
戦後の生活綴方の牽引役・国分一太郎の遺言とも言える著作です。国分一太郎が治安維持法で検挙されたいきさつや特高警察の砂田周蔵とのやりとりが克明に描かれています。どんな内容なのか、内…
- 運営しているクリエイター
#村山俊太郎
国分一太郎『小学教師たちの有罪』を読む⑤
前回の記事の続きです。
4 交友関係 国分の取り調べは続きます。次は、交友関係を砂田に聞かれます。友人である村山俊太郎のことだけでなく、斎藤秀一のことを聞かれます。国分は雑誌『生活学校』誌上で、斎藤の名前は知っていましたが、直接の交友関係はありませんでした。
この斎藤を調べ上げたのも砂田でした。砂田は斎藤が寄稿していた雑誌『生活学校』を通して、国分らが関わる「北方性生活運動」を知ることになり