくなることがよくありました。
安心して眠るためには、就寝前の自分の状態を、心も体もリラックスする必要があります。
しかし、不眠症になってしまうくらいの人は、基本的に不安の強い人が多いと思います。ですから、「リラックスしましょう」と言われると、逆に「リラックスしなきゃ」と思ってしまい、逆効果になってしまうことがあります。
基本的に睡眠に「~しなきゃ」は大敵です。これまで、私は他の記事で食事や入浴などについて書いてきたことは、良質な睡眠に確かに効果的だと言われてきているものばかりです。しかしながら、それらは、あくまでも意識するとよい、ということですので、何でもかんでも「~しなきゃ」「~しないと眠れない」という思考は禁物です。
かつての私も睡眠に大きく囚われていたので、いろいろなサプリメントを試したり食事を気をつけたりとしていましたが、それらをやっているうちにいつのまにか「〇〇を食べなきゃ、~しなきゃ」になってしまっていました。
そうすると無意識にそれがストレスになってしまうのです。
大切なことは、「適当な感じで」やることです。ふっと力の抜けた自然体の感じであれば、心の力が抜けて、体の力も抜けていきます。
就寝前1~2時間前は仕事などをしない。スマートフォンやPC画面を見ない。
以前の記事で、睡眠にはメラトニンというホルモンが大きくかかわっていると述べました。メラトニンは光と強い関係があることも述べました。朝、日光を浴びて体内時計がリセットされ、およそ15時間後にメラトニンが分泌されるように私たちの体はできているそうですが、夜にスマートフォンやPC画面を見ることによって、体内時計がリセットされてしまうことがあるようです。
特に,寝る直前まで仕事をしていると、それこそ交感神経が優位になってしまいます。交感神経が優位&体内時計リセットで、普段から睡眠に不安のある人は、睡眠の質が大きく下がってしまうことが考えられます。
パソコンやスマートフォンなどのLEDのディスプレイには、ブルーライトという光が多く含まれています。ブルーライトは可視光線の中で、最も強いエネルギーを持つ光と言われています。
ブルーライトの波長はおよそ380nm~500nmで、あと少し短くなると紫外線になります。400nmよりも短い波長になると、紫外線になるらしいので、すでにブルーライトは紫外線に片足を突っ込んでいるくらいの強い光だと言えます。
寝る前にPCやスマホを徹底的に避けたいものですね。
参考 ブルーライト研究会「ブルーライトとは」情報取得日2020.10.28