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はじめまして病理学を読んでみた

8月に入ってから、なんとなく暑さに身体が慣れてきたように思う。
車のエアコンがほとんど機能していないけれど、来年の7月の車検の前に車を買い替えようという話に大方決まったので地味に金額のいくエアコン修理は未定の先送りとなり、窓を開けたまま配達であちこちを走り回る日々だ。
7月半ばに走っていたら30分乗ってるだけで軽度の熱中症になっていたのに、いまは2時間走っても「まあ、暑いくらい大したことないな~~」と汗をぼたぼたと流しながらも余裕の顔をしていられるようになった。
人間の身体って本当に不思議だね~

店が暇だからとブログを始めたのに、お盆休み前だからか、私と同じようにようやく暑さに身体が慣れてきて復活してきたからか、私が客が来ない!やばい!と騒いでるおかげかわからないけれど、書き始めたらやたらと仕事が忙しくてバタバタと生活が過ぎていく。
もともと早寝早起きなのに、昨日なんて20時には就寝していた。もしかして前世がパン屋だったのかなと思いながら5時に目を覚ましたわけだけど(パン屋はもっと早いだろ)、夜は目がシボシボしてしまって全く本が読めないので、やっぱり朝のほうが出来ることが多いなと久々にゆとりのある時間を取れてうれしくなった。
嘘だ。べつに夜もゆとりはある。早々と寝るから時間がないふりをしているだけである。


ハロ~!病理学。…病理学って、え?誰?の話

さて、早起きしていそいそと読み始めたのは看護師の妹おすすめの本「はじめまして病理学」。
明るい表紙を眺めながら、なかなか内容が難しくて入って来ないんじゃないだろうか…これは勉強できる人あるあるで、基礎が出来ている人がいう「面白くてわかりやすいよ!」のやつで、基礎もクソもない人間には呪文に思える本なんじゃないかと怯えて、しばし寝かせておいた心とは裏腹に、読んでみるとこれがびっくりするほど読みやすくて面白かった。



読みながら声を出して笑いながら、同時にへえ~~!人間の身体ってすげ~~!とちゃんと理解して納得して、ちょっとだけ(まじでちょっとだけ)人に説明できるくらいまでなれる。まったく医学の知識が無いのに。(もちろんすべてではないけれど)
すげ~~~

この本は医療者向け雑誌で連載されていたものをまとめたもので、作中の読者の対象は一応医療者や医療学生向けにはなっているが、おおまかに、「病気って、身体ってどういう仕組みなの?」ということが誰にでもわかりやすく書かれているので、調子に乗って少しだけ、引用しながら共有してみようかと思う。


当たり前のことを、当たり前だね~と確認したい話

ではそもそも、「病気」とはなんなのかと定義をつけると、

病気とは、「こないだまでの自分がうまく保てなくなること」であり、
健康とは、「こないだまでの自分をうまく保ち続けていられること」

とある。
じゃあなんで「こないだまでの自分でいられなくなったのかその理由を考えてみよう」というのが病理学であるらしい。

この定義、読んだときなんかむちゃくちゃ当たり前だけどすごいこといってる~~~!!たしかに~~!つて天啓をうけたくらいの気持ちでいたんだけれど、上の引用を書いてみても、ハア…なんか、え?そうだけどなに?みたいな感じになってしまったので書こうかちと悩んだ。

けど先日ラッパーのライブに行ったらば、そのラッパーがライブ前日にお酒を飲みすぎて二日酔いになって、それがしんどいからといって迎え酒をして当日ステージに上がり、フリースタイルで「健康~に~なり~たい~な~」と3分以上繰り返し歌うのを見ていて、やっぱりこの、当たり前なことを踏まえておくのは大事なのかもと考えたりした。
だって健康って、「こないだまでの自分でいられなくなった」時にしかあんまり思い出さないものだから。
どの状態が自分の中で「健康」と位置付けるのかを考えることは、調子が悪くなったときにどうやって直していくのかのある程度のゴール位置を決めていくことだと思う。
自身の心身の持続可能性を見極めることは、こないだまでの自分であり続けるために必要なことだもんね


壁で囲まれてる街ってかっこよくてテンション上がるよね~の話

さて、人間の身体って実は都市のような構造をしている。
多くの人(細胞)が暮らして、インフラが整って、ごみも下水も回収されて(腎臓)、電波も飛んでるし(神経)、食品加工する工場もあるし(肝臓)、物を運ぶトラックも走りまくってるし(血液)、警察も消防も病院だってある(免疫細胞)。道路も勿論メンテナンスされる(血管)。
そんな中で、前回〈家庭でできる自然療法〉の本を読んでいるととにかく口がすっぱくなるほど書かれていた「腸」周辺の説明が面白かった。

身体を街でなぞらえたとき、口から排泄までの長い管は都市を守るための外壁にあたる。イメージとしては昔の中国の街、または進撃の巨人の街をイメージしてもらえばいいと思う。
体内にはあるけれど、そこは外なのだ。
外壁が何のために必要かというと、敵を追い出して、味方だけを陣地に入れる事ができるからで、こうして壁があることで、水をぶっかけられても、火を投げられても、野生動物が襲い掛かってきても跳ね返せたりする。

この外壁は人間だと〈皮膚〉にあたり、皮膚こそが人間の一番外側を内と外とを分ける壁であるし、同時に口から肛門までまでつながった消化管という通路でもある。(場所によって構成する細胞の種類は違うけどね)

大きな入口と出口で人が混雑しないように、(ディズニーや遊園地、コンサートのようなかんじ)入退場は一方通行になっていて、まずは入場するために列を成して、入り口の門で〈警備員〉に街への通行手形を持っている人だけを通したり、〈検問〉を行って持ち物検査をしたりしてワルモノ(手形を持ってなかったり、テロリストとかヤクザとかね)を街にいれられないように努力したり、長い入場列の中で少しずつ目的地に合った入場入口へと各々振り分けられ、街へと吸い込まれていく。
その一方、街の中でうまれたゴミやらはゴミ専用出口から街の外へと放り出される。

そして街の中に入った先で人々(栄養素)は目的地へと向かっていくのであるけど、大まかにいうとこれが消化管の流れであり(大まかすぎるけど)、街の中に入った先に腎・肝・膵臓などといった臓器が待ち構えてたりする。


ゴミって意外とすごくて~の話

前回、東城さんの〈家庭でできる自然療法〉を読んだときに、しつこいぐらい永遠と「腸が大事!」「尿や便の状態を見るのが大事!」と書かれていたけれど、〈はじめまして病理学〉を読んで、なるほど!「普通に便が溜まることなく出ている」「尿が問題ない色、頻度で出ている」ということが、まずもって、街に入る前の入場退場が問題なくできているかという表れでもあるのか!ということを理解した。
だって街への入場で問題があったら、ワルモノが入り込んじゃうかもしれないし、水や食料が街へと届かなかったりしたら街が死んでしまう。
退場で問題があったら、ごみが山積みになって水や食料が入ってくるところまで圧迫してくるし、最悪の場合、通路に穴をあけるというやばい事態になってしまう。

だから、街の中をどう整備するか、ちゃんと動いているかを監視するのは大事だが、通路がどうなっているのかを観察すんのが、まずもって確認しやすく、(出てくるからね日々。目視しやすいし)病院に行かんでもできるチェック項目として大きいのね~~~という。


身体の仕組みを知ってたら楽かもね?と思った話

そもそも、なんで身体の仕組みまで知った方がいいかというと、これらを知っておけば、もし自分または近しい人が病気になったりして病院にかかったり自然療法をするにしても、仕組みを知っておけば何が問題なのかを立体的にわかりやすくなるからだな~と読んでてつくづく思った。

調子が悪くてインターネットで症状を検索した時に、どんどん芋づる式に重たいおおきな病気が表示されて、診断されたわけでもないのに恐怖に震えたり、原因や対処法を知りたくて検索したけど、漢字の羅列がややこしく並んでなんだか分かったようでなんもわかんね~~な!ということが少し減るかもしれない。

病院に行って病状を説明してもらう時、自身の状態の理解が早いかもしれない。
わからないことがわからないよ~!の段階から、わからないことがわかった!と知るのは結構大きい階段かもな~。


身体って宇宙で~、海って神秘で~の話

でも、やっぱり、読んでいて思ったのは、全然要約できない面白い構造が超あるのね身体って!ということ。
たぶん結構置き換えてみたら高度なことを産まれたときから勝手に動いてくれてて、なんか例えとして街を出したけど、勝手に身体の中で〈私〉を動かす為にせっせと働き、でもべつに私を動かすとかいう意識もなく、自分の役割をこなしてくれる人(細胞)が37兆人(細胞)(所説ある)(世界人口は81億超)もいる…!すげ~~~!て考えたらなんか自己肯定感も上がってくる気がする。する?しないか。
(ちなみに海も超大きく見れば人間みたいな構造になってるという説があって、その説、あたくし好き。)(そか)

まじで全然要約もできないし、本の面白さを伝えられたかもわかんないけど、本屋なり図書館なりでチラ見してみるのおすすめです。まじで面白い本なので。はい。


ということで何も説明できなかったですが、今回はおわり。
焼き芋でも食べて芋の繊維で消化管大掃除せねばなと思う今日この頃でした。



次回予告

次回は一旦本を読むのを休憩して(やぱ追われるように本読むのはァ、ちかれるよネ。の言い訳)、たった半年、されど半年の間で深い学びを得た保育園での栄養士生活の思い出を書いてみようかと思います。

ではまた~~!


何かしらあればこちらでも

いついかなる時も何を書こうか悩んでおりますので、なにがしらの質問や読んでほしい本などあればなんでもどうぞ!という気持ちで、お題箱おいておきます。よろしくね
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