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久々どころではないプール体験は最高だった【ナイトのプール】

前回、水泳アイテム各種を装備した結果、「なんか別人になれるしいける!」という結論に達した自分。


実はその後実際にプールに行き、高校以来のプールチャレンジは見事成功した。

では興奮覚めやらぬうちに、そのときのことを書いていこう。

大人になってからプール行くなんて無理だよ……」と思っていた自分のような人もきっと多いと思うので、参考になれば嬉しい。



【人が多いところで泳ぎたくない】

いやさっき「いける!」とか言っといてなんだが、人の多いところ子供がいるような環境ではやっぱり泳ぎたくない自分がいる。

いや子供が嫌いとかじゃ全然ないのだが、なんかほら……ねぇ?

そうなると「公共のプールなんて無理だろ」という話になってくるわけだが、実はそういうわけでもないのだ。

こういう自分のような人間にとっての強い味方となる存在がある。

それは「ナイトプール」!!


あ……いや、あの陽キャの行くやつじゃなくてね……?

陽キャの行くやつ

そう、つまりは「夜の時間帯のプール」に行けば良いのだ!

市の水泳プールでは、20時21時まで開いているところも普通にあり、その時間帯は人も少なくて快適に利用できる上に、利用料も安くなることが多い。

自分はさっそく夜でもやっている水泳場を検索し、装備を携えて向かったのだった。


【多少配慮された着替え場】

というわけで水泳場にやってきた。

一体どんな感じで入れば良いのかと戦々恐々としていたが、チケットは券売機で1日券を購入する感じで、特に問題もなくすんなり入場

何の心配もなかったようだ。


ところで、自分は銭湯が微妙に苦手である。

見知らぬ他人の裸なんて見たくもないし、自分の裸も他人に見せたくない。

しかし自分が遠い昔に市民プールに行った記憶では、みんなロッカーの前で素っ裸になるか、巻くタオルなどを使用して水着に着替えていたと思う。

もし時代を経てもあのままだったらショックだな……。


そんな思いを抱きながら夜のロッカールームに入る。

まあ正直に話すと、ロッカーの前でおしり丸出しで着替え中の人とかも居た。

だがしかし、このロッカールームにはちゃんと着替え用の個室的なものが用意されており、その中で着替えることも可能になっていたのだ。

今の時代、こういう配慮も当たり前になってきたということか。


【いよいよプールへ……!!】

水着に着替え、帽子を被り、度入りのゴーグルをかけて準備は万端。

いよいよプールへと向かう。(あ、タオルも持っていこう)


歩いていくと、センサーが感知して自動で温かいシャワーが出るエリアに入った。

ここでプールに入る前に汚れを落とすのだ。


……そういえば、小学校のプールで定番の消毒槽やら目を洗う蛇口は、今や絶滅危惧種になったと聞く。

シャワーで30秒流すだけで、あの辛すぎる消毒槽と同レベルの除菌効果が得られるというのは衝撃の事実だったな……。


そういえば、なんかこの施設暗くないか?

あ、なるほど!
夜営業のときはプールの照明を暗くしているってことね!!

(だいぶあとに”黒いレンズ”の度入りゴーグルを使用しているからそう見えてるだけという、アホすぎる事実に気づく)


ところで自分が来たこのプールだが、めちゃくちゃ規模がデカい
なので正直どのコースを泳いで良いのか初心者にはよくわからないのだ。

わからないなら聞けばいいということで、どこで泳げばいいかを近くに居た監視員の方たちに聞いてみる。すると親切に各コースを案内してくれた。(感謝)

自分は久々すぎる水泳ということもあり、監視員の方に教えてもらった水深1.2mくらいで足がつくウォーキングエリアと、一方通行のレーンを2本使った泳いで往復するコースを利用することにした。


果たして今の自分の”水泳力”はどんな状態なのだろうか……?

たしか記憶では、学校の授業で100mをクロールで泳がされたときに体力の限界を感じていたような気がする。

(……場合によってはウォーキングだけして帰ろう)


【泳ぐ=楽しい】

しかしやはり夜間に来たのは正解だったなと思う。
なにせ自分以外にこの初心者エリアに居るのはたった二人だけだ。

これならいくら遅かろうと目くじらを立てられることはないだろう。
(そもそも初心者コースで怒る人もいないとは思うが)


では、一方通行のコースのスタート地点からプールに入る。

(ザボン…!)

うっわぁ……この懐かしい水の感覚……!!

温かいとも冷たいとも言い難いちょうどいい水温に包まれつつ、
さっそく高校生ぶりの平泳ぎを開始する。


バシャバシャ……


あっという間に25mを泳ぎきった。

これは……いける!!


一つ横のレーンに移動し、ゴール地点に向かってまた25m泳ぐ。
これも難なくゴールして、もう50m泳いだことになった。

高校生時代の自分にとっては50mってきつい存在だった気がするのだが、なんだかそうでもなかったらしい。


そんなわけで、なんだか楽しくなってきてそのまま何度も往復を繰り返し、気づけば6往復ほどしていた。

つまりは300mである。

高校時代ですらこんなに泳いだことがないと思うのだが、一体何がどうなっているのだろうか……?

ただ一つ言えることは、泳ぐのって楽しい!!


【辛かった水泳の授業】

おそらくこの楽しさは、自分のペースで好きなように楽しめているからなのだろう。

思い返せば、自分は過去に受けてきた水泳の授業にあんまり良いイメージがなかった気がする。

タイムでしか評価されないので基本苦痛なのは言うまでもないし、
無駄に飛び込みをさせられるからゴーグルがひっくり返ったりするし、
緑色の藻が盛大に湧いたプールで泳がされたこともあった。

そういったものから開放されて自分のペースで泳げば、実はこんな風に長距離も泳げたのだ。


……いやまあ速度は遅いけども。

なんとなく体感で計測してみると、25m平泳ぎ50秒くらいだろうか?

これってタイムとしてはどんなもんなんだろう?

【平泳ぎ】(8歳以下)
・AAクラス最高 50m 39.48秒
・Bクラス最低 50m 1分4秒 

日本水泳連盟 水泳資格級より

……うん、自分が25m泳いでいる間に8歳以下のスイマーは50m泳いでるってことはよくわかった。


そういえば、学校教育でまともに泳法を学んだ記憶がない気がする。

小中高と水泳の授業があったのに、「それぞれのなんとなくそれっぽいクロールや平泳ぎで泳いどけ」みたいな感じだったような……?

まあマンツーマンなんて人数的に無理なんだろうけど、長年学んでも全然習得できてない日本の英語教育水泳は似ているのかもしれない。

今の学校では体育でもタブレットPCを使うという話だし、泳法の解説動画やサイトは充実しているから、自分のようになんとなくで済ませる状況は終わっていると信じたいが。


【離岸流に対抗できるのか?】

前回の記事で海やダイビングへの興味についてチラッと語ったが、正直このスピードの人間が海に出ちゃっていいのだろうか?

(まあ十中八九駄目だろうということはわかっているのだが)


さて、海水浴でヤバいものといえば、もちろん離岸流である。

石川県のサイトの味がありすぎる解説図
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/yakuji/topic/other/documents/riganryu.pdf


離岸流の速度は秒速2m。これはオリンピック選手より早いので、流れに逆らって海岸に戻るのは不可能である。

人間は離岸流に対抗できないのだ。

(もちろん平泳ぎが25mで50秒な自分は、秒速0.5mなので不可能どころの騒ぎではない)

めっちゃ発生してる離岸流

一応離岸流は上の画像のように見た目で分かる場合もあるようなのだが、気象などによって変わるので確定的な事は言えない。

離岸流に流されたら、とにかく海岸と平行に10〜30m泳いで、離岸流ゾーンからどうにか逃れるしかないのだ。

(……海デビューはちょっと考えよう)


【楽しかったナイトのプール】

離岸流の話はともかく、その後も練習コースを泳ぎ、疲れたらウォーキングに切り替えたりしつつ、気づけば1時間ほどプールの中にいた。

1日券を買ったからには終了時間まで居てやろうと意気込んでいたが、ヘトヘトになって動けなくなっても困る。今回はもうお開きとしよう。

プールの端っこにあるハシゴ部分からプールサイドへ上がる。

「!?」

そのとき、自分の体に凄まじい重力が襲ってきた。

1時間水の中でプカプカして楽をしていた自分の身体には、地球の重力はあまりにも強すぎたのだ。

(こ、これが地球に帰還した宇宙飛行士の気分ってこと……!?)

宇宙飛行士に「一緒にするな」と怒られそうなのはともかく、今回は本当に良い運動と良い経験になったなと思う。(自分は意外と長時間泳げたのだ)


そしてその後は温かいシャワーを浴びて塩素を落とし、着替えを終えて、水泳場を出たところで家から持ってきていたプロテインを飲んだ。

ふぅ……

なんだこの素晴らしい充実感は……?


もしかして、水泳ってかなり良いスポーツ……というか娯楽なんじゃないだろうか。

しっかり全身運動ができて、楽しくて、最後はシャワーを浴びてさっぱりした気分で施設を後にできる……

これはもしかしたらハマってしまうかもしれない。

唯一の懸念点はこの水泳場が家から遠すぎることだが、まあそれも含めてダイエットだと思えばなんとかなるかも……?


【水泳は……良いぞ!!】

というわけで、疲労を考えると今の自分の体力では仕事の前日なんかに水泳をするのは避けたほうが良いのは確実だが、金曜の夜土曜の夜の娯楽としての水泳ならありかもしれない。

そしてなによりも、他の運動と違って家ではまずできない体験だというのが大きい。

あれだけの水量のプールとその水質管理、そしていざというときの監視員の配置等々、かかっているコストを考えたらなかなか恐ろしい。

だがそれがワンコイン程度の料金で楽しめてしまうのだから、公共施設というものの有り難みを感じる。


そして世の人がプール付きのジムを契約する理由もなんとなくわかった気がする。

筋トレ→プール→シャワー→プロテイン】のコンボを決めて、家のシャワー代も結果的に浮かせられるとなるとこれはかなり強い。

家の近くにジムがあったら尚更だ。


まあでも自分は混み合うジムは性に合わなそうなので、今後も夜間のプールでいくとしよう。

まだ1回しか行っていないので今後混み方含めてどうなるかは不明だが、これからも通い続けて夏までに体重を落としたいところだ。


夜のプール、オススメですよ……!


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aosagi
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