1週間の石垣島ワーケーションが教えてくれた「3つの価値」
はじめに
最近、仲間たちとワーケーションについて話し合う機会があった。
最近では、ワーケーションという言葉自体は一般にも浸透してきている。
しかし、実際に体験している人はそんなに聞かない。
ワーケーションって、実際どんなものだろう。
どうやったら、体験できるのだろう。
そのイイトコロはなんだろう。
課題はどこにあるのだろう。
などなど…
そこで今回は、昨年、自分が体験した石垣島でのワーケーションを通じて、その中で感じたことや、何がよくて、何が課題になるのかなどをまとめてみたいと思う。
キーワードは・・・
「3つの価値」
👉そもそもワーケーションって?
そもそもワーケーションって言葉はよく聞くけど、いったいなんのことなんだろう。
調べてみると、一般社団法人日本ワーケーション協会のホームページで、このように定義をされていた。
なるほど!
場所を変えて豊かに暮らし働く手段ということなんだ。
この豊かというのは、精神的なゆとりみたいなものも示しているんだろうな。
ホームページでは、さらにこのように続けられていた。
ふむふむ。
ワーケーションは7つのタイプに分けられるみたい。
自分が今回の石垣島で行うのは、オーソドックスな1.休暇活用(観光等)型(Vacation)になりそう。
ということで、さっそく石垣島へ向かうことにした。
👉2023年3月石垣島でのワーケーション開始!
東京から、飛行機で3時間。
石垣島に到着。気温は28度。
3月とはいえ、日差しは強く、半袖じゃないと暑い!
本当はすぐにでも海とか行って遊びたいけれど・・
今回の目的はワーケーション。
その名の通り、バケーションよりもワークのほうが先に来ている。
まずは、ワークをしないと!
そこで見つけたのが、ドロップイン(短期利用)ができる2つのコワーキングスペース。
(お昼ごはんには八重山そばをよく食べていました~)
【コワーキングスペース紹介①】
チャレンジ石垣島
まず利用したのが、こちらのチャレンジ石垣島。
昨年オープンしたばかりの新しいコワーキングスペース。
面白法人カヤックの系列で、石垣島の新しい発信拠点として、イベントなども多く行われているとのこと。
島内外の地域や世代を超えた人々がつながって、島の魅力や新しい価値観に触れながら様々なプロジェクトにチャレンジできる、まさに沖縄のチャンプルー文化を体現する石垣島の発信拠点だ。
実は昨年の夏に観光で訪れたときに、チャレンジ石垣島の中を見学させていただいていた。
実際に施設や設備を見て、ここでならワーケーションが快適にできそうだなということをイメージすることができていた。
(その時の記事はこちら)
こちらのドロップイン(短期利用)の料金はこんな感じだ。
都内のコワーキング施設などに比べると、かなりリーズナブルに利用ができる。これは嬉しいポイントだ!
しかも、施設が広く設備も充実している。
入口のフード&ゆんたくスペース。
「山形蕎麦屋のふくや」や「ふわふわかき氷のHinata cafe」が出店しているので、食も楽しめる。
展示、情報スペースも充実していて、眺めているだけでわくわくしてしまう。
フリースペース。
この日は空いていたので、のんびり利用ができた。
ここではお話OKなので、オンライン会議などもこの場所からやることができた。
イベントなどができる広いステージもあった。
この場所でも空いていれば、ワークができたりする。
疲れたら、ちゃぶ台スペースでゴロン。
ゆんたくスペースでもワーク!
日陰に入ると、海からの風が通り抜けて心地いい。
チャレンジ石垣島。
スタッフの方もとても親切。快適な環境の中、イノベーティブなアイデアも生まれそう。今度滞在したときは、イベントなどにも参加してみたいと思う。
【コワーキングスペース紹介②】KLATCH Ishigaki
市街地の中心部にあるのがこちらのKLATCH Ishigaki。
施設が広く、さまざまなルームがあって気分で選べるのも嬉しいところ。
営業時間も8時半~20時と長めなのが嬉しい。
KLATCH Ishigakiのいいところは、営業時間が長いこと。
朝8時30分から夜の20時まで開いている。ワークがしっかりできそう。
こちらの施設のドロップイン(短期利用)の料金はこんな感じだ。
こちらも都内のコワーキングスペースなどと比べると、かなりリーズナブルな設定だと思う。
さらには、石垣島に住んでいる方は島割というかなりお得なプランがあるとのこと。
また、料金だけではなく、使える部屋が個性的でバリエーション豊富なのも魅力だったりする。
まるで、八重山の古民家のようなスペース。
畳やソファに座りながらリラックスしてワークができる。
カフェバー的な部屋。
いろいろなアイデアが生まれそうだ。
ライブラリーと呼ばれている、私語禁止の集中ルーム。
自分の場合、企画書を作るような作業はこちらで行い、オンライン会議がある時間だけ、先ほど紹介した古民家っぽいスペースやカフェバースペースに移動して行っていた。
ワーク内容や気分に合わせて、部屋を行き来できるのは効率の面で利がありそうである。
島の情報発信や交流なども活発に行われているとのこと。
👉石垣島でのワーケーションが持つ「3つの価値」
ここまで、施設の紹介をしてきた。
ここからは、なぜ石垣島でのワーケーションが最高だったと言えるのかをしっかりと検証していきたいと思う。
ここで用いるのは、ファンベースの考え方でも使われている「3つの価値」である。
3つの価値とは、「機能価値」「情緒価値」「未来価値」のこと。
これらを元に、自分の体験を通じて導き出した「石垣島でのワーケーションの価値」は次のようなものになった。
❶機能価値
・快適にワークができる環境がある
コワーキングスペースなど施設が充実していて、WIFI環境なども快適であった。また、料金もリーズナブルであった。
(ワーケーションであれば、旅行のハイシーズンからずらせるので、宿泊や航空券なども取りやすくなる)
・温かく、人も多くなく、ストレスが少ない
3月とはいえ、初夏のような陽気で半袖短パンでも十分に過ごせる。また日も長く19時頃でも十分に明るい。
施設に利用者も少なく、また渋滞などもないのでワーク以外のストレスが少なく、集中ができる。
・花粉症から逃れられる
これは、春にワーケーションを行う最大の価値かもしれない。八重山地方には花粉症の原因になるスギやヒノキの花粉が飛んでいないので、花粉症の厳しい季節には本当に助かる。周りでワーケーションをしていた人に聞いても、花粉症から逃げてきたという人が多かった。
❷情緒価値
・環境の変化で気持ちにスイッチが入る
普段とは違う環境でワークをすることによって、ワークへの意識が変わったり、効率が上がったりもする。
・南国リゾートでワークができる気持ちの良さ
正直、これも大きい。街中にハイビスカスが咲いていたり、海風が心地よかったり・・
リゾートという場所で、あえてワークを行う贅沢さなかなか味わえないもの。
・刺激が多く、思考の整理やアイデアの創出がしやすい
コワーキングスペースなどでは、運営のスタッフの方や周りの利用者の方とも話す機会が多かった。(都内とかのコワーキングスペースと比べると、利用者の距離が近く、わいわいしている感じ)
また、施設なども変化に飛んでいて、とても刺激を受けることができた。
❸未来価値
・新しい働き方を体験できる
場所や時間に縛られずに自由に効率的に働くことが求められてくる時代だ。そういった働き方を体験することで、より柔軟にものごとを捉えられたり、人を理解をすることができるようになる。
・地域の関係人口のことを考えられる
石垣島に滞在し観光をするだけでなく実際に働いてみた経験は、これからの地域活性で大切な「関係人口」のことを考えるきっかけとなった。
👉ワーケーションを成功させるポイント
ここまで、ポジティブな面をまとめてきたけれど、実際にワーケーションを成功させるためには、いくつかのポイントがあったと思う。
1.下調べをしっかりと行う
これは、本当に重要なことだ。いざ、ワーケーションに行ってもワークができないような環境であれば、行った意味がない。
ワークがしっかりと行えるような設備があるか、使用できる時間や、料金などもしっかりと下調べをしておくことが大切である。
自分の場合は、前の年に石垣島を訪れて施設を見学させてもらったことが大きかった。もし、実際に行くことができなくても施設に連絡をとるとか、周りで体験をした人に話を聞くことをオススメしたい。
このnote記事みたいに実際に体験をした人からの、情報や感想を読んでおくのでもいいかもしれない。
2.ワークとバケーションをしっかりと分ける
これも重要なポイントだ。
リゾートでのワーケーションは誘惑がとても多い。
自分の場合はまずワーク中心に予定を組んで置き、休みを設定した日以外は海を見に行くこともしなかった。
また、普段の生活リズムを崩さないようにし、起床から就寝までを時間を決めてコントロールするように心掛けていた。
3.コワーキングスペースをうまく活用する
これも、実際に体験してみてわかったことだ。
そもそも、石垣島ではリゾートホテルに滞在していたので、そのホテル内にワークをする場所があった。
滞在中のワークのうちの半分くらいは、そこを利用していた。
(アートホテル石垣島のカフェコーナー)
(グランヴィリオリゾート石垣では、プールを眺めながらワーク)
ホテルだと、Wi-Fi環境もあるし、ドリンクなども無料で飲めることも多い。コワーキングスペースみたいに施設利用料を別に払うこともない。
とても快適なはずなのだ。
しかし・・
なぜだか、すごく損をしている気持ちになってしまう。
そうなのだ。リゾートホテルにはプールもあるし、海も見えるしで誘惑が多すぎるのだ。そんな場所でワークをすること自体がもったいないというか、とても損をしているような感情になってしまうのだ。
当然、気持ちも入らない。
逆にコワーキングスペースを利用すると、こんな南国で気持ちよくワークをしていることに対して、なんだか得をしている気持ちになる。
実際に施設利用料を払ったりしているのに、得をしている気持ちになるというのは不思議なことだ。
👉最後に
頭の中で考えていたよりも、実際にワーケーションを体験してみて気づくことやわかったことが本当に多かった。
また、新しい働き方についても自分なりに理解を深められたと思う。
ぜひ、みなさんも機会があればワーケーションにチャレンジしてみて欲しいと思う。
そして最後に・・・
このような働き方をフォローしてくれた家族や職場に本当に感謝をしないといけないし、しっかりと恩返しをしていきたい。
青い空と碧い海を思い出しながら・・
※こちらの記事は、2023年4月に書いた記事をもとに加筆修正したものです。
(以前体験した、逗子でのワーケーションツアーの話)
(日本最南端の村「多良間」でのワーケーション体験の話)
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