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アイヌ語?中国語?それとも… 「昆布」の名前は謎めいている

【1032むすび】伊勢屋(板橋)昆布《1059日目》

煮てもいいし、出汁を取ることができる。
和食の味わいの中心であり、まさに日本の味と言えるもの。

誰もが、当たり前のように知っているスーパー身近な存在。それが昆布だ。


ところがだ。
この昆布には解き明かされていない、大きな謎があるという。

それは名前。
昆布という名前がどこから来たのか、なぜその名前になってのかの由来が、いまだにハッキリしていないらしいのだ。


以前、昆布検定を合格したハスつかとして、この謎はめちゃくちゃ興味があるところ。


そこで、まずは昆布検定を行なっている日本昆布協会のサイトを調べてみることにした。



こんぶの名前の由来

日本の味としてすっかり食生活に定着している昆布ですが、その歴史はあまりに古く、確かな記録は残っていません。
縄文時代の末期、中国の江南地方から船上生活をしながら日本にやって来た人々が、昆布を食用としたり、大陸との交易や支配者への献上品としていたのではないかと言われています。

昆布という名の由来は、はっきりしませんが、アイヌ人がコンプと呼び、これが中国に入って、再び外来語として日本に逆輸入されたと言われています。


日本昆布協会もハッキリしていないらしい。
うーん。


北海道→中国→日本に逆輸入!?


では、公的な見解はどうなっているのだろう。

そこで宗谷総合振興局のホームページで調べてみることにする。


コンブの語源

アイヌ語の「コンプ(konpu)」だといわれています。
しかし、昔(平安時代)は海藻類は布のように薄く幅広いことから「め(布)」と表され、今でもワカメなど、「め」の付く海藻がたくさんあります。

中でもコンブはその幅が広いことから「ひろめ(広布)」と呼ばれていたそうです。また、蝦夷(北海道)で獲れるので「えびすめ(夷布)」とも呼ばれ、七福神の恵比須に掛けて「福を授かる」意味としても捉えられていたようです。

 万葉仮名では「比呂米(ひろめ)」「衣比寿女(えびすめ)」と表され、奈良時代にはコンブが珍重されていた中国との主要交易品目だったそうです。

「昆布」は、その中国で当てられた漢字だと云われています。しかし、実際に中国では昆布はワカメのことを指し、コンブは「海帯」と云っていたそうです。


なるほど、昆布は奈良時代には主要交易品目だったのか。その中で呼び方が当てられたのかな。


北海道(コンプ)→日本(ひろめ))→中国(ワカメとごっちゃになりながら昆布と呼ばれる)→呼び方が日本に逆輸入

このあたりが真相なのかなあ。




以前、北海道から中国まで続く昆布ロードのことを調べたことがあるけれど…


この日本と中国の間には、琉球王朝も入っていて、そこから今の沖縄の昆布文化にもつながっているらしい。


アイヌや日本、琉球、中国の歴史と文化に複雑に絡み合ってきた昆布だからこそ、残っている謎なのかもしれない。


そんな謎を楽しみながら…

おむすびタイム


板橋の商店街にある和菓子の伊勢屋。

伊勢屋って、どこにでもあって、親しみがあって、でもちょっと謎な存在。




同じように親しみのあって、その名前の由来が謎なのが…

そう!

昆布!

昆布のおむすび。

お米の甘みとちょっぴり塩気が感じられて、なんかちょうどいい。
そこに、昆布の佃煮の存在。

あー懐かしい味わい。



古の時代から、日本の食を支えてきたおむすび、そして昆布。
その謎を追い求めて。

ご馳走たまでした!




(追記)
さらに調べていってわかったことがある。
実は、三国志の時代の中国の書物には「昆布」の文字が出てくるらしい。

こんぶ→アイヌ語??
昆布→中国語??

謎が謎を呼ぶ。。。



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