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日本最南端おむすびを波照間島へ探しにいくのだ❽キセキの出会い「もちキビおむすび」

《連続1413日目!》


万事休す


まさにこの言葉がぴったりくるような状況だった。

波照間島での、日本最南端のおむすびを探す旅。

当初、見込んでいた島内の売店には、おむすびの姿はなし。もちろん、お弁当などもなく、しかも島の売店はお昼時間が休み。

さらには、島中の飲食店を周るも、ほとんどがお休みで、開いているお店は1軒のみ。

おむすび探しどころか、ランチを食べることすらもできない。


せっかく、波照間島まで来たのに・・
なにも収穫なしで帰ることになるとは・・

いつも、おむすびレポートを読んでいただいているみなさんにも申し訳ない・・


このまま、夕方のフェリーの時間までなにも食べずに過ごすのかあ。


どうしよう。

どうしよう。

島の集落をぐるぐる回っても、なにも解決の手が出てこない。


考えろ。

考えろ。



あっ!
そういえば、1軒だけ12時にオープンするお店があったはず。

そのお店は「ぶどぅまれー」

日本最南端の飲食店「KUKURU CAFE」のすぐ近くにある店だ。

時間は11時55分。
間もなく開店のはず。

可能性は薄いかもしれないけれど、ここに賭けるしかない。

とりあえず、向かってみよう。




しかし…
いや、やっぱり12時を回ってもお店は開かなかった。

そうだよなあ。

運が悪かった。

たまたま訪問した日(金曜日だったけれど)と波照間島中の飲食店の臨時休業が重なったみたい。

なにか島のイベントか学校行事みたいなものがあったのかもしれないけれど…


はぁ…



「・・・・・」


諦めて、帰ろうとすると2階のほうから、なにか話し声が聞こえてきた。

もしかして、お店を開けようとしているのだろうか。

まさか、そんなことはないよなあ。


ダメ元で階段を登って、2階のお店に行ってみた。

すみませんー。
今日って、お店は開きますか?



すると、建物の中からお店の人が出てきた。


「あれー。今日は看板だしていないはずだけど」



やっぱりそうだ…



しかし、ここで奇跡が起こる!


お店の人は、こう続けた。


「実は、開店の準備はしていたのだけど、材料が足りなくて今日は開けないつもりだったのよ」

「あるのは、ソーキそばの並が数人分だけ。大盛は無理よ。」



あっ、食べます!食べます!

よかった。
ソーキそばなら、作ってくれるみたいだ。


奇跡的にランチ難民を逃れることができた。




そして・・
さらに、奇跡は重なった。



「あと、おむすびもできるわよ」


えーーーーーーーーーーーーーーーーーー

おむすび!


おむすびができるのですか!


もう、それだけでもいいので食べさせてくださいーーー


なんと!
島中の飲食店が休業しているところで、しかも開店していないお店で、奇跡的におむすびに出会うことができたのだ。




(この日の波照間島では、多くの観光客がランチ難民になっていたらしく、自分の後にも多くの人がこのお店に来ていたが入れずに帰っていった。本当にラッキーだった)



20分くらい待っていたら、ソーキそばが運ばれてきた!

そして、大きなおむすびも。

うひょうー
美味しそう。

早朝から自転車を漕ぎまわっていたので、お腹がペコペコだ。


オープンエアのテラス席。
そのいちばん南側に立って、記念撮影!

このおむすび。よく見ると黄色いつぶつぶが入っている。
聞いてみると、もちきびのおむすびとのこと。
これは、珍しいぞ。

なるほど。
もちきびの素朴で香ばしい感じとごま塩の塩気がいい感じだ。

ソーキそばのあっさりとした味わいと濃厚でトロトロのソーキ。
これと一緒におむすびを食べるとさらに旨さが増してくる。

ふぅ。

あっという間に完食なのだ!




そして、もうひとつ奇跡が起こる。




それは…
このおむすびを出してくれた、ぶどぅまれーの位置のこと。


今回の調査に加えて、インターネット上に出ている情報をかき集めて調べたところ…

波照間島でおむすびを売っているのが確認できたのは、この「ぶどぅまれー」と島にある5軒の売店のみ。


その売店におむすびを作って卸しているのは、「あやふふぁみ」と「藤井惣菜店」の2軒になる。


上に載せた地図を見て欲しい。
(地図の下が南にあたる)


この「ぶどぅまれー」は、売店のおむすびを作っている「あやふふぁみ」より南に位置し、「藤井惣菜店」とほぼ同じ位置にある。

つまりこの3つの中で、最南に位置していると言えるのだ。


しかも「ぶどぅまれー」より南に位置している飲食店はカフェと居酒屋の2軒のみ。

そのどちらもおむすびを売っていない。

とすると…


この「ぶどぅまれー」のおむすびが日本最南端で作られていて、しかもその場所で食べられるおむすびと言えるのだ。


まとめてみると、こんな感じだ。

・ぶどぅまれーと藤井総菜店の位置は、ほぼ同じ(僅かにぶどぅまれーの方が南に見えなくもない)

・ぶどぅまれーより、南にある飲食店2つはおむすびを作っていないらしい。



【今回の旅の結論】

日本最南端のおむすびは「ぶどぅまれーのもちきびおむすび」ということで認定!



インターネットには殆ど情報がない中で、実際に現地に行って、自分の足でまわって、自分の目で見て、自分の舌で味わってみないとわからないことだよなあ。


AIがなんでも答えてくれる時代かもしれないけれど…
こういうのは本当に大事。

うんうん。



奇跡に奇跡が重なった日本最南端のおむすび探し。
最高の結果となりました〜


これで、記念すべき1170種類目のおむすびリポートに追加できる。


【1170むすび】ぶどぅまれー(波照間島)もちきびおむすび

ご馳走たまでした!



(いよいよ次回で波照間島編の最終回です)







石垣島の早朝のフェリーで波照間島へ出発。
売店で売っていたおむすびは買わずに、波照間島でのおむすびにかけたのだが・・


ついに波照間島に到着。
レンタルサイクル屋さんに行くが、電動付き自転車のお金をケチったために、キーキー音が鳴るギア無し自転車で島を周ることになる。


島の南側にある、日本最南端の碑に到着。
さらに、そこから南にある海岸線の岩場へ歩いていく。


おむすびを探しに、島の売店5カ所を周る。
しかし、おむすびの姿がない。
どうやら島のおむすびを製造しているお店が2カ所ともお休みらしい。
大ピンチ!


大ピンチはさらに続く。
突然のスコールに子ヤギの急襲。
果てして、おむすびに出会うことはできるだろうか。


落ち着いて、ここまでの状況をいったん整理してみる。
もう、ランチタイムでやっている飲食店を周るしかない!


島内の飲食店がいっせいに臨時休業!
おむすびに出会うということではなく、ランチすら食べられない事態に。




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ハスつか
ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!