謎の『カフェインの錠剤』を買ったので析出させてみる
残念ながらカフェイン中毒者になりかけていたらしい自分。
今や24時間に一度はコーヒーなどでカフェインを摂取しないと、確定で頭痛が起きてしまう体だ。
正直これは勘弁して欲しい。
例えば旅行をしたとして、確実にどこかのタイミングでカフェインを摂取していかないと旅が台無しになるのである。
だが自分は市販のコーヒー飲料ではお腹を壊しがちだし、非常に困る。
だから思ったのだ。
もうカフェインの錠剤でいいんじゃないかと。
そんなわけで、試しに買ってみたのがこちら。↓
自分で買っておいてなんだが、すごくシンプルなパッケージだな……。
いやもちろんパッケージがアレだからといって中身がダメだと決まったわけではないのだが。
一応サクラチェッカーにもかけた上で買ったが、この商品の評価はなかなか良かったりする。
ただ、サクラチェッカーも100%確実とは言い切れないものではある。
果たしてパッケージにある「カフェイン200mg」(コーヒー3杯分相当)は本当に入っているのだろうか……?
ところで会社名は……『ハルミーズ合同会社』か。
合同会社ということは最近できた会社ということだ。
パッケージに書いてあった住所を検索すると……民家だった。
合同会社は会社設立において一番ハードルが低い形態で、たしか10万円もあれば法人格を取得できる。
とはいえ個人事業主ではなく法人にしたくらいだし、なかなか儲かっているのかもしれない。
ところでこの会社は他にどんな商品を売っている会社なんだろう?
カフェインを売っているくらいだし、サプリメント系だろうか。
そう思ってAmazonの販売ページを見ると……
おぉう……こりゃまた見事な……
いやどう見てもヤバい粉にしか見えないわけだが、一応これらは法的には問題ない粉である。(中身が表記の通りなら)
最近はCBD界隈で起業が増えていると聞いてはいたが、この会社もおそらくその流れで出来たのだろう。
でもなんでカフェインを売ってるのかはよくわからない。
今更ながらにAmazonレビューを見ると、効かなかったという意見もそこそこある。
なんで低評価レビューをチェックしなかったんだ、過去の自分よ。
そして最後のレビューが言うように、エスタロンモカなど、実は医薬品として提供されているカフェインの錠剤が普通に存在する。
またレビューでは最後に以下のようなことを言っている。
だがこれに関してはそうではない可能性もまだある。
なぜならこの商品は医薬品でも医薬部外品でもなく、
「カフェイン(抽出物)含有 ”加工食品”」だからである。
確かにレビュアーの言うように、医薬品は200mg、医薬部外品は50mgというカフェインの規制は存在する。
だが世の中に溢れるエナジードリンクやカフェイン200mg入りを謳うコーヒーを見ればわかるように、清涼飲料水や食品などは余裕で基準を越えてくることがあるのだ。
なぜならそれらの食品にはカフェイン量の規制がないからである。
なのでこの商品にもカフェインが200mg入っている可能性は一応ある。
だがこういう食品の場合、「栄養成分ではない物質の含有量」は任意表示になるため、カフェインの量は製造者しかわからない。
消費者はパッケージの「200mg配合」を信じるしかないのだ。
そしてカフェインは人によって効き方に違いがあるのもまた事実。
一体何を信じるべきか。
これは厄介なことになってきたぞ……。
正直あんまり飲みたくない感じになってきたが、いざというときのために一応持ってはおこう。
そのうちこれでカフェイン離脱を防げるのかを実験してみるのもいいかもしれない。
ところで、まさかカフェインが入ってないなんて可能性はないよな……?
いやさすがにそんなことはないだろうと思うものの、それを確かめる方法が自分にはわからない。
そんなわけでちょっと調べてみたら、紅茶茶葉からホットプレートでカフェイン抽出を行う方法を見つけた。
しかし我が家にはホットプレートなんてものは存在しない。
さらに錠剤の場合はこれをどう応用すればいいのかもわからない。
また、最後にカフェインかどうかを確かめるためにムレキシド反応とやらを見る工程があるのだが、そのために薬品類をあれこれ揃えるのも……。
どうやら一番簡単そうなこの方法は使えなそうだ。
・・・
うーん、なんかこう……
お湯に溶かして置いといたらなんとかならんのか?
昔記事にした、インスタントコーヒーからカフェインが析出した時みたいな感じで……!
まあ100錠もあるんだから試しにやってみればいいのだ。
知りたいのはカフェインが入ってるかどうかだけである。
カフェインの針状結晶みたいなものが見えたら、入ってるということで良いだろう。(量はともかく)
ではこれを数日間放置!!
早いとこ乾いてくれ!!
・・・
……そして気づけば、クリスマスも過ぎていた。
さて、何日もかけて乾燥した結果が以下である。↓
すっごく針状結晶……!!
「カフェイン 結晶」で画像検索すると似たような感じの結晶があったので、多分これはカフェインでいいんじゃないだろうか。
針状結晶はカフェインの専売特許というわけではないが、シュウ酸カルシウムとかが代わりに入っていたらそれはそれで異常事態だし。(とろろ等のかゆみの原因)
よかったよかった。
少なくともカフェインが入っていないということはなさそうだ。
まあこれで入ってなかったらどうかと思うし、妥当な結果ではある。
なんにせよ、これでカフェイン離脱症状の実験にも使用できるぞ!
もしカフェインを含む錠剤で離脱症状を防げるなら、コーヒー豆の出費をかなり抑えることが可能になるのだ。
最近はカフェイン供給(頭痛対策)のためだけにコーヒーを飲んでいる感じがあった自分だが、正直この付き合い方はあまり良いものではないだろう。
コーヒーを楽しみたい気持ちはあれど、自分は頭痛という理由でコーヒーに縛られたくはない。
コーヒーと良い感じに付き合うためにも、錠剤でどうなるかを確認せねば。
ということで、皆さんが何かを買うときはちゃんと調べよう。
自分もそこそこ調べる方だと思っていたのだが、今回は思わぬ商品を掴んでしまったなと正直思う。
流石に実験するなら食品ではなく医薬品を使うべきだとは思うし。
ともあれ、これをきっかけにカフェインの規制事情あれこれを知れたので良しとする。
次の買い物タイミングは初売りセールとかになるだろうけど、気を引き締めて望まねば……!!