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「#このお店が好きなわけ」投稿作品からの気づき~好きになる“きっかけ”は身近なところにある

こんにちは、東芝テックCVC note担当 上野です。
先月から#このお店が好きなわけのお題で投稿いただいた作品を取りあげてご紹介してきましたが、ご覧いただけましたでしょうか?

おかげさまで本当に読み応えのある素敵な作品が集まりまして、多くの刺激をいただきました。皆様に改めて感謝申し上げます。

実は私、「#このお店が好きなわけ」というテーマで作品募集をさせていただいたにもかかわらず、私自身のエピソードがなかなかまとまらず、開始時のCVCメンバーエピソード紹介記事でも自分のエピソードは掲載していませんでした。

いわゆる私は「どんなお店が好きだったかな?」「書くのに良さそうな(書きやすい)エピソードは何だろう」などと、考えすぎてしまってなかなか書き出せないタイプ。というわけなのですが、普段、東芝テックCVCとしてnoteは更新しているのに、なぜ筆が進まなかったのかを考えてみると、法人noteとして記事を書くことと、自分のストーリーを書くことはまた少し違う、ということなんだと思います。
この辺りについてもう少し深く掘り下げてみるのはまたの機会にしたいと思いますが、そのような気づきを得られたのは、こうした機会があってのことかなと思います。

そんなわけで、エピソードがなかなか書けなかった私ですが、皆様の作品を読んで共感したり発見する中で、今更ながら自身のストーリーを書いてみたいと思いました。

そこで、ここ最近のちょっとしたエピソードを2つご紹介させていただきます。

★彡1つめのエピソード

「常連店から気づく自分にとっての“心地よさ”」

皆さんの投稿を読ませていただいて、改めて考えさせられたのがお店との“距離感”です。
例えば私にはよく野菜や果物を買いに行くお店が2つあるのですが、1つは近所で、開店当時から通っているお店。今日のおすすめの野菜について「どのトマトが甘いですか?」と聞くと「今日はこの順番かな。でも一番おすすめはこれかな」と、とても元気に愛想よく答えてくれます。
ここは開店当初から割と頻度よく買い物をしているのですが、店員さんはおそらく私のことを常連客として認識していないのではないかなと思います。なので私が勝手に常連気分なだけ、という感じですね。
ちなみに、他の常連と思われるお客さんとのやり取りを見ていると、「今度の休みに遠方へいっておいしいものを食べまくる話」とか「最近の経営者の苦労話」といった野菜を買うこととは全く関係ない世間話で長いこと盛り上がっているので、ただ「野菜を買うための話」しかしていない私は認識されなくても当然、というのもわかります。

そして、もう1つは少しだけ電車に乗っていく場所で、定期開催しているマルシェで出店しているお店。
地方の野菜を東京に売りに来ていて、旬の野菜や果物を買うことができます。
お店は一人で対応しているため、混み合うとお会計が順番待ちになります。なので、キュウリ1本だけ欲しい人は、小銭を置きつつ一言「ここに置いていきますね」と言って去っていく、というような風景も見られます。それでも焦らずいつも一人一人丁寧に対応してくれていて、商品についても、おすすめの食べ方とか生産者さんについてとかしっかりと教えてくれます。
ちなみに、珍しい食材があると、私もいろいろと聞きたくなってしまうので、できるだけ他のお客さんやお店の方にご迷惑が掛からないように、お客さんが少なくなるまで待つこともあります。

そして、ここでは私のことはいわゆる常連さんとして認識してくれています
なぜ認識にしてくれているか?というと…
私は以前このお店で買い物をしていて、お会計の際に財布に入ったポイントカードを何枚か”バサッ”と落としたことがありました。後日、あるポイントカードがないことに気が付いた私は、ここで落としたことを思い出しダメもとで聞いてみることにしました。すると、ちゃんと覚えていてくれただけではなく、丁寧に遺失物として届けてくれていたのです。このことがきっかけで、それ以降お店に定期的に顔を出すことになったため、印象に残ったのだと思います。
私も当時のことは、クレジットカードや身分証より軽視されがちなポイント兼会員カードにもかかわらず、丁寧に届けていてくれたので、本当に親切な方だな、と思ったのを覚えています。

ちなみに、お店との距離感を測るうえで「自分を認識してくれているかどうか」という点はポイントではないでしょうか。
そういう意味で私にとって最初のお店は少し距離があって、もう一つは割と近い。と感じています。

距離感が近いお店の方が、少しだけ来店頻度も高く、沢山買ってしまうというのもあるのですが、自分にとってどちらがいいということでもなく、どちらも“都合に合わせて行きたいお店”なんです。

性格にもよりますが、私の場合、距離感が近ければ近いほど、応援という意味も込めて通うことが使命のように感じてしまい、行けない時にちょっと気になってしまう、なんてこともあります。逆に程よい距離感であれば自分が利用したい時に欲しいものだけ気兼ねなくサッと買ってこれてストレスなくニーズを満たすことができます。しかも家から近いならなおさら便利。
なので、私にとってはどちらも好きなお店なのだと思いました。

今回、お店との距離感を感じるエピソードを沢山投稿いただいたことで、心地よい距離感は人それぞれなんだなと思ったのですが、私のようにどちらの距離感も都合によって使い分ける場合を考えると、自分にとって“心地よいと感じる距離感は一つではない”ということに改めて気づくことができました。

★彡2つめのエピソード

「“初めて”は「悪くない」も大切なポイント」

年末から衣類の断捨離を進めていて、何度もチャレンジしようと思っていたのがリサイクルショップ
なかなか訪れることができず、今回皆さんの投稿を読んでいて、やっと足を運んでみようと行動に移すことができました

ちなみに今までも読み終えた本をリサイクルショップに持っていったり、フリマに出品したことはあるのですが、洋服に関してはなんとなくハードルが高く感じていて誰かに譲ったり、リサイクルBOXに投函したことはあるものの、買取という形でリサイクルショップにお世話になったことがありませんでした。
どうしてハードル高く感じていたのか?理由は自分が着ていた洋服を引きとってもらえるのか自信がないということや、お店によってはブランドごとに取り扱い品が異なるイメージがあり、リアル店舗、オンライン店舗と選択肢が多い中でどこに行けばよいのか選べなかったように思います。

今回、それでも皆さんのストーリーを拝見して、自分の元を離れて別の誰かが自分とは違う着こなしをしてくれるかもしれないという期待に共感し、もう一度トライしてみよう!と、お店を探すことにしました。

リサイクルショップへ行くにあたり、ちゃんとお世話になった洋服はきれいな状態にして、準備は万端…といったところで色々とインターネットで情報を見たりしたのですが…そもそもエコな活動をしているのに交通費をかけてお店に行ったり、時間をかけすぎたりするのはどうだろうか?ということと、今までお世話になった洋服たちをオンラインで送るより、最初は自分でお店に直接持って行ってみたいと思い、結局近所のお店を選ぶことにしました。

そして、いよいよお店の入り口をくぐるとすぐに、お店の方が奥から出てきました

「こちらで洋服の買取おねがいできますか?」
「はい、承ります」


持ってきた洋服を渡すと、とても丁寧に対応いただき、査定後、洋服は全て買い取っていただくことができました。
買取金額は大した額ではないものの、もともとすでに着る予定がなく、廃棄する可能性もある中で意味ある形で引き継げたことは、私にとってなんだか心が軽くなるような、ちょっとした満足感を得たような心持ちでした。そして、このお店で何か自分にとって“特別良いこと”があったわけではないのですが、逆に“嫌なことがなかった”ことから、また何かあれば「ここにきてもいっかな」とも思いました。

その後、次回来店時にクーポンがもらえる案内をいただいたこともあり、リサイクルショップになかなか来店するタイミングがなかった私ですが、2度目の来店を果たしています(2回目来店時に対応いただいた方は別の方でしたがこちらも丁寧にご対応いただきました)。

こうして、自分にとって身近ではなかったリサイクルショップが身近なお店となり、自分にとって“悪くなかった“ことで、今後も行く可能性が高いお店になりました。
そして、そこから何度か訪れることで距離が近づいていき、もしかすると“お気に入りのお店になる”かもしれない。
そう考えると、“初めてのお店”というものは、お店にとってもお客さんにとってもすごく大切なんじゃないでしょうか。

このエピソードは、実はまだ「好きなお店」ではなく“これから好きになるかもしれない可能性” が生まれた「きっかけ」のお話としてご紹介させていただきました。

“好き”や“創作”の「きっかけ」は、意外と身近なところにある

なぜ「きっかけ」なのか?
今回のテーマは「#このお店が好きなわけ」ですが、スキになるには何かその人それぞれのきっかけがあると思います。
これから好きになるかもしれない「きっかけ」は、割とこういった身近なところにあるということをお伝えしたく、書いてみることにしました。

今回投稿いただいたストーリーの中では、初めて訪れたお店で特別な体験からすっかりファンになったという作品も沢山いただき、ピックアップしてご紹介させていただきましたが、そういう経験がなかなか見つからないという場合でも、身近な出来事を振り返ると「きっかけ」はあると思います。1回訪れただけで好きになることは少ないかもしれませんが些細なきっかけから、何か自分にとって印象的なことがあれば、お気に入り=好きなお店になっていく可能性はあります。
そういう意味で、2つ目のエピソードでご紹介したリサイクルショップが、これから私の好きなお店になるかどうかは今後のお楽しみです。

もし私のようになかなかエピソードが書きだせないな、と思った時は、こういった身近なきっかけを探してみるのはいかがでしょうか?

また、書くより読むことが好きな方も、私のように他のクリエイターの記事を読んで、何かしら気づきが得られたり、自分も書いてみようというきっかけになってくれる人が一人でも多くいてくれたら嬉しいです。

私たち東芝テックCVC noteでは、小売業界にまつわる国内外のトレンドや注目のテーマを発信するだけではなく、今後もお買い物に関するテーマについて、またnoteさんと一緒に企画を考えていきたいと思っています。
ぜひ今回参加いただいた方も、まだご参加いただいていないクリエイターの方も、次回企画の際はご参加お待ちしています。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。